その龍を討ち統(す)べる日

転生新語

その龍を討ち統(す)べる日

 おんな二人ふたりたび終着点しゅうちゃくてんだ。キングドラゴン其処そこにいた。異空間いくうかんなか周囲しゅういには気味きみわる巨大きょだい神像しんぞうならんでいる。おおきな神殿しんでん内部ないぶのようで、冒険ぼうけん最終さいしゅうステージとしては最適さいてき雰囲気ふんいきえた。


 相棒あいぼう遠距離えんきょりから攻撃こうげき魔法まほうつづける。わずらわしそうにしながらも、二足にそく歩行ほこう恐竜きょうりゅうのように、悠然ゆうぜんてきすすんできた。すご耐久力たいきゅうりょくだが、いたりゅううごきはおそい。どのみち、こいつをたおさなければ異空間いくうかんからはられないのだ。私はりゅうかってはしした。


んで!」


 相棒あいぼうさけんだ直後ちょくご地面じめんさかる。りゅうほのおいて、そのさいひくがったりゅうあたまよりもたかく、危機きき一髪いっぱつ、私は跳躍ちょうやくしていた。ビキニアーマーの私は身軽みがるなのだ。


「お前の敗因はいいんはな、りゅうおうひとりだったことさ」


 そう空中くうちゅうかたりかけた。キングドラゴンころせば、龍族りゅうぞく支配しはいできるともわれる。私の栄誉えいよ、そして相棒あいぼうもとめる金銀きんぎん財宝ざいほうのためにんでくれ! 私はたて回転かいてんしながら、いきおいをつけたおおがたハンマーをりゅう頭蓋ずがいへとたたんだ。

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