第3話恐怖・プロパンガスキャット

「ドクトルCよ、まだ風見清志郎を処刑出来ないのか?」

壁のオカメの仮面は言った。

「首領。仮面ハァヅルーV3は私の知らない変化を遂げています。しかし、この2戦でだいたいの事は研究しました」

「ドクトルCよ、また、お前の知らない変化で負けるようなことあらば、あのお方をテストロン日本支部へお招きする事になる」

「お任せ下さい。プロパンガスキャットは必ず、仮面ハァヅルーV3を処刑します」

「では、期待しておくぞ」


喫茶店アモーレ。

「おやっさん、久しぶり肉食いてぇ」

「清志郎、じゃ純子と焼き肉屋へ行くか?」


カランコロンカラン


「やぁ、皆さん」

「噂をすれば何とやらだな、清志郎。よし、純子、今から焼き肉屋へ行くぞ」

「えっ、ラッキー」

3人で焼き肉屋へ向かった。


「先ずはタンからだな」

おやっさんはタンを網の上に乗せ始めた。

何かガス臭い。

3人はガスの臭いに気付き段々と眠たくなって来た。

そして、3人はタンを網に乗せたまま、寝てしまった。


「V3よ、お前の負けだ!ニャーゴ」

焼き肉屋の店員の姿をした女性は包丁で風見清志郎の首を狙った。

「掛かったな!テストロン!」

「な、何〜。また、寝たフリかぁ〜」

「バカめっ、この俺に催眠ガスが効くわけねぇだろ」

「私の本当の姿を見ろっ」


女性店員は姿を現した。

「お前は、プロパンガスキャット!よし、外で勝負だ!」

「お前の死ぬ番だ!ニャーゴ」


テストロン戦闘員が現れた。

「戦闘員の皆さん、V3を殺すニャ」

イィー

「変身!仮面ハヅルーVスリャーッ!とうっ!」

風見清志郎は腰のトリプルタイフーンでV3に変身した。

「えぇい、面倒臭いので、戦闘員の皆さん、このビルの屋上から落っこちなさい!ハヅルー背中押し」

イィー

戦闘員は全員、転落死した。


「さぁ、プロパンガスキャット、お前の番だ!」

「このガスバーナーで丸焼きにしてやる」

プロパンガスキャットは口の中か炎を出した。

「あっぶね。V3消火器!」

「そんな、消火器が効かぬわっ!」

すると、プロパンガスキャットの炎が段々と小ぶりになり、とうとう消えてしまった。

「くそっ!ガス切れだ!新しいプロパンガスと交換するから待ってくれっ!なっ、頼む!」

「断る!」

「何だと」

「V3ネコマタ」

「あっ、良い匂いだニャーゴ」

「じゃ、ネコマタを追いかけて死になさい!」

V3はビルの屋上からネコマタを投げ捨てた。それを、プロパンガスキャットは追いかけた。


チュドーン!


「馬鹿な機械合成怪人だったな」


店員に戻ると、おやっさんと純子は寝ていた。

風見はその後、1人で焼き肉を楽しみ会計だけ置いて、1人で帰って行った。


「ドクトルCよ。また、失敗したでは無いのかっ!」

「申し訳ございません」

「あのお方をお招きする」

「申し訳ございません」

果たして、あのお方とは誰なのか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

仮面ハヅルーV3 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ