第3話 ドキドキ予感

 時が進むのは早く、ゴールデンウィークが終わった。


 春のポカポカとする陽光が窓から入ってきて、天音の身体を温めた。


 天音は朝食を食べていた。白米、納豆、味噌汁、健康的な日本の朝食だ。


 このメニューを食べると一日を健康に過ごせる気がする。


 味噌汁を飲んでいると、お母ちゃんが二階から降りてきた。


 「天音、おはよう」


 「おはよう、お母ちゃん」


 「天音、来週中間テストやな」


 「せやな」


 「勉強はついていけてる?」


 「ついていけてない、うちはアホや」


 「そういうと思った」


 「ガーン」


 「天音、あんた、家庭教師の先生来てもらお」


 「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」


 「いや?」


 「男、女?」


 「かっこいいお兄さん」


 「じゃあ来てもらって」


 「わかった」


 こんな具合で天音に家庭教師のお兄さんがつくことになった。


 しかしこのとき天音は、まさか運命の出逢いになるとは思いもしなかった。

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家庭教師のお兄さんに恋をした 久石あまね @amane11

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