家を追い出された令嬢が亡き母と父へ書き記した手紙という書法で本音を語る

妻を亡くした喪失感で領地経営を疎かににし、加えて未子を可愛がる事で精神よ安定を満たそうとする父親と、それに甘える妹の我儘による散財した結果、使用人への俸給がままならなくなり、それにより使用人の離職が相次ぐも、その理由が、長姉であるヒロインの財産隠秘と俸給のピンはねとの言いがかりを父親から迫られ、且つ、許婚も妹への虐めを犯しているとの冤罪を言われ、挙句妹から許婚を掠奪され、家を追い出されるという悲劇を見舞うも、元使用人との伝で共同で小物店を開き、彼の地で夫となる男性と知り合い、幸せに暮らているとの出来事と心境を、亡き母親と父親に手紙を記した書法にて語られる一女性の逞しい生き方に感動です。
只、敢えて希望を述べされて戴けるなら、没落する彼らのげんじょうの嘆きや元許婚へのざまぁ、の描写が見たかったです。

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