『朝空のかげり』

ヒニヨル

『朝空のかげり』

よく晴れた朝空が恋しい

私は毎日

時計を見る度に

奪われたような心地がする


何気なく

カーテンの隙間からこぼれる

あの朝光が

私の身体をめぐって

寝ぼけ眼をこすり

正気を宿していたんだね


北国の冬空は

朝から

いつも昼下がりのようで

曇天が続く


自分で焼かないトーストと

自分で淹れないコーヒーの香り


怠惰な私のお尻を

誰か叩いておくれ。



     Fin.





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『朝空のかげり』 ヒニヨル @hiniyoru

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