この世には狭間の時と場所がある。恐ろしや、魅入られるなよ!戻れぬぞ!

狭間という名の神社に湧き出る水 何かご利益がありそう。結婚生活も上手くいかず、離婚後も理不尽な上司の為に転職を余儀なくされ、今の職場でも… それでも誰を恨む事なく真面目に一生懸命に生きていた由香里。「今日一日が平穏無事でありますように」それくらいの願いなら叶えてくれるかも?と飲み続けていた水には恐ろしい力が⁉️ 寂しい心は共鳴する。草木も眠る丑三つ時に現れるこの子を守れるのは私だけ。孤独な由香里を癒やしてくれたのは、この世の者が関わってはいけない物だった。不幸が習い性になってしまったのか、手を伸ばせば掴めそうな幸せに背を向けたその末路は… 恐ろしくて、ちょっと切ない物語。