なにが「危機一髪」だったのか(詳しい方、教えてください)
青切
なにが「危機一髪」だったのか(詳しい方、教えてください)
危機一髪は、『非常に危険な状態のたとえ』(新漢語林)である。
出典は、唐代の韓愈(かんゆ)という人が残した『孟尚書に与ふる書』だ。
ここでなにが、危険な状態だと懸念されているのかというと、どうやら、政治のことを指しているらしい。
韓愈という人は、文書家・詩人として知られているが、科挙に合格した官僚である。それも気骨のある儒学者で、その立場から仏教や道教を攻撃したりして、二度左遷されている。
そういう人が、孟尚書に次のような文書を送った。
『漢氏より以来、群儒区区として、百孔千瘡を補修し、乱れ随ひて失う。其の危ふきこと一髪もて千鈞を引くがごとし』
試しに訳してみたが、む、むずかしいよ。
「漢代以降、儒学者たちは、空いてしまった百の穴、千の傷を補おうと努めてきたが、(正道は)乱れ失われた。(完全に正道がなくなってしまう)危険性は、一本の髪の毛で、とても重いものを引くようなものだ(いつ切れてもおかしくない)」
なにが「危機一髪」だったのか(詳しい方、教えてください) 青切 @aogiri
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