(いみエモ話)BBA48の真実!眼科のクレイ医師に会ったイグロ君に、珍事件だ!

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 悲劇、イグロ君!真実を知って、ぶっ飛ぶ!視力が良くなる(回復する)のは、素晴らしいこと…ばかりじゃないらしい。

  (いみエモ話)

 意味がわかると、エモイ話。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

   ☆

 そう、そう。

そうなんだよ。

問題は、イグロという、部活の後輩に相談されたことからはじまった。

 「先輩?」

「何だよ、イグロ?」

「目が、目が…」

「どうした、イグロ?ラピュ○の、ムスカか?」

「ラピュ○の、ムスカ?何です、それ?」

しまった。

世代間ギャップ。

「先輩?眼疲労、ですかね?」

「目に、包帯を巻いておくんだな」

「それは困りますよ、先輩?」

「何で?」

「あの子たちの美しさが、見られなくなってしまうからです!」

 彼のいう「あの子たち」とは、今、彼が応援しているというグループのこと。

「BBA 48」とかいう、2次元アイドルたちのことだ。

 彼のカバンなどには、そのグループのシールが、びっしりと貼られていたもんだ。

彼の自宅の部屋は、ポスターやらのグッズで、埋められているらしい。

あきれる。

 「先輩?どうしたら、良いんでしょう?」

「目の専門医に、診てもらえ!イグロ?俺は、お前とアイドルたちのことが、心配でならないんだ」

 「先輩?心配してくれて、ありがとうございます!」

何だ、こいつ。

いろいろな意味で、心配。

 彼の肩をつかんで、ゆらしてやったよ。

 「そうだ、イグロ?」

 「何ですか?」

一昔前の、青春ドラマみたいだ。

「クレイ医院っていう新しい眼科が、町にできただろ?」

「はい」

 「そこにいって、診てもらえ。新しいケアも、あるんじゃないか?」

 「わかりました」

 「まずは、保健室にいこう」

 彼を、保健室に連行。

部活を、サボりたかったからでもある。

 「失礼、しまあす」

 「失礼、しまあす」

 「あら、いらっしゃい」

 「先生?目が…」

 「目に、問題があるの?具体的にはどうなの、イグロ君?」

「俺、先生がかわいく見えます」

 「それは、目に、問題ありだな」

 「つきそいは、お黙りなさい!」

 「ちぇっ…怒られた」

 彼は、保健のカヤマ先生といっしょに、クレイ眼科に向かっていった。

こちらは、保健室で留守番だ。

これで、堂々と、部活をサボれることになる。

2人が学校に戻ってきたのは、放課のチャイムが鳴る、ちょっと前。 

…で、まいったよ。

「先輩!」

戻ってきた彼の様子が、変なんだ。

「どうした、イグロ!」

聞くと彼は、血相を変え、眼科医クレイの悪口を言うばかり。

 「先輩?クレイに誘拐されて、謎の手術を受けさせられました…」

 何だって?

 まずは、クレイ医師に、ニヤリと笑われたという彼。

そのとたん、ふっと、意識が遠のいたという。

 気付けば、彼は、病院の手術室のような場所で見る白いベッドの上に寝かされていたんだとか。

 「先輩!クレイに、変なかぶせ物をされられました!」

 「何?」

 「あの医者…。あいつは、宇宙人だったんじゃないでしょうか?」

 「イグロ?まさか、人体実験?」

「わかりません。でも…」

「どうした」

 「でも!無事に帰れたマイ祝いに、ネットで、BBA48を見てみたら…」

 「見てみたら?」

「うあああああ!」


(この話の意味)

どうだ、驚いたろか!

視力が回復した後輩、イグロよ!

お前は、真実を見てしまったのだ!

「イグロが、クレイにされたかぶせ物」

それは…。

コンタクトレンズ、だろ?

視力が回復して、BBA48の本当の姿に気が付いて、良かったじゃないか。

恋や愛って、意外と、こんなものなのかもしれない。

エモいなあ。




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