冒険者の危機
藍染 迅@「🍚🥢飯屋」コミカライズ進行中
恐怖の傀儡師
勤め先の会社がつぶれ、仕事を失った俺。俺はその足でハロワに向かった。
そこで雇用保険の求職登録手続きをしていた俺は、天啓を得た。
ハロワとは「冒険者ギルド」のことだった!
ならば、求職者とは「冒険者」ではないか。求人票掲示板は「クエスト・ボード」だ。
その真実に気づいた時、世界が息づき、バラ色に染まった。俺はハロワの扉を潜り、冒険者としての第一歩を世界に刻んだ――。
◆◆◆
「今度の
依頼票の内容を再確認し、俺は現場に向かった。
傀儡師は恐ろしい相手だ。気づかぬうちに精神を攻撃してくる。術中に落ちれば、奴の操る人形に魂を吸い取られてしまう――。
そのために俺は、「精神耐性」を高める装備に身を固めてきた。
敵に威圧を与え、アイコンタクトを断つ「
これさえあれば、俺は「SAN値」を死守し、傀儡師の術をはねのけられるはずだ。
「ここだな」
俺は
「はぁ~い! あぁ、訪問シッターの方ね? 夕方までお願いするわ。細かいことはメモに書いてあるので、これを読んでちょうだい」
「任せろ。
「頼もしいわね。じゃあ、お願~い!」
◆◆◆
「
「
「
「
「
出会い頭の応酬は、俺の勝ちだろう。だが、一瞬の油断もできない。
「
「
「
うっ。見てはいけない。俺は
油断するな。魂を抜かれるぞ!
俺は顔だけを人形に向けて、
「
「
「
邪神にいけにえを捧げる儀式を企てているように聞こえるのだが……。
「
「
「
俺は
「
いかん! このままでは魂を取り込まれる――。
俺は必死に
「
「
俺は内ポケットから
「
「(かかったな)これか?
「
俺は
「
「
(今だ!)
俺は追い打ちをかけた。反対の内ポケットから、もう一体の
「
「
「
狙い通り、
俺は
「
「
◆◆◆
危なかった。一歩間違えれば、傀儡師の魔力に魂を持っていかれるところだった。そうなれば、俺も奴の下僕の1人にされていただろう。
リ○とわた○。2柱はこの国在来の神。異国生まれの外来神に後れを取るはずもない。
この国の平和は守られた。
「今戻った。依頼は無事達成した」
「あら、ご苦労様。アンタ、仕事ぶりの評判がすごくいいわよ」
「普通に依頼をこなしているだけだ」
「ふふふ、謙虚だね。アンタにいい知らせがあるよ」
『
俺の脳内でファンファーレが流れた。
すべてのステータスが上がり、俺は更に強くなった。
俺は新しい
「――これでもっと戦える」
俺の体には、熱い力がみなぎっていた。
(完)
冒険者の危機 藍染 迅@「🍚🥢飯屋」コミカライズ進行中 @hyper_space_lab
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