パチンコ・スロット依存症 後編

まとめ


 ここまで、初めてパチンコ・スロットを打ってからの4日間を書き連ねて来た。今日は5日目の10月14日だ。


 思ったことは色々あるが、結局、気づいたことは以下の通りだ。


1.パチンコ・スロットは依存性が高い

 何言ってんだおめーバカかって言われそうだけど、やってみて初めて気づいたこれの恐ろしさ。日ごろバイトしている時は「負けると分かっててなんでこいつらうん十万も溶かしてんだろうバカじゃねえの?」と思っていたが、確かに打ちたくなる。

 理由はおそらく、お金を増やしたいだけではない。演出が見たい、時間を潰したい、適当な理由はいくらでも出て来るが、一番はおそらく「嫌なことを考えたくない」がある。パチスロ、特にパチンコは、何も考えずにただお金を入れハンドルを握れば激しい演出で脳を一杯にできる。何も考えない、ということが出来るのだ。そして運が良ければ、お金が増える。

 人は本当に嫌なことがあると、好きなことすら手が付かず、何もする気力が湧かなくなる時がある。かと言って何もしないでいると、自然と嫌なことを考え続けてしまうのが人。パチンコは、それを誤魔化せるのだ。少なくとも、打っている間は、きっと楽なんだと思う。(結局あの後打ちには行ってないので本当の所は分からない。分かってしまったら、本当に戻れなくなる気がしたから)


2.依存度は性格に大きく左右される

 負けず嫌い、完璧主義、ネガティブ、この辺の性格は、おそらく嵌りやすい。と言うのも、先に述べた二つは似たような理由だ。パチスロは基本負ける。一瞬勝てたとしても、トータルでは必ず負ける。この世の常だ。

 だから、負けた時にこの二つの性格の人物はもう一度となりやすくなる。自分で計算したデータが間違っていた、予想と違った、それらは再プレイする大きな理由になる。計算通り勝てば成功体験となり、何か失敗すればこれなら成功できるからと戻ってきてしまう可能性がある。してネガティブはなぜか? これは先に記述した理由にも関わるが、「嫌なことを考えたくない」からだ。ネガティブな人になればなるほどその感情が強くなり、一度パチンコの感覚を知ってしまうと、逃げ道に選びやすくなる。ならなくとも常に選択肢の中にパチ屋がちらつく。それだけで十分行く可能性は上がって行く。


 

 こうして書いてみたが、まあ読んで分かる通り、普通のことだ。一般の人がまあなんとなく知ってること。それを身をもってその通りだと感じた。

 

 おそらく皆、「とはいえ、一定のラインでキープできれば大丈夫」という認識があるだろう。麻薬やたばこ以上ほどではないと。


 侮るなかれ。光、音、振動、人間の五感のうち視覚、聴覚、触覚を刺激されるあの感覚は、恐ろしいものがある。これは体感してみないと分からない。

 けど、一度体感してしまえば、戻れない(人もいる)。


 嬉しいことがあると自分の中で明らかに喜んでいると感じる人は、特に戻れなくなりやすい。


 とまあ随分長く書いてしまった訳だが、これで今回は終わろう。


 18歳になった大学生諸君、これからなる諸君、パチスロには近づくな。バイトも止めておけ、目の前で打たれると嫌でも気になるし、多少知識をつけたいと思ってしまえば最後、打ってみないと分からないに行きつくぞ。


 もし打ってみたい、友達に誘われたとうとうで考えているそこの君、相談には乗るぜ、ハマらないようにする方法、小技、引き際等々、お話しするぜ。

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20歳未満の哲学 俺はこう考える 古魚 @kozakana1945

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