【ま行】 【や行】 【ら行】
【ま行】
●魔法の瞳 大滝詠一
EACH TIME の冒頭の曲。メルヘンタッチの内容で女性に人気の曲だった。ディズニーの世界観をそれとなく想像出来るような歌詞。音楽面では、シンセサイザーがいよいよ本格的に実用化されるレベルになって来た時期。それを駆使して、効果音などに多くの遊び心が仕掛けてある。またそれを解読するのが楽しみな人も多かった。
●マンハッタンブリッジにたたずんで 佐野元春
トライアングル2収録。ダラダラロックなのにギターでなく鍵盤のリフ、特殊和音、口笛。当時新しかった。佐野さんのオシャレな曲調。スリーコードのロックで終わらせない技巧派。ここは達郎さんと一致する創作部分かな。歌詞のNY描写も10代の胸に響いた。
●乱れ髪 大滝詠一
ファースト収録。乱れ髪は「君の髪」ではなく、外の雨の比喩。バロック調の雰囲気かと思いきや、いきなり重めのバスドラムからのヴォーカルへと移る。細野さんが結構協力してるのも頷ける。歌声は僕らの知る大滝メロディーが既に存在。心地よい。
●未来世紀の恋人へ 杉真理
Made in heaven収録。ボサノバ、ラテン、モダンジャズと沢山詰まっていてもポップス。ジルベルトの「イパネマ」と「フライミー」を混ぜて、ポップに仕上げたと感じる心地よい足し算。この辺りの才能はナイアガラ関係で抜群な人。達郎さんのペットサウンズに匹敵かな?
●メトロポリタン・ミュージアム 大貫妙子
パレット収録。かつて「みんなのうた」で知られた曲。夜の美術館のファンタジーソング。「目覚まし時計」や「片っぽの靴下」など女性ならではの日用品の表現が愛らしい。女性や子供達からの支持が多い曲でもある。澄んだ声はファンタジーソングに合っている。
●もう一度 竹内まりや
僕にとって、まりやさんがナイアガラサウンドの仲間になったと感じた曲。拍の取り方はナイアガラ、楽器構成とコーラスは達郎サウンドで完成形かな。違和感なし! 大げさかもしれないけど、時を越えたシュガーベイブの再来と幻想に陥る名曲。シングルで両A面の意欲作。
●戻っておいで・私の時間 竹内まりや
シングル盤。伊勢丹のCM で知ったが、流れているのがまりやさんの歌と当時知らなかった。白い部屋でコーヒーを飲むタレントの綺麗なお姉さんのイメージしかない(笑)。彼女のデビュー曲で、時代の寵児安井かずみさんの作詞。当時のオシャレさが光る。21世紀も伊勢丹のイメージソングやりました。
【や行】
●You're My No.1 杉真理
Made in heaven収録。お得意の「偉人登場ものソング」。キラキラ感抜群なポップス。間奏のお茶目なスキャットは大滝さん好きそうだな。杉さんの爽やかなポップス愛好家の僕一押し! ほんとこの人ロマンチストなんだなと「夜空の素敵な……」あたりの歌詞を見て思う。
●指切り 大滝詠一
大瀧詠一収録。
歌詞は松本隆さん。ソウルフルな歌声と音を目指したという楽曲。シュガーベイブのものもソングス30周年盤で聴ける。僕はどちらも違和感なく受け入れられる。ギターのカッティングがリズムを楽しくしている。テレビでよく流れてた七〇年代のダンス音楽を思い出す僕。
●夢で逢えたら 薬師丸ひろ子
オリジナルは吉田美奈子さんとも、シリア・ポールさんとも言われる。詳しくは知らない。だが、最後の大滝プロデュースは薬師丸さんの曲だ。カバーが多いので、石川ひとみさん、松たか子さんやいきものがかりの吉岡さんの歌でも聴けるそうだ。流石大滝さん。時の扉収録。
●夢みる渚 杉真理
トライアングル2収録。涼しげなソプラノ木管のイントロからリバプールリズム。たまにボトル風スチールギター。これ僕好み。調べたらまた鈴木茂さん。流れる鍵盤の音。歌詞は大滝さんへの感謝からlong vacationの言葉を載せてる。夏満載の名曲である。歌詞の中の女性はまたも麗しい。
●夜を駆けぬけて 伊藤銀次
Person To Person 収録。佐野元春さんとの共演曲。バックボーカルで呼んだ元春さんとの創作活動が盛り上がって、ほぼツインボーカルに。事務方からのクレームでお蔵入りになりかけて、エピックの社長さんのお慈悲で事なきを得る。所属歌手は他社でメインの歌唱はダメらしい。この曲、佐野色が出て、物凄くロックしてます。佐野さんのライブにも呼ばれて、二人で歌う機会が多かったそうです。
【ら行】
●LOVE HER 杉真理
トライアングル2収録。金管の音色が重なり、独特の哀愁、物悲しさの臨場感が増す。主人公が絵描き? という設定が小説やドラマなど物語を思わせてくれる曲。回想場面と今の風景が詩の中でコントラストにイメージする。栗毛色の瞳、ハリウッドの映画女優みたいに綺麗なんだろうな。
●LOVE LAND,ISLAND 山下達郎
For you収録。僕の中で、これぞ達郎さん! というのは、この曲とビッグウェーブのテーマである。清涼感のある楽器の響きが魅力だ。一音までにこだわる達郎ソングの起源のような曲と個人的に思っている。コリドーとフィッシュも一緒に聴くとご機嫌な夏のキラキラソングだ。
●レイクサイド・ストーリー 大滝詠一
EACH TIME収録。夏の色が強いアルバムの中で、冬のスケートが舞台、三角関係が主題の歌詞。キラキラの大滝サウンドは、夏の浜辺や雨の表現だけでなく、冬の臨場感にも活きるという証明の一曲。詩中では、小悪魔でも登場人物を美しくしてしまう大滝サウンドの魔法。
●歴史はいつ作られる 杉真理
Ladies&Gentlemen収録。らしからぬ壮大なテーマのメッセージソング。レノン風な内容。でもサウンドはモータウンで軽やか。音の構成もギターバントの歯切れ良いロック。ポップスの多様性って感じがしたのは僕だけかな? (^^)
●Rock 'n' roll退屈男 大滝詠一
シングル盤。「ハートじかけ」B面。真面目に遊ぶ大滝さんの通常モード。スキャット、コーラス、擬音語、ダジャレな押韻。作詞、作曲、編曲、mixまで全部一人で、と聞いたことがある。「あいうえお」の歌の類を真剣にやるとこうなる、と思った僕。割と好きな曲(^^)。
●Lonely girl 杉真理
Overlap収録。僕が初めて買った杉さんのシングルだったと思う。歌詞の中の清楚で、大人しい女性は心に響いた。この後「バカンス」がヒットするんだけど、それでもこの曲がお気に入りだったのを覚えている。好みの問題だけど。
【わ行】
●ワイルド・ハーツー冒険者たち 佐野元春
シングル盤。小ざっぱりしたビートに理路整然とした歌詞という、新しいスタイルに移行したと感じた曲。Tonight辺りから始まる感情に理論と描写も加えた歌詞の格好良さ。思い返すとNYでのVisitors 創作が功を奏したと大人になった僕は思う。この曲好きだなあ。
僕のナイアガラ雑記帳ーファンの思い出感想文 南瀬匡躬 @MINAMISEMasami
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