吹っ切れているようで、そんなこともないような……
諦めているようで、そうでもないような……
完結させているようで、でも、まだそうじゃないような。
保科というまだ子供な人間の、その小ささがここに来て際立っている回でした。
どんな結果であれ、しっかりと、地に足を、着地をすることができるんでしょうか……。
作者からの返信
西之園さん。
コメント有難う御座います。
自身が望んでいるものが矛盾し、噛み合わない事を理解したうえで、無理やりにでも納得しようとしている。というような心情でしょうか?
解説すら的確か分かりかねます……。
そういった”訳の分からない自己肯定”を表現したかったという事にしておきますね(笑)
比較的自分に無干渉だった保科が、自分の事を真剣に意識し始めた、というエピソードにしたかったのです。
西之園さんの表現を借りるならば、残り数話は『着地するための地面を、自身の考えと周囲の助力によって”創り出そう”とした保科のひとつの答え』というようなお話です。
なるべく前を向けるラストにしたつもりではありますので、どうか最後まで保科を見守ってあげてくださいm(__)m
ちょっと前半部分の主人公の姉御に対する刺々しい言い方が我慢できなくて、今回の話だけは共感できなかったです……
すごく精神的にしんどい状況なのは分かるけど、自分だったらそんな逆ギレみたいな言い方してくる奴と最後に解散ライブなんてしたいと思うかなあ?って。姉御さんは本当に精神的にしっかりされた方ですね。
作者からの返信
コメント有り難うございます。
この42~43話の保科の態度に関しては擁護の余地もありません……。
どうしようも無くみっともない八つ当たりです。
敢えてこの部分の説明をさせていただくとすれば、主要登場人物中、保科が最も『未熟で幼稚』という設定だったという事でしょうか……。
申し訳ありませんm(__)m
【以下、ネタバレを含みます】
この43話(というか、その前後)の岡村(姉御)に関しまして少し補足説明をさせていただきます。
この43話への「通りすがりの一般人」さんから頂いたコメントと、その返答にて、一部”裏設定”を記載しております。
その”裏設定”が背景にあり、岡村は自分と保科を、重ねて見ていた部分があると考えていました。
更には、一連の流れを近くで見てきた為、より岡村は保科の心境を理解しようとしていたのです。
だからこそ、保科に対し寛容だったというのが補足説明です(それにより42話では、逆に苛ついたワケですが……)。
『駄目な弟を見る』というよりも『駄目な息子を見る』の方が近い心境だと作者的には考えております。
第38話の、池上の「そういう事か」の答えは、「妹の元気が無いって心配」に直結で良いと思うのですが、
第36話の、姐御の「保科だけか」の答えが、「保科以上にミヤは意識してて」に直結して良いのか、もうワンクッションくらい、姐御のバックボーンや経験則になるような思惑があるのかが、まだちょっと、読み取れていません。単に、考えすぎなだけかもしれませんが。
文章中の雰囲気と、周りの憶測から「宮田→保科」のイメージになるんだけど、ミヤちゃん本人からは全く語られておらず、実は誰も本当のことが解らないのが上手いですね。
でも、もしかしたら、木田だけは、告ったあとに「他に好きな人がいる」「もしかしてホッシー?」みたいなやりとりがあって、ミヤちゃんの本心を知った上で受け入れて付き合っているのかな?だから気を使っているのかな?と想像しました。
作者からの返信
本当に有り難うございます!
【以下、またまたネタバレ&裏設定になりますので読了済みの方のみの閲覧をお勧めします】
36話の姉御の台詞ですか……。
概ね読み飛ばされるものと想定して入れていた、独り言の様な呟きですが、その声の大きさに比例する程度の淡い気持ちを、木田に対して抱いていたというのが、回答になります。
ただ、姉御の性格設定上、その事を前面に出したり他人に話したりするタイプでは無いので、作中での表現はそこだけとなっています(18話でも若干匂わせる雰囲気もありましたが……)。
だからこそ、余計に保科のうじうじした態度に苛立ちを覚えていた、というのが裏設定です。
ここは本当に分かり辛くて申し訳ありませんm(__)m
木田と宮田二人のやり取りに関してですが、木田もやはり宮田が保科の事を好きなのではないか?という事は、告白する前から概ね気付いていました。そして、仰っしゃる通り、その部分については付き合ってからも多少、陰に話題には上がっていた想定です。
更に、木田が保科に、宮田の事が好きだと打ち明けた際、単に筋を通す以外にも、保科に釘を刺しておくという打算も働いていました。
その罪悪感や焦燥感を若干ですが抱いていたというのが、裏設定ですね。
修正前の本作はもっと読み辛く、長い作品だったのですが、敢えて多くを語らず雰囲気で察して貰おうと思い、かなり大幅に削ぎ落し、必要な表現だけを加筆し、今の形になりました。
正直、削り過ぎたのかなぁ?という、不安もありますが……
まさかの解散! でも、プロでもない高校生バンドなら、この時期バンド以外にやるべき事がたくさんあるでしょうしね。そんな結論も納得は出来ます。解散ライブ、思い出に残るものにしたいですね。
作者からの返信
夏目さん。
いつも有難う御座います。
そうなんですよねぇ。そこそこ上手くいっているのに、そういった岐路で辞めてしまった人達(就職や結婚等も然り……)も、身の回りにいましたね……。
私は気が付いたら現実という重圧に負けてドロップアウトした側ですが……(笑……)。
そういった想いを、高校生にダウンサイジングしながら描いたエピソードではありました。
そして、この先はこんな解散(終わらせ方)が、出来たらいいなという妄想と願望を保科に頑張ってもらいました。
残り数話、最後まで見守ってあげて下さい。
よろしくお願いしますm(__)m