六歳年上のお姉ちゃん系ロリ彼女が今日も僕の世話をしてくれる
僕が冬休みの中学三年生らしく受験勉強をしていると、扉をノックする音が聞こえたので入ってもらう。
「葉月くん、コーヒー飲む?」
琴葉さんは僕に気を遣って、コーヒーを飲むか尋ねてくれた。
「飲みたい」
「じゃあ持ってくるね」
琴葉さんはコーヒーを持ってくるため僕の部屋から出て行った。
僕は少し寂しく感じながら、勉強を再開する。琴葉さんも応援してくれるし、結果を出さなければならない。
必死で勉強していると、琴葉さんがコーヒーを持ってきてくれたのか、部屋の扉をノックした。
「葉月くん、コーヒー持ってきたよ」
「ありがとう琴葉さん」
「勉強頑張るのはいいけど、根の詰めすぎには気をつけてね」
「うん、ありがとう」
琴葉さんにお礼を言うと、彼女は夕飯の準備をするからと去っていった。
「琴葉さん、相変わらず料理美味しいよ」
「私たち、付き合ってるんだよね?」
「うん、僕と琴葉さんは付き合ってるよ」
夕食の場で琴葉さんが問題提起をした。
僕は受験期だから彼氏らしいことは出来ないと伝えて、それには納得してくれたはずだが、なにか不満があるんだろうか。
「私のこと呼んでみて」
「……? 琴葉さん」
「それ! 付き合ってるんだから呼び捨てで良いじゃん!」
僕は敬意を込めて『琴葉さん』と呼んでいたつもりだったが、琴葉さんは気に食わなかったらしい。
「……琴葉」
琴葉さ――琴葉はなにも言わなかった。
「えっと、琴葉? どうかした?」
「葉月くん可愛い!」
「え?」
「ああいや、なんでもない。……夕飯食べ終わったらお風呂入る?」
謎の発言について尋ねた僕に対して琴葉さんは露骨に話を逸らしたが、僕は触れないでおいた。
「うん、入る」
「一緒に入る?」
「一緒には入らない。なに考えてるの」
いくら付き合っているとはいえ、一緒にお風呂というのはかなり進んだ段階だと思うから、先にいくらか段階を踏みたい。
「本当に、一緒に入らない?」
「入らない」
「体洗ってあげようか?」
「いや、良いよ」
世話焼きが過ぎる。
そう思うけど、今日も世話をしてくれる琴葉を邪険にすることは出来ず。
「絶対駄目?」
「……絶対、とは言わないけど」
六歳年上のお姉ちゃん系ロリ彼女が今日も僕の世話をしてくれる ナナシリア @nanasi20090127
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