第10話 中国ドラマあるある
どうも、中華風ファンタジーを普段書いている人間、
苦労話だけを書いていると悲しくなってくるため、今回は閑話休題として中国ドラマあるあるの話をしようと思います。それではレッツゴー!
◆
①血を吐く。
やっぱり最初に挙げたいのはこれですよね。中国ドラマを見ていると、一回は出てくる吐血シーン。そこ斬られて口から血がでるのはおかしいやろと思いつつも、なんだかんだ見入ってしまいます。吐血シーンのバリエーションは実に様々で、よくわからん技を受けて血を吐く(いわゆる内傷)こともありますし、技を受けていなくても吐血することもあります。私も、書いている中華風ファンタジー小説の中で登場人物の口から血を吐かせました。やっぱり一作に一回は吐血シーンがないとね!
②ワイヤーアクションで空を飛ぶ。
スィーっと飛ぶんですよこれが。この空を飛ぶ表現は、”軽功”の映像表現であると考えられます。中国ドラマを見ていると当たり前に出てくる軽功ですが、私のふんわり知識によると、修行によってめちゃめちゃ体を軽くできるみたいなイメージです(ちゃんとした情報を知りたいときは自分で調べてくださいね!)。”軽功”で川とかも渡ったりします。
これの似たような表現には、剣で戦っている最中に、まっすぐスィーっと引っ張られるように後ろ向きに後ずさって剣を避けるのもあります。(剣を向けているほうも剣を向けながらスィーっと前に飛んでいきます)シリアスな場面なのですが、ちょっと笑ってしまいます。
③くるくる回って戦う。
そんな回って戦う必要ある!? というほど、回ります。中国古装ドラマはもれなく長髪で袖や裾がヒラヒラなので、ダイナミックな動きが似合いますね。上からのアングルから撮られているときがありますが、袖が広がってくるくる回って戦うので大きな〇に見えるのがいいですね。たまに戦いながら横回転する人もいます。器用。
④変なゾンビみたいなのが出てくる。(最近だと規制されているっぽい?)
これは、主人公が死体を操る『陳情令』や急にゾンビパニックドラマと化する『河神』を立て続けに見たせいで、ゾンビが出るのがあるあるだと私が勘違いしている可能性があります。王宮ものとか史実ベースのドラマだと全然出てこないです(当たり前)。キョンシー(僵尸)のイメージが強いのもあるかもしれません。
⑤あっさり主役級の登場人物が死ぬ。
私が見たのがどのドラマなのか言ってしまうとネタバレになるので言わないですが、辛すぎる。オープニングとエンディングで姿が出てくるたびに悲しむ羽目になります。
⑥酒を飲む。
どのような作品でもよく見かけるのは酒を飲むシーンですね。部屋で飲んだり、酒楼で飲んだり。酒好きの登場人物だと、外で酒を飲み始めたりします。べちゃべちゃに溢してたりもします。
⑦サンザシ飴を売り歩いている人がいる。
登場人物たちが市へ繰り出すと、でっかい藁か何かを束ねた棒にサンザシ飴を何個もぶっ刺して担いで歩いている人がいます。サンザシ飴売りですね。人に飴がくっつかないか心配になります。サンザシ飴は北宋・南宋~らしいとネットで見たのですが、時代的にまだ無さそうでも小説内で書きたくなってしまいますね。 サンザシ飴の本物を食べたいとは思っているのですが、なかなか売っているところがなく未だに食べたことがありません。干し棗は食べたのですが。
⑧チャッと言いながら馬を走らせ、ユィーって言って馬を止める。
『慶余年』など、馬に乗る場面だと必ず↑の言葉を言います。今回調べたところ、走らせるときは驾、止めるときは吁と言っているらしいです。中国ドラマを見ていて馬に乗る場面があると私は毎回真似してしまいます。
◆
ということで、今回は中国ドラマあるあるの話をしました。たまにツッコミどころ満載なときもありますが、勉強もかねて楽しく観ています。
中華風ファンタジーをお書きになっている皆さま、中国ドラマあるあるを小説にもぜひ取り入れてみてはどうでしょうか!(主に吐血シーン)
中華風ファンタジー執筆苦労話。 狩野緒 塩 @KanooSio
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