第2話イグドリアにて
空港の地下大型駐車場にて
「着いたがハッキングは?」
「大丈夫、ここら一帯の監視カメラにダミーの映像を流している」
「それなら大丈夫だな・・・じゃあ、始めるぞ」
特異能力・・・空想現出!
「おお・・・すげぇ・・・ほんとに車ができたな」
「この車なら特定は無理だ。さっさと行くぞ」
そのまま僕たちは空港を後にした。
移動している間に説明すると、前にも言った通り僕たちは特異能力という、特別な力を持っている。大体は生まれつきに取得するものだが、稀に神に与えてもらう者など変わった方法で手に入れるものがいる。僕たち二人は生まれつきに手に入れたがね・・・・
「とにかくこのままイグドリアまで移動、そのあとは主任から説明がある」
「りょーかい・・・てかなんで空間転移で移動しないんだ?」
そこかー・・・それは結構ブラックな内容だが・・・
「差別がまたあるかもしれないからね・・・」
特異差別・・・特異能力保持者が対象の差別、1600年ごろから2037年までこの差別は続いた。
「それか・・・最近になってジョーカーと主任が何とか、全世界に説明して治まったがまだまだ人々の意識には恐怖心と劣等感がまだ残っているし、また変なことがあったら厄介だからやめているの」
「そうか・・・」
・・・なんかいい匂いが・・・
「なんかいい匂いしない?」
「え・・・気のせいじゃない?」
「そうだよな・・・なんか・・・ラーメンぽいようなにおいが後部座席から・・・って!!お前、何で車の中でカップラーメンを作っているんだよ!」
「え!?・・・あっやべもう5分過ぎた!」
「そこじゃねえんだよ!てかこれニンニク!ニンニク入っているの!?」
「そうなんだよーニンニク好きでさー」
「それはいいから捨てて来いよ!」
「はぁ!?もったいないだろ!?」
「んあーーーーーーーーーーー!もう!・・・・2分やる・・・外に出て食って来い!」
「わかったーーー」
そう言って彼は、車を出て外で食べていた。
懐かしいな・・・昔こんな後輩を持ったな・・・そう思って一面砂の景色を見ていたら
ピリリリリリ!
「電話・・・主任!?はい!もしもし」
「私だ!潜入している工作員によると目的は所定位置から移動中とのこと!」
「それでは・・・私たちはそこに行きますか?」
「そうだな・・・今の位置からそのまま進めば追いかけているものと合流すると思う、追いつき次第目的を追え!」
「了解・・・すぐに追跡開始します」
「おい!速くいくぞ!」
「まって・・・あと15分・・・」
「ラーメンが熱すぎて食えないんだろ?」
「水ない?・・・暑すぎて・・・・・」
「気温が?それともラーメンの温度が?」
「どっちも」
まぁ勝手に行くか。
「じゃ!お先!」
「え!?待って待って待って乗り遅れてる人いますよ!!」
「それは知っているよ・・・空間操作・・・テレポート」
シュン!
「ああ・・・ありがとう・・・あと少しで干からびるところだった・・・おいてくなよ・・・」
そのまま僕たちは砂漠を全速力で走った。
最強ですがどうすれば世の中を平和にできますか? @joker12754
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