一見何でもありなファンタジー世界を舞台にサスペンスをやってのける見事さ

平凡でしがない門番の青年パトリックは、実は暗殺を生業とした一族に生まれ育ち、｢死神｣と呼ばれる裏の顔を持っている。

一方、｢死神｣に姉を殺され敵討ちをしたいケーサツ業(治安判事)のフランシーヌは、たいした根拠もないまま｢門番｣のパトリックに疑いの目を向け、24時間の張り込み捜査を行うことに。

始終張り付かれ辟易しながらも、フランシーヌを邪険にできず一緒に過ごすパトリックと、次第に心を許しつつあったフランシーヌであったが…

事件は突然起こった。
パトリックと同じく裏家業を行う兄が失踪したのだ。
生死不明の兄を捜索するため、パトリックとフランシーヌは仕方なしに手を組む事にしたものの、フランシーヌの元に、怪しげな影が迫り──！？

フランシーヌの姉を殺したのは何者か！
パトリックの兄の失踪は誰の仕業か！

二つの謎が今、交錯する！

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一見何でもありに思えるファンタジー世界を舞台に、一定の縛りを設けることでサスペンスを成立させている見事な作品です！