それは青に②
起源は水にあると思っている。
雨や海などを含む、水の音そのものや水をテーマにした音楽は特に、私の心を落ち着かせてくれる。
実際に、それらの音は周波数に傾向があるらしい。現代音楽の世界でも、ヒーリングミュージックのカテゴリーで扱われることもある。よって同じことを考えるのは、私だけではないようだ。学術的に証明されている書物も本格的に探せばたくさん見つかるだろう。学生時代に、少しだけ分析の真似事をしてみたことはあるが、自身の結論は導き出せていない。
雨が降った日には、勝手にメロディが浮かぶが、
そのまま雨に溶け流れていくので、
雨上がりには忘れている。
湯船に浸かっている時は、あえて波を作ってみたりするが、
反響しながら細かく音が散っていく感じも、
また良い。
水をただコップに注ぐ時でさえ、
それがただの水道水であっても、
ペットボトルの天然水であっても、
水の流れを自然と目で追い、音を聴いている。
こんなにも身近にあるけれど、
こんなにも詳しいことを知らない。
とても不思議な存在である。
起源 青海空羽 @aomiku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。起源の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
エッセイを書く暮らし最新/小木原 見菊子
★57 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1,464話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます