大人になった彼らに底流する揺らぎと芳醇さ

この大人な感じ、素敵な感じ、ゆっくりと微かに音楽がかかっている感じをどう形容したらいいのかと考えながらトップ画面を見たら「バー」とタグがあって膝を打ちました。

バーは重要な舞台でもあるけれど、この小説の雰囲気自体がとても「バー」的。もちろん「事件」は起こっているけれど、どこか大人な穏やかさがある。

それぞれの登場人物が魅力的で、つい追いかけてしまうのもよさの一つ。総じて大人な登場人物の中で槙野とレイはどこか若い揺らぎがあり、目を離せません。

お酒に詳しければ何かお酒に例えるべきところなんでしょうが、悲しいかな、飲めないので分からない。ただ、この芳醇さは伝わってほしいと思います。

このレビューは連載途中で書いてるんですが、めちゃくちゃいい所で止まってて、「はよ!続きはよ!」と駄々をこねたくなります(とはいえどうかご自分のペースでお書きになってください)。
連載が終わってからレビューしようかとも思っていましたが、我慢できなくなりましたので、書いてしまいます。