本当に素敵な短編でした。
美しい、とにかく美しい描写で目の前に映像が一瞬にして浮かび上がります。
色彩表現もまた素晴らしいです。
ぜひCGIやVFXを駆使して映像化してほしいです。
月、櫻(これはあえて旧字体なのでしょうね)、風に舞う花びら、黒猫、どれも日本人の情緒に訴えかけてくる要素ですね。
物語は櫻樹にまつわる伝説を語る部分(これは平安時代?)と、現代の人間の会話で成立しています。
作者さんの「月下に桜花濡れて天使降る」とリンクしているとのことです。現代部分は今後の物語とつながり、平安時代部分が前日譚になるのかな。
いずれも素敵な作品で、特に長編は号泣必至です!
併せて読んでいただきたい作品です。
短編を読んで長編に行くもよし、長編を読んで短編に行くもよし、おすすめです!