第2話 周りの人たち

「オギャアァァ─────」


「どうしたの?ルーク」


 あっごめんなさいお母さん、迷惑掛けて。 

 でも‥‥魔術が‥‥‥使えなくて‥‥‥‥ぐやじいんでずよぉぉぉ!!!


「あぁあぁ更に泣いちゃった。ほーら魔術だよ~♪」


 あっ今日は火だ。

 前回と比べて勢いが小さいな。魔術陣も小さいし‥‥‥う~ん規模によって陣の大きさが違うのか、はたまた込める魔力によって自動的に大きさが変わるのか、詳しい説明を聞けるまで色んな可能性があるな‥‥‥



 魔術の奥が深くて探究するのも楽しいけど、今は早く使いたいんです!今だけものすごく簡単にしておいてください。そして魔術陣の描き方教えてください!


「ルークは本当に魔術が好きね。私の血の宿命なのかしら?」


 ハイ!大好きです!!ですから教えてくだ


 ドタドタドタ‥‥‥ズサァァ


「どうした!?何か悲し‥‥‥‥‥‥(満面の笑み)!」スッ スタスタ


 何してるんだろう叔父さん。


「全く、兄様改め当主様は相変わらず過保護な事で‥‥‥」



 パァ──


 あっあれは転移陣!これから使えるようになるために脳に焼き付け‥‥‥消えちゃった。


「どうした!?ルークが泣いて‥‥‥‥‥‥(ニッコリ)!」パァァ‥シュッ


 何しに来たのお父さん‥‥‥。


「私の夫も大概に親馬鹿というか過保護だったわね‥‥‥似てるところがあるんだから仲良くすれば良いのに(呆れ)」


 ホントにね。まだ数回しか見たこと無いけど、熟年の夫婦漫才見てるみたいだった

 お母さんより夫婦してるんじゃ無い?笑


「ん?何か馬鹿にされた気がする」


 イエ ナンデモナイデス。

 女性の勘ってほんとにどうなってるんだろう。



「ルークはああなっちゃ駄目だからね」


 多分あんな友達できないのでで安心してください。‥‥‥思ってて悲しくなってきたな。よし!やめよう!(提案)


「一番お手本にするべきは”勇者”って皆から言われてるジークバルトよ。あいつらとは違って‥‥‥」


 あ~また始まった。勇者さんに関してはいいので魔術に関して話してください‥‥‥


「まぁじゅぅぅ‥」


「‥‥‥人のために命を‥‥‥」


 だめだ止まらない。

 別に俺は勇者とかは興味無いんですよ。


 ‥‥‥‥‥‥寝るか、お休みなさい。




 年月が過ぎて喋れるようになって常に魔術教えてくれとお願いしていたら、文字とか歴史を先に覚えたらいいよと言われ、必死に覚えた。

 課題を出された瞬間に終わらせてその場で出した時の、うわぁ、コイツマジだ。と言わんばかりの叔父さんの目は忘れないね。


 それと生まれた家と立場がが理解できた。王国の侯爵家で魔術師の名家らしい。魔術使いまくれって神からの啓示かな~

 で、そこの現当主が俺が叔父さんって言ってる人で、自分の立場は叔父さんの妹の息子だった。‥‥‥ややこしいんじゃい!

 ちなみに名前は覚えてない。だって課題に無かったんだもん(言い訳)




 そして4年の年月のすえ遂にこの日がやって来た


「ルーク君、待望の魔術について叔父さんが教えようと思います。パチパチパチ~」


 待ってました!!


 バチチチ(高速拍手)「早く教えてください!」


「ここまで先延ばしにしちゃってごめんね?いや~ルーク君は魔術使っちゃうと体が弱くなっちゃうかもしれないから」


 え`何それ初耳何だけど

「詳しくお願いします」


「え?あっうん。小さい頃は体の成長に魔力が必要なんだけど、ルーク君が生まれてすぐの時多くの魔力消費されて、これ以上消費させてたら体の機能に影響が弱くなっちゃうかもしれないから使わせられなかったんだ」


 ‥‥‥魔力が消費されたのって、多分自分が魔力増やそうとして外に出した奴だよね。やべ~魔術教えてもらえなかったの自分のせいじゃん。やっちまった。

 でも後悔は無い。なんてったって今から教えてもらえるからね♪




「よし。まず始めに魔術とは何かを説明する前にぃ~ジークとフィオナに協力してもらって作った適性検査をしていこう!魔力は分かるんだよね?」


 そう言って叔父さんは魔術陣が書いてあるA4ぐらいの紙を10枚出してきた。


「うん」


「じゃあ、この魔術式に魔力が流れていくのを想像してね。光ったら適性があるよ」


 任して下さい!イメージする事は得意です!!





 結果は






 10枚中10枚全部光りました。


 と言うことは‥‥‥



「嘘だろ‥‥‥全部適性があるだって‥‥‥‥‥‥やっぱりルーク君は魔術の申し子だったか!!!うぉぉおすごいぞ!こんなの他にいないんじゃ無いか!?」


 だよね!やたー!!やりたいこと全部試せるぞ~!!


「白魔術も適正あるならフィオナ呼んどいた方が良かったかな‥‥‥」


 そのフィオナさんって聖女とか呼ばれてるんでしょ。忙しかったりするんじゃない?


「よし切り替えよう。

 魔術は”適性が全て”ってよく言われてる。さっきのは、適性が無かったら光ることもないし、光るように努力しようとしても努力のしようが無い。逆に適正さえあればどれだけ苦手でも努力ができて得意にもできる、だからだね。

 その点ルーク君は全部に適性があるから10種類全てを極められるようにしていこう!」


 魔術の使い方教えてください‥‥‥





──────────────────────────────────────

ジーク=ジークバルト(勇者)

フィオナ=フィオレーナ(聖女)


叔父さんは作中の世界で勇者パーティーと言われてるパーティーに入ってた事があるだから勇者や聖女を愛称で呼んでる。



※後書き

主人公が魔術以外興味無いから、詳しい設定・名前・日常が出てこない。

みたいなのを考えて書いていないんですが、

書いて置いた方が分かりやすいですかね?これ








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魔術って、良いよね。 akkun @attukun

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