唐突に連れて来られた世界、明らかに厄介事を押し付けられてる主人公。
割とテンプレートな出だしですが、この主人公は大活躍とかしません。
大きな浮き沈みも無く、淡々とテラリウム作って過ごしています。
こう書くと「それ面白いの?」と言われそうですが、面白いのです。
終わり行く世界で、その結末に歯向かうでもなく、けれど自暴自棄になるでもなく、強かに生きている住民の皆さん。
そんな住人との交流や、出会った呪いの犠牲者との日々。
どこか物悲しさが漂い、なんとも味わい深い作品となっています。
心躍る冒険譚ではないですが、疲れた日にちょっとほっこりしたい、そんな気分の人にオススメしたいお話です。
ちなみにイチ押しはバニーガール姿で登場したギルドマスター。彼の活躍に期待大。
主人公がイイ感じに一般人です。
異世界転移の理由に、使命は無く、主人公に大きな野望も無いので、
読んでいて疲れません。
そして、ちょっと人間味のある書物、可愛いもふもふ、根が真面目で優しく独自の方法で問題を解決している若干不憫なマッチョ等が登場し、
読んでて食べたくなる料理が結構出てきます。
主人公にとって優しさあふれる世界は、
読んでいて癒されます。
「もう、なにもかんがえたくないしかんがえられない」というくらい疲労してる時も、
この作品を読んだら
「〇〇かわいいーー!いいなー美味しそうだな―!」とか、
思えるくらいに回復しました(個人的感想です)。