第23話 仲間の力でパワーアップ! フンドシvsグラビオス
長きの戦いによりフンドシは疲れ切って息が荒れている。
グラビオスは、あの時のへこみ以外、当てることもなく余裕で立っていた。
———再びフンドシが動き始めた。
殴り掛かろうとしたが、すぐにかわされてしまって、強烈なパンチをグラビオスが放ち、喰らってしまったのだ。
フンドシは苦しそうな顔をして吹っ飛ばされていき、壁に激突した。倒れて動けない。
「貴様には分からんだろう。我らが誕生した秘話よ。」
グラビオスは語った———
奴らは別の世界から召喚された元勇者が作ってくれたロボット。
あやうる魔法の力で、動物がしゃべり。自動車やヘリなどを作り出して便利な暮らしになった。
だが———奴らは、また新しいものを求めてしまって、他の機械や、しゃべる動物たちを捨てやがった。村人もそのせいで怠けてしまい、新しいものに群がり始めたのだ。
わしは、それが嫌で、人間たちから離れて、この魔王城に向かい。魔物たち機会を置いて復讐することを誓ったのだ。
グラビオスは一瞬でフンドシの所に近づき。
「マトンと同じ格好をしている‥…なら!弱点はここであろう!」
グラビオスはフンドシを押さえつけ、赤い布、フンドシを外したのではないか。
「これさえ、はずしさえすれば、元気を失い、力がなくなっていくだろう。」
フンドシは徐々に力を失っていき、立てなくなって、グラビオスに蹴られて倒れたのだ。
このままでは負ける。そう思ったのだ。
——————————————————————————————————
魔王城の入り口近く———
ショコラたちは戦いの末に何かを感じ始めた。
「ナ、ナニ! この違和感!」
クロワが言ってきた。確かに、何か頭から聞こえてくる。
「何か、フンドシ様が危ないようですぞ!」
シュガーが言った。
「フンドシさま———」
「俺たちに力を分けてほしい。と感じる!」
「だがどうやって分け与えればいいんだ。」
唐突にマトンが勘づき始め、皆に大声で言ってきたのだ。
「皆の者よ!自分の服を脱ぎたまえ——そして英雄がいる。この頂上に向かって、これを上にあげよ!」
マトンが自分の白いフンドシを取り、全裸になりながら上げたのだ。
白フンドシが風になびき寄せ、フンドシのいる塔に向けて、力を差し伸べしたのだ。
「そういうことね。」
私も杖を捨て、服を脱ぎ捨て、全裸になり、白フンドシをなびき寄せていた。
これは、初めて旅を出かけようとした時に私たちにくれた物。最初はダサいと思って今まで閉まっていたが——
「さぁ、クロワも!」
「えっーーーー。こんなところで!」
「恥ずかしがっている場合じゃない! フンドシ殿から、力を分け与えていかなきゃならないぞ!」
そうだ!恥ずかしがっている場合ではない。わたしたちは力のすべてを与えなければならない。
「私もフンドシ様に凄さを広めるように手伝わさいただきます。」
メデューサも石像の抱き枕を置き、服を脱ぎすてこちらは赤のフンドシをささげた。
コネも村人と一緒に作ったのか。
「私たち騎士団一同もともにいくぞ。」
シュガーたちも全裸になり白フンドシをささげたのだ。
それを見ていてあーもう。とクロワも周囲に気にせずに全裸になりフンドシを上にあげた。
ヴァニラたちも…あいつらは服着てなかったなー。ただフンドシを全員持ってあげたのだ。
ゴブリンたち、木綿たち、アザラシ騎士団たち。角を生えた馬たちも全裸になって白フンドシを上げたのだ。
それでもロボットたちは襲っていたが、全員全裸なのでうごきがかるくなって戦いやすくなった。これならいけるそう思った。
ミノタウロスに襲われた村————
村の人々はのんびりと畑仕事をやっていると突然違和感を感じたのだ。
「な、何だ。」
「これはフンドシ様の気配!」
「英雄様がピンチにさらされている。」
「皆が裸になり、白フンドシを上にあげればいいのか。」
「村を修復したときに英雄フンドシ様からもらった白フンドシを今こそ!」
村人たちはみな、裸になり、フンドシを空高くささげたのだ。
ゲンセン村————
フンドシの石像効果により観光客が増えて村が豊かになっていた。
村人たちは忙しそうに赤フンドシを売っていると頭から何かを感じだ。
「はぁ!何か違和感が沸いてくる」
「フンドシ様がピンチだと!」
「ならばこの石像をとともに赤フンドシをささげねば。」
「観光客にもすでに配ってきました。それでは皆と一緒に空高く上げなければ!」
村の人、観光客も含めて裸になり、石像の抱き枕の前でフンドシを振りながら空高く上げたのだ。
盗賊のアジト————
奴らは更生して今では他の盗賊から奪われた宝を持ち主に返す仕事をしていた。
その時、シュウが何かを感じた。
「はぁ、フンドシがピンチ‥‥だと!」
「どうしたんですお頭?」
「おい、おまえら!フンドシがピンチだ!すぐさま服を脱いで、この盗賊から回収した赤フンドシを上げるぞ!気合い入れろよ!」
「おおー!フンドシの
シュウ率いる部下たちも裸になって赤フンドシを上にあげた。
なびいてる、フンドシに送っているのか!とシュウはニヤリと笑って言ったのだ。
タウエ村—————
田んぼの復旧がまだできていないが、馬たちは鉢植えで稲を植える修行をしていると一匹の馬が感じ取り、走って村長に駆け寄り肩を叩いた。
「えっ、ナニ!フンドシ様がピンチ!」
馬がジャスチャーをして村長が言った。
「皆、裸になり、白フンドシを上げて祈りを捧げよ。と」
村長は皆に大声で言ってきた。
「みんなの衆!フンドシ殿がピンチだ!助けられたお礼をさせようではないか。」
「確かに、わしらだって力になれることを見せつけてやるわ!」
村のじいさん、ばあさんたちが全員裸になり、白フンドシを上げて目をつぶって祈ったのだ。
馬たちも、「自分たちは服を着ていませんがフンドシ様からもらった白フンドシで、僕たちの思いを届けてください。」っと‥‥‥たぶん思っている。
王都———
「陛下、国王陛下、フンドシ様から伝言をもらいました。」
ガレットは王広場に行くとそこにはもう全裸になって、
頭が
「ガレットよ。わしも聞いていたぞ。フンドシ殿とは一回もあっていないが我ら王都諸君たちに魔王を倒すために白フンドシと服を脱ぐように命じるのだ。」
「それはもうすでにやりました。」
王様はなんと!と言って目を開けると全裸で待機しているガレットが白フンドシを持って。
「後は王様がこの白フンドシに手を差し伸べれば終わりです。」
「ふむ、わしも優秀な部下を持って幸せだ。」
「いえ、誰もができることですよ。」
二人とも笑いながら、強く手を差し伸べしてフンドシに向かってあげたのだ。
地獄—————
ミノタウロスとひでり神がいままでの悪行で散らばった無数の石を集めて閻魔大王に持っていく仕事をしていた時。
「なぜ、おいら四天王がこんな肉体労働しなきゃならない。」
「それもこれもすべてフンドシという、裸の男のせいだ。アイツさえいなければ端部をぶっ壊して金を儲けようとしていたのに。」
おーい。とマトンの部下であった。ドロンが険しい道から走ってきてゼイゼイして言ってきた。
「おい!閻魔からだが、服を脱いでこれを上にあげてささげば多少の罪が軽くなるらしいって言ったぞ!」
ドロンは見せびらかした、それは白のフンドシだ。
「なんで俺たちがこんなものを持って捧げなればならないんだよ。」
「けど、罪が軽くなるのはありがたいものだな。」
そう言って、ミノタウロスとひでり神が白フンドシを持って裸になり、空高く捧げたのだ。
「こうなったら、わしらのエロの力も存分に分けてくれる。」
ドロンはそう言ってフンドシを上げたのだ。
魔王城————
フンドシが倒れているとふとグラビオスが鋭く感じた。
「なんだ!この気が」
それはフンドシから皆へと思う、赤フンドシがら光が放ったのだ。
グラビオスは光っているフンドシの熱で耐えきれず投げ捨てたのだ。
「ロボットでも熱さは効くのか」
捨てられた赤フンドシを取りいつもの所に身に着けた———。
みんなの力が集まって神々しく光てらしたフンドシの登場だ!
グラビオスは今までとは違うフンドシを見て危機感を感じた。———瞬時に動いたのだ。
一瞬で、フンドシに近づき拳を放ったが———フンドシは手で受け止めた。
「なっ。」
グラビオスは驚いた顔をしていた。フンドシは微動だにせずに。
「もう拙者には攻撃は通じない。」
フンドシは片方の手で拳を作り、グラビオスを殴り返した。
「グハッー。」
さすがのグラビオスもこれは効いたのだ。
「貴様は自分の欲しろくのために部下たちを支配し。魔物たちを疲労困憊しているたのだろう。」
「それがどうしたって。支配あってこそ部下たちにひれ伏さなければならないんだっぞ。そうもしなければ人間どもにまた捨てられるんだぞ。だから奴らに恐怖で貶めるためにはこうするしかなかったのだ。」
「それでもマトン率いる魔物は貴様を心配していた。マトンも貴様を心配していたぞ。」
「ほ、ほざげー。」
グラビオスがまたも消えて、拳を放った。今までで最大な威力だ。
だが、フンドシは左横に向き、拳を放ったのだ。
命中したのだ———
グラビオスはグラグラして膝まついた。
だが、すぐさま消えて、拳を放った。
フンドシも最大威力を出しながら正面衝突をした。お互い吹っ飛ばされたのだ。
グラビオスは壁に激突——そして崩壊して下に落ちた。
「な、なんだ。」
近くでショコラたちが戦っていた場所だ。
「ま、魔王様!」
マトンが言った。
グラビオスは立ち上がり、上を見た。光とともに輝いているフンドシが立ってそのまま落下した。
「フンドシー!」
無事だった。
「さぁ、決着をつけようではないか。グラビオス」
「フンドシー!貴様!」
フンドシvsグラビオスとの戦いに終止符を落とそうとしていたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます