長く書き続けるコツ?

小説を長~く書き続けるには?

 いや、正直本エッセイ、ネタが切れました。

 「カクヨム攻略法」とかそういうのは他でやってますし、私自身が興味も関心もないのでアレです。


 で、そこで終わるのもアレなので、なにかネタが無いかなと思って考えてみたところ、私はそこいらの書籍化作家よりもアドバンテージ(と言うのかどうかは知らない)がある事項が一つありました。


 それは「書き続けてきた」という事実です。2020年で書くのを止める決意をし、今はもう新作は書いていない身なので、2020年までの話になりますが。私が小説を書き始めたのが10歳。思えば1987年頃のことです。そこから色々ありましたが、小説はなんだかんだで書き続け、足掛け33年間。実質(というカウントがあるかは知らないが)、まぁ、四半世紀と言っても言い過ぎではありません。ここを読んでる方の何割かは四半世紀――25年前は生まれてないかもしれませんね。


 一つの趣味を四半世紀続けるって、なかなかタフなことだと思うんですよ、我がことながら。プロなら活動50周年! とかザラにありますけど、何の実入りもなくただひたすらに趣味でいろんなかたちで書き続けたというのは、まぁ、なんていうか奇特な人だと言われてもおかしくないのではないかと思っています。


 じゃぁ、どうやってそのモチベーションを維持してきたのかということを振り返ってみると……。


 「小説で飯を食いたい」


 ――いや、実際はもっとモヤモヤしたものがたくさんあるのよ。でも、一個に絞るとこうなるっていう。もっといえば「小説で飯が食えるくらいに売れたい」っていうのがあります。飯が食えるほど売れないんだったらデビューしても意味ないなって。で、さらに突き詰めると「私のオモシロイを多くの人に布教したい」ってことになるんじゃないかな。私の価値観を共有したいとか――崇高な表現するとこうなるかな。


 私は基本的に「すげぇ」と言われたい願望が強いです。簡単に言うと承認欲求とか、喝采願望とか、そういうやつ。あるんだから仕方ない。というかこういう場に発表していて「承認欲求がない」なんて人を私は信用しません。ただ「読まれなくてカッコ悪かった時のための」保険かけてるだけでしょってしか思わないです。事実かどうかは知らないが、私はそう思う。


 さて、そういう厄介な性格な私としては、なんとしても「すげぇ」と言われたい。となればやっぱり「売れる小説家として活動」しなきゃならないわけです。2011年に子どもが生まれてからはますますその気持ちは強くなりました。だって子どもにいいところ見せたいじゃん? 「俺のパパ小説家でなんまら売れてるんだわ」って言わせたい。子どもに尊敬されたい。まぁ、半ば冗談ですが半ば本気の話。もちろん小説が云々抜きでも子どもに尊敬される親にはなれますよ。でも、そこに小説家みたいな得体のしれないけどなんかすごそうなブランドがついたらなおいいじゃないですか。


 とか、そういう外的要因?によるモチベーションが私を突き動かしていたわけです。四半世紀。四半世紀ね。公募にも何十と出しました。全部ダメでした!(知ってる) WEB小説のやつも、作品数ベースで50くらいは出したんじゃないかね。全部ダメでした!(知ってる) 何なら今のカクヨムコン9にもいっぱい出していますが、多分全部だめです!(チクショウめ) あ、誤解なきようにフォローさせていただきますと、ちゃんと一次、二次、場合によっては三次や最終にも残ったことあるんですよ。最終なんてもー小説家になろう以前の話なのでもうよく覚えてませんけど。でも、結局デビューには程遠くて、今に至っているわけです。


 そもそも2020年に小説書くのをやめた! っていうのも「どうせ一生デビューできないんだ。だったらもうやめだ!」っていう理由じゃなくて、単に「(子ども3人目にして)娘が生まれたから」っていう理由ですし。娘かわいいよ娘。もう3歳。めちゃくちゃかわいい。でもあんまり遊んでくれないorz とまぁ、かなり平和な理由です。ま、同時に「これだけ頑張ったんだからそろそろ潮時でもよかろう」って思ったのもある意味では本当です。やれることはやったよなっていう気持ちも確かにあったからです。あと、WEB文化についていけないなーとも感じたっていうのもあります。なんか小説書くのが創作活動じゃなくてセオリーに則った作業のようにみえてしまった(でちょっと冷めた)というのもあります。もちろん例外の人はたくさんいますし、知り合いにも大勢いますよ。ちょっと毛色の違う書籍化作家ズが。


 思えばカクヨムプレオープンから私はカクヨムにいたんですけど、その頃から親しくしていた仲間の半分かそれ以上は書籍化作家になってしまいましたね。カクヨムももう9年ですか。そりゃなる人はなりますよね。私はなれませんでしたけど(チクショウめ)


 私みたいに承認欲求強めの人であるなら、「何にどんな風に承認されたいか」「承認されたい理由は」ってのを明確にしておくことである程度逆風にも耐えられるようになると思います。その分叶えられないと気持ちは落ちますが、それでも承認欲求をポジティブに扱えればまたすぐ復活できます。経験則。


 そして承認欲求弱めの人、つまり「小説を書く事それ自体が我がモチベーション」って超人は何もしないでいいですね。というか、ここ見てる時点でそのタイプじゃないんですけど(笑)


 何にしても自分のモチベーションそれ自体を明確化、文字列化しておくことが大事だと思います。文字列化、簡単に言えば「見える化」ってのは何をするにおいても非常に重要なので、まだやったことのない人はやっておくのをおすすめしておきます。ふわふわした動機付けでは、物事は長くは続きません。


 今回は以上!


 あ、カクヨムコン9に出ている「腰痛剣士と肩凝り魔女」、よければ応援してあげてください。よろしくお願いします。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667806787552


 短編だと「輝く森の中心で、君は眠る」てのが最新です。こちらも併せてどうぞです。よろしくお願いします。

https://kakuyomu.jp/works/16817330668887841602

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