最終回、すべて決着! さらばフンドシ!そして別れの時に

フンドシとグラビオスは睨みあっていた——お互い動かない。

私たちは緊張が察し、動けなかった。ロボットたちも同様で二人を見ていた。

マトンにとってはさっきまでの威勢がなく焦っていたのだ。息も荒かったのだそのぐらい威圧だ——


この戦いで最後———そう思った。


「グラビオスよ——もうやめるがいい。魔物たちを苦しめてまで人間どもを復讐しようとしていること。」

「フン!何を言う。我らを捨てた報いなど、人間どもは忘れていくんだ!今そこ、わしの圧倒的な力で恐怖を貶めなくてはならぬのだ!」


グラビオスは構えはじめ、突進してきたのだ。ものすごい速さ。先ほどのマトンの比較じゃない。

パンチを放ったが、フンドシが手で受け止めたその時。

掴み———動きを止めたのだ。

フンドシが言ってきた。

「その怒りを拙者にぶつけるがいい。それでまた人間たちとよりをもとすよう魔物たちに伝えるのだ。」

「世の中そんなに甘くねーぞ。」

煙を出しながらグラビオスはジェット噴射して空高く飛んでいったのだ。


「フンドシーーーー!」

「フンドシ様ーーーーーーーーー!」

私たちは、はるか空高く行った二人を見届けて叫んだ。

二人は地球から飛び出して大気圏まで着いたらグラビオスが言ってきた。

「フンドシよ!ここまでくれば、わしには勝てぬだろう。———だからここで終わらせてやる。」

そしてグラビオスは手を放して、蹴りを入れて、落下したのだ。

その速度が速すぎて体制がつかめない。

その時、グラビオスが一気に噴射で突っ込んで最大威力の拳をフンドシに直撃したのだ。

私は空のから見て、どうなっているか分からない。が急激に落下スピードが速くなって言ったので、私たちはまずいと思いすぐさま離れようとしたが。


ドーーーーーーーーーーーン!


遅かった。あまりの衝撃波で私たちロボットを含めて全員吹っ飛ばされ魔王城と広場が崩れて大きな穴ができてしまったのだ。


私はは無事で、他の人たち、魔物たちも無事だった。幸い先ほどの衝撃でロボットたちは動きが止まったのだ。

私はがれきをどかし、フンドシは大丈夫だろうかと周りを見て驚いた。


グラビオスの————グラビオスのパンチをフンドシが受け止めていたのだ。

「な、なに!」

グラビオスは焦り出していた。もうボロボロになって余裕がなくなっていたのだ。

フンドシは微動だにせずに受け止めて言ってきた。

「もういいだろ———休め。」

「ま、まだだ!わしの力はこんなものではない。今に見ておれ、わしの力で人間どもを———」

言った瞬間、フンドシは強烈なパンチでグラビオスに放った。


急激なパンチを喰らってしまい、バラバラになってグラビオスは倒れたのだ。もう動けなくなったのだ。

「今までの苦しみから解放した。」

「な、なぜだ。」

「皆、ともに裸だ!これにはお互い何も隠さずに本音をぶつけられ、種族も差別も関係なく自由になれて、心の解放をしてくれている。貴様も心に縛りがある。心を裸になって、本音を出すが良かろう。」

フンドシが言うとグラビオスは少し苦しい顔をしたが、すぐさま落ち着きを取り戻して、横に振り向き言ってきた。

「マトンよ。」

「はぁ。」

「今まですまなかった。素直に部下たちとの会話もせずに怒鳴り散らしてばかり———もっと話を聞いていればこんなことにはならなかったかもしれない。」

「そんなことはありません。魔王様がいてこその魔王軍!我々魔王様が悪さばかりするお人じゃないことを人間たちに教えまくろうとしていたのです。」

「そうです。魔王様、ひでり神が襲ったタウエ村に田植え機を渡したのはリーダーなんです。魔王様を名乗らせて村から少しでも私たちが役に立つことをしてたのです。」

「そうか‥‥勝手なことを」


グラビオスはもう言葉出すのさえ、ままならなくなって、煙を出していて、フンドシを見て言った。

「フンドシよ。素直に言うのはこんなに気持ちいいものだとは知らなかった。だがわしがいなくなれば魔物たちの居場所がなくなるその時はきみにお任せするよ。ありがとう。」

フンドシ仁王立ちになって言った。


「心得たぞ。グラビオス!。そなたの願いは拙者に任せよう。」

グラビオスは安心した顔になって安らかに眠ったのだ。

ゴブリン率いる魔物たちは泣きじゃくり、マトンも複雑な顔をして戦いが終わったのだ。

「シュガー殿たちよ我らのボス魔王は倒された。これで人間ども襲ったりはしないだろう。」

「そ、そうですか。ま、魔王を倒したのですね。」

シュガーが言うと私とクロワ、騎士団、馬たち一斉に喜び合ったのだ。

「フンドシ様ー。」

メデューサは喜びのあまりフンドシに抱きついたのだ。裸で——なんと大胆な。

さすが魔王の四天王!


フンドシは微動だにせず立って、マトンのほうに振り向き言ってきた。

「マトンよ。グラビオスには約束はしたが組織というのは拙者には向きはしない。だか、そなたなら、魔物たちのことを慕われているから指揮のほうを頼みたいだが。」

「いいぞ。わしら魔王軍は新たな組織を作って人間たちの支援する側に目指そうではないか。」

「そうです。リーダー!我らも頑張っていきますので。よろしくお願いしますよ。」

ゴブリンたち率いる魔物たちもマトンと同じ考えをしていたのだ。

「よろしく頼むぞ!マトン」

あぁ、とマトンは言って握手を交わしたのだ。




数日後———

王都では人間と魔物とも対立がなくなって魔物たちにも自由に入ることができて皆が笑顔にあふれていたのだった。


ソーグ城———

「先の戦闘、ご苦労であった。シュガーよ。」

「はぁ、国王陛下、我ら騎士団とマトン率いるアザラシ騎士たちで警備を怠らずに。

他のものとゴブリンたちも食糧調達や狩りへ行っています。木綿集団たちは新たな商売を始めて英雄フンドシ様に世界中の人たちに店舗を広げる夢もできているのです。」


「そうか。それは良かったものだ」


国王は立ち上がりマントを取り、フンドシ姿を仁王立ちをして笑ったのだ。

シュガーやガレットたちは服を着たままだが少し笑顔になっていた。


「シュガーよ。先ほどの木綿たちと一緒に店舗を広げる護衛として守りたまえ。」

「はぁ!」

そう言ってシュガーが広場から立ち去って、待っていた騎士団たちに伝えたのだ。


「おーよ。フンドシ様のおかげで俺たちも強くなったんだ。」

「これぐらいはお安いご無用だ」

「世界中の人たちにフンドシを広めさせて皆が苦しいときには空にかがせて思いを込めればいいと伝えることだな。」

「その通り、ブラウン、バロン、ロール、馬たちよ。指令としていくぞ!」

城の入り口前に来て車に乗って世界中に散りばって伝えに行ったのだ。



タウエ村————

馬たちはフンドシ姿をして植木で田んぼの練習していた。

その一匹、リーダーっぽい馬が、村の会議に参加してある提案をしていた。


(今は、田んぼ復活まで一年近くかかる。なので僕たちは、フンドシ様の姿絵をかいて世界中の人々に売っていこう)と言っていたのだ。


その提案に村人たちは大喜びで賛成して、さっそく馬たちが絵をかいて、世界中に売るために走る部隊を作ってかけ走っていったのだ。


村長とリーダー馬が見守っているとボソッと言ったのだ。

「フンドシ様のおかげだ。この村にも活気があふれるだろうな。」

馬も縦に振りそうだ、そうだと言っていたのだ。



ゲンセン村———

「おーら、どいた、どいた、英雄フンドシ様の妻であるメデューサ様のお通りだ。」

メデューサがフンドシの銅像の抱き枕を売りまくっているとその姿は裸で胸には腹巻みたいなものでものを着て、下にはフンドシ姿をして走って向かっていたのだ。

「すげーな。さすが魔王の四天王だった奴だ。そうなら俺たちも負けてられねーな。」

盗賊を卒業し、新たに職に就いた。シュウと仲間たちはフンドシ姿でメデューサのサポートしていて、フンドシの銅像を持って旅をしていたのだ。

村人たちもフンドシ姿で接客をして観光客も浴衣ではなくフンドシ姿をしてにぎわっていて、フンドシを祝うお祭りをしていたのだった。




とある村——

私たちはフンドシと初めて出会った村に着き、フンドシとお別れする時が来たのだ。

なんでも東のほうでは、まだ無数の悪い魔物が暴れていて困っている人たちがいっぱいいるらしい。


私たちも一緒に向かう。と言ったが。君たちはこの村でとどまるようにしてほしいと言ったのだ。もし東の魔物たちがこの村まで来た時には対応してほしいとフンドシが言ったのだ。

フンドシがマトンからもらったバイクに乗った。操縦はマトンから自くり教えてもらって、エンジンをつけたのだ。

そして私たちを見た———クロワとヴァニラが泣いていると言ってきた。


「フンドシ!最初はヘンタイ野郎だと思っていたけどまさか魔王を倒していくとは思っていなかったよ。・・・・だからあっちに行っても魔物どもをコテンパンに倒して戻ってきてね。」

「それは約束する!」

フンドシが言った。


ヴァニラも肩を叩いて、行かないでーみたいな行動をしていた。

「ヴァニラよ。————君は強い、そなたなら馬や牛たちの英雄として導いていけであろう。」

ヴァニラは涙を拭き、分かったって顔をして受け止めた。

なんだか私もヴァニラの言っている言葉が分かるようになったかもしれない。


「フンドシ!さよならとは言わない。東の村人たちも守ってきて必ず帰ってきてね。待っているから。」


私はフンドシを抱きしめて言ったのだ。フンドシの体が温かった。今まで人々を救ってくれて守ってくれたがたい体だ。

フンドシは優しく私をどかして小声で言った。

「行ってくる。ショコラよ。」

フンドシはいつも通りに大声で私たち言った。

「では皆の者。達者でな——」


ハンドルを握って、走り出したのだ。————クロワとヴァニラは手を振って、見送っていたのだ。

私はフンドシが走っている姿を見送って、茫然としていたのだ。

無事に戻ってくると願って私たちはフンドシの姿がなくなると後ろを向いて村に帰った。


そいで私たちはこの赤いフンドシをもって上にあげた。

私たちとフンドシ、お互い離れてもこのフンドシのように絆で結ばれているそう私たちは思ったのだ————




                                  終





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異世界でフンドシだけでも無双する。 倉ぼっこ @kuraboxtuko

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