第2話寿司屋の罠

テストロンアジト。

「仮面ハァヅルーV3よ、お前の弱点は分かった。酒だな。私が先程作ったピッケルオクトパスによって殺されるのだ!行けっ、ピッケルオクトパス」

「任せろ、ドクトルC!アバババッ」

壁のオカメの仮面が光る。

「ドクトルCよ、お前の行動力は認めた。必ず、風見清志郎を処刑するのだ」

「お任せ下さい、首領」


喫茶店アモーレ。

「おやっさん、今夜は丸八寿司どうですか?純子ちゃんと3人で」

風見清志郎は、大学の生物学者である。金は困っていない。

「清志郎、まさかお前、純子ちゃんにホの字だな?」

「辞めて下さいよ〜、おやっさん」

清志郎は軽くおやっさんの顔を殴った。だが、清志郎は改造人間。力は撫でる位でも力が人間の数倍ある。

おやっさんは鼻血を流した。


カランコロンカラン

「こんにちは〜。あっ、オジサン、何で鼻血出してるの?エッチな本でも読んでいたの?」

と、純子は言う。おやっさんはブツブツ言っていた。

「純子ちゃん、今から寿司を食べないかい?」

「お寿司?食べたい。行きましょ」

3人は丸八寿司屋の暖簾をくぐった。


「大将、今日の白身は?」

と、おやっさんが言うと、

「アモーレの旦那、鯛です」

「鯛か〜、よし、それを人数分」

3人は日本酒で乾杯した。

「へいっ、タコの握りです」

「タコなんて、誰が頼んだの?」

と、純子が言うと大将が、

「私からのサービスです」

3人は美味い美味い言いながらタコを食べると、段々と眠たくなった。

「清志郎、オレ少し寝る」

「風見さん、私も」

「オレも眠たい」

3人はイビキをかきながら眠ってしまった。

丸八寿司の大将はニヤリと笑い変身した。

ピッケルオクトパスは先ずは、右手のピッケルを清志郎の脳天目掛けて振り下ろした。


「掛かったな?」

「な、何〜!風見清志郎、お前は、睡眠薬が効かないのか?」

「バカめ!オレは、改造人間なんだ!効くわけねぇだろ」

「えぇいっ!戦闘員の皆さん、V3を殺っちゃいなさい」

キーキーイーイー

テストロン戦闘員が店内に現れた。

「外で勝負だ!ピッケルオクトパス!変身、仮面ハヅルーVスリャー」


風見清志郎はトリプルタイフーンで仮面ハヅルーV3に変身した。

「戦闘員の皆さん、お疲れ様です。V3さわやかブレス!ハーッ」

戦闘員は全員、V3の口臭で倒された。

「おんのれぇ〜、V3。殺人吸盤」

ピッケルオクトパスは左手の吸盤をV3に伸ばした。

「パワーを吸い取られる。うわっ、このままではいかん」

ピッケルオクトパスはどんどん、V3のパワーを吸い取る。


「トリプルタイフーンパワーっ!」

V3はトリプルタイフーンを逆回転させて、パワーを溜めて、ピッケルオクトパスの左手を引き千切った。

「うわぁ~、ハァハァハァ、まだだ、勝負はこれからだ!」

右手のピッケルを振り回すピッケルオクトパスだったが、勝負はついた。

「V3反転キリモミキックアンドピップエレキバン!」

「うぎゃ〜、アババババッ」


チュドーン!


ピッケルオクトパスは爆死した。

「くそっ、仮面ハァヅルーV3よ!今回は私のミスだ!次はお前の葬式で最終回にしてやるっ!」


「おやっさん、純子ちゃん起きなさいっ!」

「清志郎、もう飲めねぇよ」

「風見さん、あと10分」

「しょうがねぇ、オレも寝ようっと」

3人は朝まで丸八寿司で寝た。

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