第43話 番外編 これからもずっと (後編)

 前編から続きます


 ◆


 早くから飲み過ぎていたからだろう、思っていたよりも早くに殿下たちから解放されてそれなりに睡眠を取る事が出来た。今日は朝から支度で忙しい。ヴィクトリアは早朝、セシルと共に邸に戻ってきてさっそく湯浴みをしている最中だ。まだ寝惚けてぼんやりとした様子だったが大丈夫だろうか。


 式を行う廃墟では着替えが出来ないので邸で支度して行かなけばならない。パーティーの計画を担当しているケアリーにはなるべくこじんまりとしてくれと頼んだ。殿下から命を受けましたからね、とこの件に関しては始終楽しそうに取り組んでくれたようだったが、どうなっているのかは俺には、機密事項ですから、といって話してくれず仕舞いだった。


「ジークフリード様、そこ邪魔ですから退いて下さい」


 さっきから邪魔者扱いされてばかりだ。だったらと先に会場に向かおうとすると、一緒に動いてくれと怒られる。どうしたらいいのやら。


「向こうは向こうで準備していますから、ジークフリード様が行っても邪魔なだけです」


 執事にも叱られる始末。セシルと母は、ヴィクトリアの支度に掛かりきりになっている。こういう時、男は何もすることがないらしい。気が付くと側に擦り寄ってきたのは、弟のリーンハルトだった。


「兄上、本日はおめでとうございます」

「ああ、ありがとう」


 弟は王立学院を卒業すると近衛騎士団に入団した。剣術にそこそこ自信のある俺でも、三本に一本取れるかどうかだ。これから身体をより作り込んでいくと、もっと強くなるだろう。


「義姉上様のお仕度、楽しみですね。俺も早く結婚したいな」

「誰かいるのか?」

「いいえ。兄上と違って無骨な人間なので誰も寄ってきませんよ」


 くしゃりと笑った弟はいつの間にか俺の背を越している。確かに父に似たに違いないのだが、顔の造作は悪くないのだから、都合のいい相手ならすぐに見つかるだろう。実際俺のところに、弟へと繋ぎを頼んでくる家も少なくなかった。


「兄上経由でくるお話は有難迷惑なんですよね。上から目線というか、高圧的というか。何処かに義姉上のような笑顔の素敵な素朴な子がいませんかね? うちと釣り合いの取れるそこそこの貴族令嬢では無理な話なのかな」

「あれを素朴というお前が分からないが」

「いやだって、かなり天然でしょう? 何処かズレたところがあるじゃないですか。そこがまた可愛いですけど。公爵令嬢なのに奇跡的な可愛さですよ。全く兄上が羨ましい」

「……あれは俺のものだ」


 分かってますよと苦笑交じりに頷いている。


「俺も命が惜しいですからね。それに義姉上は兄上にぞっこんですから」


 見ていて痛々しいほどに、と言う。そうだろうか。


「兄上が麗し過ぎるんですって。そう言ってましたよ、自分でいいのだろうかって」

「……いつそんな話をしたんだ?」


 ヴィクトリアは聡明で、自ら企画立案出来る才能溢れる文官だ。芸術的センスに優れ、絵画だけでなくいろんなことに造詣が深く、勿論政治の話だって出来る。だが、引き籠っていた期間が長かったせいか、何処か引っ込み思案で自信の無さを感じることがある。特に“女性”としての魅力に欠けていると思っているようだった。時折憂いを含んだ表情を見せることがある。こんなに毎日愛を囁いているというのに、何が不安だ。俺には分からない。


 ヴィクトリアであれば何だって受け入れるのに。


「うーん、やっかみですかね。兄上に気付かれないところで、何か言われてるんじゃないですか?」

「婚約したと公表してから、明らかな嫌がらせは無くなったようだが」

「セシルによるとですね、兄上のファンクラブがお二人を応援して見守ってくれているそうですよ」

「……」


 氷結倶楽部のことか。複雑な気分である。味方であるなら有難いことだが。


「それに、やっかみは女性からだけとは限りません。同僚の男性文官だってそうです。あれだけ王太子殿下に重用されていて、けっこう目立った活躍しているじゃないですか。未だに、女のくせに、という人は多いですからね」

「トリアはそんなこと何も」

「当たり前です。兄上に迷惑を掛けたくないんでしょう。王太子の側近やって、宰相補佐官の仕事もこなしてるんだから」


 だから、もう少し目を配ったほうがいいですよ、とリーンハルトは急に真剣みの帯びた顔をした。


「近衛でも気を付けてはいるんですよ、これでも。目に見えない嫌がらせもありますからね。義姉上は大概に於いてご自分で対処されるでしょうが、兄上自身も気を付けて下さい。兄上をやっかむ人間もいますから。兄上を妬む輩が、義姉上に矛先を向ける可能性だってありますからね」


 いつの間にか逞しくなった弟に驚きながらも、感謝の意を示した。彼女を護り切れていない事実を指摘されて気分が下がってしまう。


「それにしても、どうしてあんなに自信無さげなんですかね? 兄上が大事にしているのは、見ていて良く分かるのに。もっともっと褒めてあげたらどうですか」

「言われなくてもやっているが」

「だから、もっともっとです。どれだけ与えても想いは減らないでしょう?」

「そうだな。……増える一方だ」

「あはっ、ご馳走さまでした。――本当に良かったですね」

「ああ」

「さあ、そろそろ俺たちも着替えましょうか」


 俺は家族にも友人にも恵まれている。その上で今日、ヴィクトリアをも手にすることが出来る。これが幸せというのだろう。思わず天を仰いで女神に感謝した。


 ◆


「アン・トレイシーと申します。今日から王立文化研究所文化財保存修復部門に出仕することになりました。研究所の財政面を担当しているとお聞きしています。シュバルツバルト宰相補佐官にも何かとお世話になることがあるかと思いますので、よろしくお願いします」


 久しぶりに正面から相対したヴィクトリアは、文官の制服に身を包み、艶のある亜麻色の髪を無造作に後ろ一つに纏めて、似合わない黒縁の眼鏡をかけていた。変装しているつもりなのだろう。稀にしか社交界に出て来ない深窓の令嬢と言われているから、ちょっとした知り合いなら十分騙せるだろうが、俺には通用しない。少しだけ口角を緩めて社交用の笑顔を貼り付けたまま、美しいカーテシーを披露したが、よくよく観察していると手元が震えているのが分かった。身元が割れているのかどうか、不安なのだろうか。そんな様子に思わず抱き締めてやりたくなった。


 十五歳で引き籠りを止め王立学院へと編入した彼女は、あっという間に単位を取得して上位の成績で卒業、そのまま大学院へ進んで絵画の修復を学んだ。官吏登用試験を最高得点で軽々突破して今、俺の目の前に凛として立っている。


 アン・トレイシーなどと偽名を使っているが、俺のことは元婚約者と認識している筈だ。ここで身元を指摘してしまうのは得策ではないなと感じ取ったので、こちらも普通に名を名乗って対応するに留めた。公爵位が仕事をする上で面倒なのだろうというのは理解出来る。何より本人が隠したがっているのだから。


 彼女の優秀さはすぐに伝わってきた。専門分野である美術品、取り分け絵画への造詣の深さ、そこいらの鑑定士に負けない眼の良さ、修復技術の確かさは目を見張るものがあった。修復室の室長も文化研究所の所長も彼女をべた褒めした。そこに公爵家の令嬢という身分は関係なかった。彼女の努力の賜物だ。仕事に真剣に取り組む彼女をただ見ていたくて、自分の気持ちを抑え込んで黙って見守ることにした。


 時折予算会議などで真っ向から対立することになったが、それはもう心躍るものとなった。誰にも気付かれないように殊更冷たく対応した。それに食い下がるように議論を吹っ掛けてくる彼女に喜びを感じ、論破されて悔しげにしている様子を見るのが楽しみとなった。あくまでも冷徹だと噂される自分を装った。そうでないと彼女への想いが漏れ出してしまいそうだったからだ。


 彼女にどう思われているのか、本当は不安で仕方がなかった。ちょっとした時に感じる彼女の視線を受け止める自信が、情けないことにまるで無かったのだ。婚約解消から随分時間が経っている。今はもう、俺は思い出の一つでしか無いのかもしれないと思うと、こちらから想いを告げる勇気も出なかった。


 だから、彼女の論文が認められて隣国への研修生に選ばれた時、職権を駆使して自分も一緒に留学出来るように必死で画策した。エドワード殿下には酷く揶揄われたが、そんなことどうでも良かった。その頃にはもう、今にも弾けそうなほど彼女への想いは膨らんでいたのだ。あちらへ渡ってしまえば煩い外野はいない。本家へと誘おう、あそこの歴史ある見事な庭園で想いを告げようと、そう心に誓っていた。


 あの夜会でヴィクトリアが媚薬をあおってしまう事態になったのは全くの想定外だった。身体に溜まる熱を持て余し、苦しげに吐息を落としながら、ジーク兄さまと懐かしい呼び名を呼ぶ彼女を、どうして放っておけようか。ましてや他の男にこんな彼女を任せられない。見せてたまるものか。


「―――トリア、……俺が楽にしてやる。……いいか?」


 気が付いた時にはそう囁いていた。くたりと力なく凭れかかる彼女を抱き締める。ようやくこの手に戻ってきた。潤んだ瞳で腕を回してきた彼女に、仄暗い喜びが湧き起こる。彼女は俺のものだ。もう二度と手放したりしない。


 ◆


 世界中が祝福しているかのような晴天となった。彼女の願い通りの場所、煌めく新緑の中の半分朽ちた聖殿は、一幅の絵画のようだった。その中を静々とウィンチェスター公爵に手を預けてこちらへ歩むヴィクトリアのなんと、……。軽々しく言葉になど出来そうにない。何かに胸を掴まれたように苦しくなる。と同時に、愛おしさが溢れて蕩けそうになる。そう、何度でも、俺は彼女に恋をする。


 邸で支度の終わった彼女を見た時、文字通り言葉に成らず、ただ口元を覆ってしまって、リーンハルトに小突かれた。


「兄上、ちゃんと褒めてあげて下さい」


 弟にそう揶揄われて辛うじて、綺麗だ、良く似合っている、と絞り出した。


 シンプルなラインのすっきりした白いドレスに、繊細な刺繍の施されたチュールが重なる。聖殿に絡まった蔦をイメージさせる刺繍のお陰で、まるで森の妖精が現れたかの如しだ。豊かな亜麻色の髪を結い上げて、俺の瞳の色である深碧の輝石をあちこちに差している。ほっそりした首には母が大事にしている中央にエメラルドをあしらった真珠の首飾りを纏っている。


 いつも自分は美人ではないと重ねて主張しているが、俺にとっては世界一美しいし、世界一可愛い。ありがとうございます、と頬を染めて、嬉しそうにこちらに向ける眼差しがこんなにも愛おしい。あまりにも可愛い彼女を誰にも見せたくない一心で、気が付くと引き寄せて腕の中へと囲い込んでいた。


「ジークフリード様! いけません、困ります!」セシルが声を上げて非難する。「せっかくのお支度が崩れます!」

「あらあら、ジーク、皆さんにお披露目してからにしなさいね」


 そう言って母が遠慮なく俺を引き剝がしにかかった。リーンハルトに連行されて、別の馬車に乗せられてしまう。


「心配しなくても、義姉上は逃げませんよ」


 そんな心配はしていないが、あの可憐さは反則だろう。皆にお披露目などしなくていい、俺だけが愛でていればいいと心底本気で思った。


 隣に並んだヴィクトリアと共に、誓いの言葉を口にすると、司祭から祝福が授けられた。向かい合いヴェールを上げて、潤んだ瞳を見ながらそっと触れるだけの口付けを落とした。頬に涙が一筋流れ、それを指で拭ってやると、感極まったようにこちらを見上げる。あまりの愛らしさに、堪らず引き寄せてもう一度唇を合わせた。周りで大いに祝福の歓声が上がった。


 筆頭公爵家と救国の英雄が祖の侯爵家の縁組だ、もっと大規模な結婚式を挙げてもおかしくないところなのだが、良く知らない奴らの顔繋ぎの場にされてたまるものかと思っていた。そんな思いを汲み取ってくれたケアリーが、社交界の不満をどうにか上手く抑え込んでくれたようで、上手く招待客を絞り込んでくれた。ここにいるのは、本当に喜ばしいと寿いでくれる人たちだけだった。家族は勿論、近しい親族、同僚や友人たち、それから王太子殿下夫妻。式を終えると細やかなガーデンパーティーが始まった。


 見るとさっそく庭の奥まった四阿で、正装したアルブレヒトがドレス姿のセシルに跪いていた。さっそくのプロポーズは上手くいったようで、セシルがアルに飛びついている。マイクロフトもセシルに懸想していたから、先に約束を取り付けたかったのだろう。気持ちは分かるが、先にこちらへ挨拶に来い。


 クレイグとイライアスの護衛騎士コンビがマイクロフトを宥めている。セシルに告白する前に散ってしまったらしい。マイクならすぐに次のお相手が見つかるだろう。


 親族のいる席で、ウィンチェスター公爵と父シュバルツバルト侯爵、前宰相のホールデン前公爵、それに、……あれは間違ってもここにいる筈の無い国王陛下に見えるのだが、気のせいか。我が国の四大巨頭が揃い踏みだ。旧交を温めているのだろう、どんな話をしているのだろうか。ちょっと見たことのない怖い光景だ。


 ヴィクトリアと共に夜を過ごした後、状況説明の為にウィンチェスター公爵家へ訪ねて行くと、それはもう恐ろしい顔をした公爵が俺を待ち受けていた。ヴィクトリアに改めて求婚する許しを請い、頭を下げた。忌々しいが、娘はお前を忘れていない、二度と悲しませるな。そう言って俺の頭に手を置いた。娘の幸せを一番に願っていることがひしひしと感じられた。決闘でもしたいところだがシュバルツバルト侯爵家の人間相手に勝てそうにないからな、と寂しげに呟き、幼子に言い含めるかの如くぽんぽんと頭をたたいていた。


 ウィルフレッド様とリーンハルトを侍らせて、母ロウィーナとエリザベス様もその側でお喋りに夢中になっておられる。体調は良さそうで何よりだ。領地へ籠りきりだと伺っていたが、ヴィクトリアも安心していることだろう。


 彼女と二人、招待客からの挨拶を順々に受ける。祝いの言葉を皆からたくさん受け取った。普段あまり社交をしない我々だ、正直こんなに盛り上がるとは思っていなかった。


「や、ジーク、ヴィクトリア嬢、結婚おめでとう」

「ありがとうございます、殿下。……先ほど陛下を見たような気がするのですが」

「気にするな、あれはただの顔見知りのオジサンだと思ってくれ」

「お忍びのつもりらしいので、無視してくれていいからな」


 相変わらずの王太子夫妻である。


「ジーク、祝いだ、余ってる伯爵位をやるから受け取ってくれ。一生王宮で働いてもらわねばならんからな」

「いりません。殿下の遣い走りはご免です」

「そう言うな。公女と結婚したのに無位無官では困るだろう。それにヴィクトリア嬢を守りたいなら爵位は必要だ。侯爵位を棄てるつもりなら、伯爵位でも構わないだろう?」

「無位無官ではありませんし、その話はまだ、」

「ジーク? わたくし聞いておりません。リーンハルト様にお譲りされるおつもりですか?」

「トリア、それは帰ってからにしよう」

「大事なことですわ。リーンハルト様は何と?」

「だから、まだ話してないから。……殿下、お願いですから」


 ヴィクトリアはむうっと頬を膨らませてむくれている。そんなことされても可愛いだけなんだが。それにしても。


「殿下、また改めて下さい」

「分かった、分かった」

「エド、こんな場で持ち出すことじゃないぞ。後で仕置きだ」

「はは、うちの奥さんは怖いな。カティ、仕置きを楽しみにしてるよ」


 エカテリーナ様が混ぜ返したのを、仕置きと言われているのに殿下は薄っすら嬉しそうな顔を見せている。横でトリアが意味が分からないという様子で首を傾げた。なんだ、この二人は。今ここでいちゃつくのは遠慮してくれ。


 続いてようやっと、アルとセシルが二人揃って顔を見せた。珍しくもセシルが顔を赤くして、アルに肩を抱かれている。こちらが祝いを言わねばならない状況になったようだ。セシルをトリアの護衛から外してやらなきゃな、と考えていると、私はヴィクトリア様から離れませんからね! と力強く断言している。喜んでいいのだろうか。よろしくねというトリアと、しかめっ面のアルを眺めた。なるようになるしかないな。


 ヴィクトリアの同僚、フローデン室長にダンテ、コーエン両技官が直立不動の姿勢でお祝いを言いに来た。先日のお小言が効いているらしい。これで彼女の仕事が楽になればいいが、その分他のことを始めそうな気がする。暫くはトリアを堪能させてほしい、と思うのは、俺の我儘か。


 因みに今日供されているのは例の麻薬売買で使われた『黒馬』ラベルの茶葉だ。ただ混ぜる為に使われただけだったが、事件が表沙汰になると不買運動が巻き起こってしまったのだ。『黒馬』の製造元が、その頃皇国にいたアルフレッドに泣きついて仲介を頼み、エカテリーナ様の御用達の一つとして王宮で買い上げることになった。


「美味しいものは美味しいからな。茶葉に罪はない」


 そう言って毎日味わい、パーティーなどでも平然と使っている。そのうち噂も消え失せるだろう。


「二人きりで、と申しましたけれど、やっぱりこうしてお祝いをいただくのは嬉しいことですね」


 客からの挨拶の合間にそう呟いて、満足そうにふわりと笑った。


「君が喜んでくれたのなら、良かった」

「勿論ですよ。願いを叶えて下さって、ありがとうございます」

「君の喜びが俺の喜びだ。トリア、結婚してくれてありがとう」

「何を仰います。貴方にはたくさんの選択肢があった筈ですのに、わたくしを選んで下さったこと、感謝するのはこちらです」

「選択肢とは何だ? 俺には元々君しかいない。――俺だけの姫、俺の唯一だ」


 手を取って指先に口付けた。花が咲いたような満面の笑みでそれに応えてくれる。


「これからもずっと、一緒にいて下さいましね」

「ああ、ずっと。――姫の仰せのままに」


 手放したりなんかしない。もう二度と。


 覚悟して、俺の姫。俺の、最愛。



 ――― ende ―――


 ◆


 これをもちまして、完結とさせていただきます。

 ここまでお読みいただきましてありがとうございました。


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元婚約者の補佐官は偽りの公爵令嬢を二度と手放すつもりはない 久遠のるん @kuon0norn

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