紫煙くゆる大人の時間と、あどけない心。

想い人との時間を過ごすための口実をせこせこと用意してしまう初々しさと、煙草という大人のアイテムとのコントラストが主人公を魅力的に映していました。
読者としては、勇気を出して一線を越えて欲しい思いと、もどかしく想い続ける主人公をずっと眺めていたいという思いがせめぎ合う、味わい深い物語でした。