落とすはずのない、落としたら大変困るものを落とすところから始まり、一気に世界に引き込まれます。途中から人間模様がメインとなりますがそれも読み応えあり。話の展開の仕方からファスナーのような細部にまでセンスが光ってますし、人間の裏というホラーな締めの雰囲気も良かったです。腕の良い職人のような安定感がありますので、ぜひ他の作品もご覧ください。
脳みそ落としちゃったっていうアイディアが光るSF短編。人体を機械部品のように扱うテクノロジーが一般化されてるみたいだけど、細かい説明がないまま奇妙な会話が続いていくのは独自の魅力があります。それだけでも面白いのに、まさか衝撃の展開に次ぐどんでん返し!記憶を消して、もう一度読みたいです。