優しい気持ちになりたい時に読んで欲しいシネマティックノベル

本当に泣かせる物語を書かれます。
事故の末、最愛の人が目を覚まさなかったら。
あなたはどうしましか?

脳死というテーマは、本当に多くの場所で語られていますが、語り尽かされていない気がするんですよね。

生きているってどういうことなんでしょうね。
この物語の主人公は事故から、50年。目を覚まさなかったのです。
この物語のヒロインは、50年。彼を待ち続けたのです。

リアルな医療的感覚は、とりあえず置いておいてください。
彼女は、向き合い続けて。
彼は、想い続けていたのです。

親御さんなら、次のステップを踏み出して欲しいと思う。
レビュワーも、親ですからそう思っちゃう。

それでも、ずっと向き合い続けたんですよね。
インスタントな恋愛が増えている昨今のなかで
本当に尊いって思います。

相手のことを、心の底から想う
これって、まさに「真心」だって思うのです。

ここまで想いあった二人だから。
この状況だからこそ、奇跡が起こって欲しい。

ラストまで、読んで
ぜひ、読み手の皆さんそれぞれが、その続きを思い描いて欲しいと思います。
そういう余白を感じさせる書き方も本当に素敵なのです。

その他のおすすめレビュー

尾岡れき@猫部さんの他のおすすめレビュー1,873