概要
貴女が幸せになるのなら私は努力を惜しまない
ある日、学校に登校すると昇降口でむぎちゃんがクラスメイト二人に囲まれているのを見かけた。どうやら何か物を盗られたらしくむぎちゃんは居心地の悪そうな顔をしている。『やめなよ』と割って入りたかったけど、その時の私はそんな勇気が無くてただひたすら虐められているのを見ているしか出来なかった。
教室に入って初めて気付いたけれど、むぎちゃんの顔には引っ掻き傷が付いていて腕には噛み跡も付いていた。『大丈夫』と言っていたけど見るからに痛そうで私には本当にそうだと思えなかった。
その日の放課後、『小都莉は虐められた事があるか』と聞かれた。私にはそれが遠回しに『助けて』という言葉に聞こえて仕方がなかった。
むぎちゃんは今人知れず苦しんでいるのだ。ならば、私が頑張るしかなかった。
決心が付いた後はもう何だって出来る気がした。
教室に入って初めて気付いたけれど、むぎちゃんの顔には引っ掻き傷が付いていて腕には噛み跡も付いていた。『大丈夫』と言っていたけど見るからに痛そうで私には本当にそうだと思えなかった。
その日の放課後、『小都莉は虐められた事があるか』と聞かれた。私にはそれが遠回しに『助けて』という言葉に聞こえて仕方がなかった。
むぎちゃんは今人知れず苦しんでいるのだ。ならば、私が頑張るしかなかった。
決心が付いた後はもう何だって出来る気がした。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?