3.解説

読んでくださりありがとうございます。

言いたい言葉がまとまっていないので、大分簡素な解説になるかもしれません。


まず「五感の嘘と、双依存」というタイトルの意味ですが、五感は後ほど解説するとして、双依存は共依存と同じ意味です。

共依存関係にある双子なので、双依存というタイトルにしました。

最初のシーンは、場所だったり普通の関係じゃない事を伝える為に書きました。

キスして息を乱してるだけです、これは全体を通して言える事ですが、解釈は自由なので私の解説に縛られずに作品を見て下さると嬉しいです。

次に、五感の嘘という部分について説明します。

話の中で、「世の中の全ては、五感しか知ることが出来ない。もしも自分が五感に騙されているとしたら?」という文があります。

自分は五感で得た情報に踊らされているだけで五感しか世界の全てを知らないと、貴方は考えた事はありますか?

確か、とある哲学者が言った話です。人間は五感から得た情報で生きているのだから、見えない天国やら地獄やらは考えなくていいと。

私はその話を覚えていたので、「自分にとって都合のいい存在を五感が私を騙す為に作り出して、それを私は人だと思い込んだらどうしよう」なんて事を考えてました。

お兄ちゃんにとって、弟は都合のいい存在でした。

自分が好きだと思う人が自分を好きでいてくれるなんて、本当に存在しているのかなと思い始めるのです。

五感に騙されて、いない存在と愛し合ってるんじゃないのかという疑問から、

「僕が君の存在を信じる為にも、あやふやじゃない誰かと幸せになってほしい」なんて言ったんです。

弟が自分の期待を裏切る事で、自分が不幸になる事で、自分の妄想じゃないと信じられるからです。

今言った通り、期待してるんです。

本当は、お兄ちゃんである自分を好きでいてくれる、傍に居てくれるなんて事を考えているんです。

これがお兄ちゃんからの依存です。

次に、弟からお兄ちゃんへの依存について話します。

お兄ちゃんに対しても、他の誰かに対しても、弟は存在証明方法が頭では理解出来ていませんでした。

お兄ちゃんが自分の幸せを願ってくれていて、そうやって幸せになる事で存在証明になるのだとしても弟は拒みます。

弟は、後半に書いてある通り昔から仲間はずれにされる事が多かったんです。

だからこそ、ちゃんと自分を愛してくれるお兄ちゃんから離れて幸せになる事なんて出来ないと、そう考えていました。

そんな弟は、お兄ちゃんが自分の存在を信じられなくてもいいから、愛し続ける幻でありたいと思います。

存在が透明な自分を染めてほしいと、心の底からの願いです。


私が書きたかった物は伝わってくれたでしょうか、なんとなくでも気に入って貰えたら嬉しいです!

これからも頑張ります!

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兎天候短編集(解説付き) 兎天候 @USAGITENKOU

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