サメが泳ぐ町

saito sekai

亀の不服申し立て。

ある町に、いつの頃からか一頭のホオジロザメが、空間を泳ぐようになったのだ。人々はそれを不思議に思わず、受け入れていた。ある者は都合が悪い人間を、サメの口に放り込んだり、またある者はその背に乗って、病院の送迎に使ったり、子供達はぶら下がったりして遊んだりしたのだ。たまに行方不明者が出たが、町民は気にも止めない。


それを見ていた、海亀は、自分も空間を泳いでみたいと思い、その町に行ったのだ。それを見つけた、ある町の者は「何で、亀が空間に泳いでいるんだ!」とビックリするのだった。 完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

サメが泳ぐ町 saito sekai @saitosekai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ