私の恋するモフガミさま
塩谷さがん
私の恋するモフガミさま
遠い昔に恋していた気がする。あの暗い夜に出会った紫煙を纏う艶やかなあなたに。
「明地さん、ごめんなさい。次のシフト変わってもらっていいかな。十六日なんだけれど」
「あ、全然大丈夫ですよ。特に予定もないんで。店長には私から言っておきますよ〜。急いでるでしょ」
ごめんね。と同僚の女性が申し訳なさそうに謝りながら帰り支度を始めた。同僚は育休明けだ。何かしら子供や親戚関係で突発的な予定が入ってしまったのだろうと理解している。
職場のバックヤードでのなんてことのない会話。同僚にお疲れでした〜と言いながらその背を見送り、在庫を確認して発注などの目星をつけておこうと倉庫の方へと向かう。ここは個人経営の古臭いスーパーだ。そこそこの年数を勤めたが、設備の老朽化などの理由で近々改装のために休業となる。金は入らぬが、長期休暇だと思えば悪いものでもない。
倉庫へと向かうために一旦外へ出ると雪がちらついていた。もうすぐこの田舎は雪に包まれるのだろう。車の運転怖いな。なんて考えながら倉庫の方へと白い息を吐き出しながら向かった。
持ってきたタブレットのロックを解除し、在庫などの確認などを行う。そろそろ休業に伴う棚卸しも近いな。なんて考えながら時間は過ぎてゆく。
店の方に戻り、そろそろ退勤の時間だな。と一旦事務所の方へと向かった。
「店長居ます〜?」
「何〜? 明地さん」
PCに向かっていた店長が振り返る。タブレットを元の場所に置き、かじかんだ手を擦り合わせながら要件を伝えた。
「古川さん十六日予定入ったらしいのでその日私出ます」
「古川さんね。はいはい了解」
「子供居ると色々大変ですねえ」
「そうだねえ。てか君浮いた話全くないから逆に不安なんだけど」
「自分には遠い世界だと思っているので」
「……ま、そういう人が居てもいいか」
上がっていいよ〜との言葉にお疲れ様でした〜と返して更衣室へと向かう。帰り支度を整えて裏口から職員用駐車場へと向かう。鍵が開く音を聞きドアを開けて車に乗り込む。ダッシュボードに置いてあった煙草とライターを手に取って煙草を箱から出して咥えた。ライターで火をつけると一瞬車内が明るくなる。雑にライターをダッシュボードに放って、煙を深く吸い込んだ。
大粒の雪が地面に落ちて溶けてゆく。そのうち積もり始めていくだろう。紫煙を吐き出し、くゆって登ってゆく煙草の煙をぼんやり見つめた。
誰に煙草を教えられたのだったか、と思い出そうとするが、身内には喫煙者は従兄弟と伯父くらいなものであまり関わりがあったわけでもない。彼らの影響ではないのは確かだろう。
確か。
「キレーな姉さんが吸ってたんだっけ……」
朧げな記憶の中、ひとり思い当たったが、その人も大して交流があったわけではなかったはずだ。中学の頃に会ったはずなのは覚えている。しかし綺麗さっぱり顔だけは思い出せない。ただ幼心に憧れた気がする。私は不良少女とは程遠い、教室の隅に居るような人間だった。古い友人に吸っているのを見られると意外に思われることが多い。
出会ったのは確か今頃で、ひとりで町の外れの神社に行った時だった。年が明けて、しばらくしてから夜中に気まぐれに古い半分朽ちているような神社に向かったのだ。地元の人間くらいしか知らない場所だ。他の町は知らないだろうほどの古臭い神社だ。とするとあの女性は巫女さんか何かだったのか。いやしかしあんな古い神社に人を雇う余裕なぞあるわけもない。
しばらくぼんやりと考え事をする。帰ってもやることなんて父母と話をするくらいなもんで。たまには寄り道してもいいだろう。車のエンジンを起動させ、フロントガラスを多少温めてくもりを取ってから発進させた。
駐車場から公道に出て車を向かわせるのはあの神社だ。家から遠くもない。拝んで帰ったところでコンビニに寄るくらいの時間しかかからないだろう。その後ついでにコンビニに寄ったとしても父母に帰りを問われるような時間もかからない。
人気のない道に入って車のライトをハイビームにする。すれ違う車も歩行者もおらず、あっさりとその神社にたどり着く。路駐しても警察が来るような場所でもない。
車から出て、コートの前を閉めて煙草とライター、スマホと財布から抜き取った多少の賽銭をポケットに鳥居をくぐり階段を登る。
結構高台にある神社なもんで、昔来た時はこんなに息が上がっていなかったはずなのにな。と自分の加齢を実感する。
階段を登りきると灯籠に火が灯してある。ライトではないのだな。と火が一瞬風に揺れるのを横目に境内に入り、本殿に向かった。
半分朽ちている。と昔感じたのは確かなようで、あちこちガタが来ているように見受けられる。修繕費用にするほど賽銭も入っていないだろう。賽銭箱に賽銭を放って鈴を鳴らすための縄を掴んで振った。がらがらと鈴が鳴り、手を叩いて礼をしたのちに、多少の足しにしてください。とお願いをした。あと父母が健康でありますよう。とお願いをしていると鼻に紫煙の香りが掠めた。
「この銘柄、中々吸ってるやつ居ないんだよねえ」
「……え?」
その声に顔を上げると、着物らしきものに身を包んだ誰かが居た。灯籠の灯りが一瞬で掻き消え、何事かと夜目の効かない目を凝らす。すると瞬時に周りが明るくなった。目を思い切り瞑って薄目で目を慣らすように瞬きをした。
一瞬でまるで昼間のように明るくなったことに気がつき茫然と空を見上げるが空に太陽は無い。
「あらまあ、坊ちゃんだったのかと思っていたけど、女だったのかい」
「え?」
声の方に顔を向ける。頭には狐のような耳に、人間の顔ではない獣の顔。金の長い毛髪。手足は人間のものと遜色ないが体毛が包んでいる。青い袴に白い束帯、だったか。それに身を包んだ……声からして女性だろうか。謎のヒトが賽銭箱の前に座って煙草を吹かしていた。
「この銘柄、ジジイくらいしか吸ってないだろう。渋い趣味してんね」
「あ、いえ、その、そうですね」
何故か彼女には既視感を覚えた。初めて会ったはずなのに。いや、本当に初めてなのか。彼女の紫煙がこちらに向かう。浅く鼻から吸い込めば、昔ここで出会った女性を思い出した。
「……朝雪さん?」
「あ、思い出した? 久しぶり」
中学の頃、夜中に家を抜け出した時に出会った女性は、このヒトだ。記憶が蘇れば、どうして私があの銘柄の煙草を吸っていたのかも理解した。彼女が好んで吸っていたからだ。
「お久しぶりです……」
「おちびちゃんだったのに、大きくなったねえ。アタシ男の子だと思い込んでたんだけれど?」
「昔は確かに間違えられることも多かったですから……髪も短かったですし」
「こんな雪の夜にどうしたんだい? 久しぶりに語らいたくなったか? ショウ」
翔は私の名だ。名前も見た目も加味され小さかった時はよく男の子に間違われていた。彼女も間違えていたらしい。長命だと些細なことなのかもしれないが。
彼女はこの神社に封印されていた妖怪……だとか昔聞いたが、神社に封印とは如何に。と昔も今も考える。なんだか急に懐かしいヒトに出会ってしまって感情が追いついていない気がする。
「私、今の今まで朝雪さんのこと忘れてここに来たんですが」
「まあアタシが忘れるように仕組んだからね。こんなのと長々と連むものではないからナ」
隣座りなよ。と朝雪がとんとんと床を叩いた。階段の斜め前に座るとくつくつと笑われる。
「どうして忘れていたんでしょう」
「……アンタさあ。ここに初めて来た時の理由覚えているかい?」
「え? いえ」
「自殺する気で境内の木使おうと縄持ってきたんだよ。やだよ自分の領域で死なれるなんざ。だから仕方なく何度も話に乗ってやって辞めさせたんだ。アンタ学舎でいじめ受けてたとか言っていたからねえ。いじめ首謀者とか、アンタについて回って懲らしめたんだよ。ま、これ言ってもアンタ思い出せないはずだけれどね。厳重に閉まっといたからサ」
「……私いじめ受けてたんですか」
自分の記憶には一切そんな記憶はない。どうやら昔一緒に連んでいたらしいが、彼女と出会ったはずと言う朧げな記憶しか思い出せなかった。
「思い出させてくださいよ」
「やだよ。思い出されて飛び降りられでもしちゃ、ここ益々朽ちていくだけなんだからサ。……いやそれも……」
「死にませんから」
「だから嫌だって」
「……朝雪さんのことまで忘れさせること、無かったじゃないですか」
「それが一番楽だったのサ」
上着のポケットに手を突っ込むが何もない。私から掠め取った煙草を吹かしている朝雪は、ほれ、と一本の煙草とライターを私に寄越した。
それを咥えて火をつける。雪のちらつく寒さは無くなり、春のような陽気だ。上着を脱ごうかと一瞬思ったが暑くもなく、かけた手を煙草に戻した。
「暇だから話をでもと思ったが、今日のことも忘れなヨ」
「嫌ですよ。折角会えたのに」
「こんな妖怪モドキに折角も何もないさね」
「だって」
「ン」
「朝雪さんが好きだった気持ちまで、朝雪さん忘れさせたんですよ。……狡いですよ」
「ン。余計な情をこっちが抱く前に厄介払いしたかったんだヨ」
「狡いですよ。私、忘れても忘れられなかったのに」
「そりゃそうか。この銘柄吸ってるんだもんなあ」
ピースなんざ爺くらいしか吸わないだろうしネェ。と後ろに座る朝雪が呟く。昔、ここを管理していた神主が吸っていた銘柄だ。だから彼女は神主からせびって吸っていたのだろう。その匂いを無意識に探して、見つけて身に纏っていた。忘れたはずの片思いを忘れられずに。
煙草を咥えて吸い込む。この味もこの匂いも、彼女が纏っていたから、私はこの夜ここを訪れたのだろうか。
「朝雪さん。好きです」
「知ってる」
「私が死ぬまで一緒に居てください」
「断る。アンタの学舎のゴタゴタ片付けてやったんだ。言う事お聞きよ」
「嫌ですよ。嫌です」
「そういう女々しいところ、治ってないんだネェ」
はあ〜。と重苦しいため息が背後から聞こえたが、私はそれを見るのが怖くて俯いた。朝雪の服擦れの音がする。ぎ、と木が歪む音。朝雪が隣に座り込んで私の顔を覗き込んだ。
「泣いているのかい」
「泣いてません」
「泣き虫は治ったか。いい事いい事」
ぽんぽん、と私の頭を叩いた朝雪に、子供扱いするな。と手を払った。それでも朝雪は私の背を撫ぜて宥めようとしている。
「なあ、こんな妖怪モドキのこと忘れちまった方がいいよ」
「嫌です。というかそもそも私がここに再び現れた時点で無理だと思ってください。また来ます。記憶消しても」
「やりそうなのがアンタだよネェ」
朝雪の顔を見て、綺麗なその瞳を見て、私は彼女に恋していたことをはっきりと思い出した。
「私、多分記憶を消された時、泣いていたんですよ」
「ン」
「嫌だ嫌だって駄々こねて、朝雪さんに呆れられていたんです」
「ふふ、思い出しちまったか」
「なんで出てきたんですか。このまま帰せばよかったじゃないですか」
「綻びが見えた。掛け直す前に、今一度会っておいてもいいかと思ったのサ」
「……また、好きなヒトのこと忘れなきゃいけないなんて残酷なことするんですか」
「ショウ、アンタとアタシじゃあ在り方が違うんだ。分かっとくれ」
「分かりたくないですよ。いいじゃないですか。私が死ぬまで一緒に居てくれても。一瞬でしょう!? 朝雪さんにとっては!」
思わず叫び出して煙草を手で握り潰した。熱さなんて今はどうでもよかった。
「私、ずっと誰も好きになれなくって! いつも誰か違う誰かをどこかで探していて! やっとこの夜に思い出して見つけて! 嫌ですよ! 勝手に物語終わらせないでくださいよ! 私はあなたと、また始めたいのに! 一緒に居て楽しかったってことだけは、胸の中にずっとあるのに!」
「……落ち着きなさい」
宥めるように呟く朝雪に、声を荒らげていた私は少しだけ深く息を吸う。地面に目線を落として手を強く握った。
「朝雪さん、たまに来るくらいいいでしょう……」
「駄目だよ」
「……っ、なんで!?」
「ここはもうすぐ忘れ去られるんだ。いい機会だ。アタシが消えるのには」
「もうすぐっていつですか。私が死んだ後でだって!」
「……アンタ、ナリはデカくなっても、ガキのままだネェ」
「ガキでいいですよ。それで我を通せるなら」
「……もう消えていいと思ってんのサ。アタシは」
朝雪はそう呟き、立ち上がって私に近づいてくる。
「別に悔いもないし。ここに閉じ込められているのを苦に思っていたわけでもない。アンタと一緒に色んな場所行けたのもいい思い出だ。だからかね、最後にアンタに会うのも悪かないと思ったのは」
「消えないでくださいよ。私が死んだ後でだっていいじゃないですか。あなたにとっては一瞬でしょう!?」
「もう見送る側は御免ってことだよ」
長い時を生きてきた朝雪にとっては、もう今にも朽ちてもおかしくはないこの神社と共に朽ちることを選ぶと。そう言うのだ。嫌だ。と心の内をその言葉が占める。
「嫌、だ。朝雪さん」
「赤子も子供も青年も老人も、一生を見届けてきたんだ。アンタも見届けておくれよ」
「嫌ッ!」
ぼろぼろと目から涙をこぼしながら、朝雪に抱きついた。朝雪は少し固まったが、私の背に腕を回す。私は泣きじゃくりながら朝雪の肩に顔を埋めた。もふもふの毛と滑らかな金の髪が顔を掠める。
「やだよ。朝雪さん……やっとちょっとだけ思い出せたのに、私の好意受け取りも跳ね除けもせずに消えるとか無いよ……!」
「跳ね除けて欲しかったかい」
「ヤダ」
「くくく、アンタガキのまんま」
朝雪が私の髪を撫でる。無意識に朝雪を想って、短髪から腰まで伸ばした髪だった。
「綺麗な髪だ」
「朝雪さんの方が綺麗」
「ふふ」
「ねえ、ずっと一緒に居ようよ。私を置いていかないで」
「……ごめんね」
「朝雪さ……」
と、と額に指を当てられる。瞬間、私は暗い雪夜の中、古く朽ちた神社の境内で佇んでいた。
「……何してたんだっけ」
なんか顔が冷たい。と顔を触れば涙が顔を伝っていた。それに驚き腕でごしごしと擦った。ポケットに手を突っ込むが煙草が無いのに気が付き辺りを見回すと本殿に続く階段に煙草が置いてあった。ついでに手は少々ひりつく。強く握りしめていたようで、煙草の吸い殻が手のひらに転がった。
「……煙草吸ったっけ?」
記憶にない現象ばかりで、狐にでも化かされたのかもな。と煙草とライターを手に境内を後にした。車に乗り込み、ラジオを聞くと積雪予想がどうとか言っている。積もるな〜と思いながら車を運転して家へと帰った。
翌日、昨日の神社が大雪で本殿が壊れたと母が近所の人間から聞いたと朝食どきに告げられた。ふーん、とスマホを弄りながら聞き流し、自室に帰ると何故か頬を涙が伝った。昨日からなんだ。と思ってベッドに寝転ぶ。と。
「いや〜、あの神社朽ちればアタシも朽ちれると思ったんだけれど、んなことなかったわ〜」
「……。……! え! 朝雪さん!?」
「ショウ、親の雪かきの手伝いくらいしてやりなヨ。アンタ甲斐性ないネェ」
昨夜の出来事を一瞬で思い出して腹に跨っている朝雪を見上げた。
あんだけ泣きじゃくって止めたのに、朝雪はそれを反故して神社は潰れ、……恐らくだが本殿という縛りが無くなり自由になった。そうして、行くところがないからとりあえず来てみた。と一瞬にして私の頭が答えを導き出した。
ばちいいん! と思わず朝雪の頬を張った。
「消えるみたいなこと言っておいてなんなの!? ねえ! 私の涙返してくださりません!?」
「痛……で、DVじゃあ……」
部屋の外から親の声が聞こえ、なんでもない! と叫んで親の気配が消えるのを待ち、声量を落としてベッドに座る朝雪を詰めた。
「朝雪さん、言うことないですか」
「ン。ンン……その、すまんね!」
「……〜! 朝雪さん!」
朝雪に飛び込んで、思い切り抱きしめてベッドに沈めた。ぐえ! とか朝雪が言っていたが思い切り抱きしめる。
「ちょ、ギブ、ギブ!」
「朝雪さあん……」
「……あ、泣いとるの?」
「泣くでしょそりゃ……」
一生好きなヒトのこと忘れたまんまになるところだったんですよ。と呟くと、すまんね。と謝る気があるのかないのか微妙な答えが返ってくる。しかし今はそんなことも気にならないほど、朝雪を思い切り抱きしめて堪能していた。もふもふとしていて心地よい触り心地だ。
「流石私のモフガミさま……」
「げ、それ思い出したんかい。恥ずかしい呼び名だから嫌だってのに」
「いいじゃないですか。私だけのモフガミさまでしょう? これからは」
「……ン」
満更でもないような返事が返ってきて思わずくすくすと笑う。ばし、と私の頭を叩いた朝雪に、DVだあ〜、と泣き言を言えば、真似をするなと叱られる。
「朝雪さん」
「ン、なんだい」
「私のところに来てくれたってことは、これからは一緒に居てくれるってことですか?」
「……ン」
朝雪は照れると言葉数が少なくなるのだ。それを共に思い出して声を出して笑った。
「朝雪さん、ずっと一緒に居てね」
「アンタが結婚するくらいまではね」
「私は朝雪さんと結婚しますけど?」
「それ昔もいっとったナァ……」
呆れた声色の朝雪から体を離すと、困ったような狐顔が私を見上げていた。それににんまりと笑みを浮かべ、思わず大声になりつつ朝雪に告げた。
「これから一生よろしくね。モフガミさま」
「その呼び方やめい!」
「ちょっと翔〜、誰かいるの〜?」
「親に紹介しましょうか?」
「やめい!」
ばしりと腕を叩かれ、朝雪の腕に弾かれ落ちてきた電子時計を見て、遅刻する!!! と一瞬で仕事モードになり朝雪に呆れられるのだった。
私の恋するモフガミさま。これからはずうっと一緒ですよ。
「独り言はいいから早く仕事に行きなヨ……」
私の恋するモフガミさま 塩谷さがん @Shiotaniex
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