アイさんのことは嫌いですが、クイさんの計画でのアイさんの扱いは、さすがに……と思ってしまいます。
まあ、最初の百舌鳥の人への考え方も、根本は一緒ですが。
ナガレの鳩を作るなら、そうするしかないのが難点ですね。
ここまで読んでいて、アサさんが非常に冷静で、頭のいい人だと思っていたので、何故罪を犯したのか、どんな罪を犯したのか、気になっていました。
ようやくわかるのですね!
楽しみです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
クイさんの計画を改めて言語化するとなかなかにおぞましいですよね。
ナガレの鳩を作ると考えたときにはある意味最善の方法だとは思います。
物語はもう終盤でさすがにその後の経緯までは書けませんが。
アサについて最初は思慮深いけど何か罪を犯した人ぐらいのつもりで、初期のプロットではその経緯を考えてはいなかったんですが、後にちゃんと書いてあげないとだめだなと思い至りました。
なので後付けのエピソードにはなってしまうんですが、彼も自由な世界に触れようとしたことが分かるような内容になりました。
編集済
クイさんの目的、賛同したい気持ちもあります。クイさん好きなので。でも今回は手段が乱暴なような気がしています。まず聞かないといけないのはナガレに暮らす方々のお気持ちだったのかもなって思いました。
最近のクイさんは、前にベンゼン環P様が教えてくださったように、善意の暴走というか、自分の正解は、きっとみんなの正解って思ってるのかなって感じる部分はありますね。
アサさんはもう、憧れてしまいます。なんでナガレにいて、こんなに優しさと余裕をもっていられるんでしょう? 凄いです!
今回の会話劇なんですが、まるで上質の舞台を観ているようで、ずっと惹き込まれながら読んでいました! ずっと読んでいたいぐらい胸に響いてくる台詞はぜんぶ洗練されていて、気付いたら終盤でしたもん!
それにしても、嫌悪しながらもアイさんのこれからに思いを馳せて、カラさんにも気を配れるなんて、ケンさんがなんだか急成長したように感じました! これもソラさん……子供のおかげなんでしょうか?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回はクイさんの計画に賛否が寄せられていますね。
暴走気味の彼で、怖い思いもしていますが彼の考えを改めるという点においてこのナガレへの訪問は彼にとって良いことだったかもしれませんね。
何事も一人で推し進めず多くの人を巻き込むべきだと思います。ましてや世界の仕組みを変えようと言うのですから。
アサには明確に守る者がいると言うのが大きいのでしょうね。
トミサに住むサラやミズはもちろん、少なからずナガレの者たちも更生してもらいたいと思っているかも。
会話劇に関して過分なるお褒めの言葉ありがとうございます。
各々に守りたいものがあって互いに熱くなってしまったという感じでしょうか。
大事なのはどこに妥協点を見つけるかなのかなと思っています。
ケンの心情変化はソラの存在のおかげですね。
作者の中でもケンのキャラは構想を練り始めた当初よりかなり良いものになっています。
失敗を経験した人間の強みはあると思っています。
現実でも拘置所で更生した人がいると聞きますね。
それで多少なりとも救われる人もいると信じたいものです。
おお、ついにアイがナガレにくる方向で話がまとまりそうでしょうか。
結局、最後にものを言うのは誠実さと正直さなんだよなぁ、というかそうあって欲しいという思いがあったので、クイさんが正直に話した結果、ケンに伝わった、というのは感慨深くありました。
しかしケンも、アイが来るのは嫌だろうに家族や他者のために飲み込めるのは大人ですね。しかもアイがこれから受ける処遇を想い、カラのことも思いやれるとは。この良識もソラが生まれたこと、またナガレで過ごす日々が彼を変えたのだろうかと思うと、これまた感慨深いです。
しかしそんな中、絶賛キリが虐待中なわけで、カラの心情より何より早くアイを連れ出して!と一個人としては願ってしまうのでした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今回クイが包み隠さず話したことに対して、真っ黒な計画だと感じた人が多いようです。しかし見方を変えればその黒い部分をさらけ出した訳で誠実な行動ともいえますよね。このようにクイさんに対する賛否あるコメントが頂けて作者冥利につきると言うか、読まされているのではなく、読者様自身が考えながら読んで頂けているのだなと感じます。
ケンの中に罪悪感が長期にわたって渦巻いていたようです。
それもあって一肌脱いでアイを連れ出してやろうという気にもなっています。しかしながら本当にそれがカラのためになるのかと言うのも難しいところなんですよね。カラの理想としてはキリとアイが仲良く暮らすことではありますが、それが叶わないのならせめて苦労を掛けた分キリだけでも幸せに生きて欲しいと言ったところでしょうか。
カラの心情は概ね北原さんの考えと合致していると言えそうですね。
果たしてケンがどのような決断を下すのか。
編集済
クイが考えた案って、よく考えると何かネット広告に出てくる漫画的な世界ですね
ケンとアイの組み合わせでソラが産まれたのは奇跡か育ちの結果でしょうから、これからは色々な組み合わせを試していくわけですね。
火の鳥辺りでありそうです。
家族が増えるよ
やったねアイちゃん
クイ的には、ユミがケンの子だというのはまだ出したくないカードなんですかね。
カラに思いを馳せたり、どうやったってアイを脳みそから追い出しにくいケンですし。
そして、どう考えても一人格が違うアサはクイとは違った手法で色々考えたんだろうなと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
子ガチャですかね。
火の鳥でありそうですか。
何かと鳥がモチーフのお話でしたが奇しくもこんな形で火の鳥が出てくることになるとは。
アイちゃんはアラフォーなんでしんどいとは思いますが家族を増やすために頑張ってもらいましょうか。ケンとならきっと未来を描けるはず。
クイがユミとケンの関係を明かさなかったのは、当人で解決すべき問題だと言う親心だったりします。
ケンはナガレに来ることで自らを省みたところがあるようですね。
アサのエピソードも自由を認めようとした結果、みたいなお話です。アサは受け身ではあるんですが。
こんばんは。
ナガレの実情は厳しい……。クイさんの真っ黒い提案も検討する余地があるほどに。うーん。ケンもアサもとても冷静だけど、伸るか反るか、長の立場であれば判断は容易じゃないですね。こわいです。
今回まで、ケンに対する印象は随分変わってきています。至極まともな娘を案じるお父さんとか旦那さんとかの感情が出ていて、カラさんのことを案じる姿になんて、おお……となっております。
次回気になります……。
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。
ナガレとしては外界と行き来する手段は欲しいんですよね。
クイも真っ黒な計画という自覚はありますが、眼の前に餌をぶら下げればアサも食いついてくるのではないかと思って計画を打ち明けたようです。
裏事情でいうと、最終話までにユミにはケンのことを許させないといけないので、まずは読者様のケンに対する好感度を上げる必要がありました。汲み取って頂けて良かったです。
まだケンはユミの事は知らないのですね。でも思い当たる節がある様でしたので何れ分かる事なのでしょう。
二人を引き合わせる前に先ずはケンの烙印を押された経緯…気になります!
アイの狂気は分かるけど、今日の話を聞いて改めてとんでもない計画だなと…笑
自由の前には犠牲がつきものなのでしょうかね🤔
難しい問題や…
作者からの返信
コメントありがとうございます。
クイとしてもユミとケンは本人らで決着を付けるべきだと考えているので二人の関係については口をつぐみました。クイにも親心の片鱗が見えると言うべきでしょうか。
ケンのお話は鳩の縛めのタイトルの意義を説明するようなエピソードになります。果たして本当に自由が幸せなのかと言う問題提起ですね。
クイの計画は周囲に犠牲をもたらしますね。
アイならどうなってもええやんとも言い切れないのが人の倫理観でしょうか。
この難しい問題をクイがちゃんと考えるきっかけになったと言えそうですね。
この状況では、ユミさんの能力について話さざるを得ませんね。ただ、まだ、ユミさんの出生についてはケンさんには話してないですよね。
クイさんの言っている、ケンさんに対しての抑止力と言うべきか、ユミさんの素性を知れば、計画の中心となるユミさんを潰すことはないですからね。
それにしても、クイさんの計画は始まったばかりなので、アサさんの過去にも配慮した形にしなければなりませんね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ユミとケンの関係については、クイなりのけじめと言うか、本人らが解決すべき問題だと考えているようですね。
ケンもユミが娘だと知ればさぞ大事にするのでしょうね。逆にユミが拒絶しそうですが。ちゃんと二人で話し合うのが良いでしょう。
ご指摘の通りでして、クイの計画は始まったばかり。
多くの人の意見を聞くべきことなのに一人で推し進めようとしています。アサとの会話は彼にとっても良い影響を与えるとも言えそうですね。
編集済
クイの計画ではアイもカラも、人柱、生贄……そんな言葉で現せてしまう扱いですよね。
アイをナガレに連れてきた後に誰かとの子供が出来たとて、その子供達もクイの計画の駒にされますよね。私はそう取ってしまいます。
キリやソラにとってもその子達は異父兄妹、彼らも納得はしないのではないかとも思う。
犠牲がなければ自由は得られないにしても、クイが犠牲の中に入っていないし、他人を同じ人間と思えていない。自分勝手やなぁ……
やはりクイの計画は机上の空論ですね。
ここでユミの森巣が関わってきて人々を幸せの道へと導いてくれると信じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
あまり複雑なことを書きたくないのでクイの計画について簡単に流したつもりではあるのですが、深く考えて頂きありがとうございます。
クイの計画の駒、正にその通りですね。
クイは周りが見えなくなってしまっています。
クイが犠牲の中に入っていないという言葉に私もハッと気づかされました。本当にそうですよね。クイは自分勝手に物事を進めています。
49話にて下のようなユミとサイの会話がありまして、これの伏線回収が甘いかなと思っていたんですが、しっかり表現できていそうですね。
「クイは、鳩の偉い人がイイバを支配しようとしているんじゃないかって疑っていたことがある……」
ユミは身を震わしながら、声を絞り出した。
「ふん。クイ自身にその願望があったってことじゃねぇの?」
クイの計画は机上の空論ではありますが、ポジティブに考えればこの世界を自由にするための第一声とは言えそうですね。
最初から理想的な計画を立てるのは難しいと思います。
こうして失敗しながら精査していくことで目指すべき世界に近づけるのかなと思ったり。
改めて面白い世界ですよね。
全体的には鳩の縛めという秩序に守られているけれど、ナガレは無法地帯。
アサさんが送られてくる前のナガレを想像するのが恐ろしいです。
それでも、比較的理性的な方が形式的な統治をしていたのかもしれませんね。
外部的な圧力というか管理・制限がどの程度だったのかにもよるとは思いますが……
クイさんの幸せの定義が気になるところですね。
彼に限ったことではありませんが、自由を体感したことのない方の描く自由は本来のそれとは毛色が異なってきそうで、
このまま強引に現在の計画を推進したとして、果たして彼の思う結果は得られるか?という懸念があります。
アサさんの告白もそこにかかってきそうですね!楽しみです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ナガレは無法地帯ではありますが、それでも協力しないと生きていけないのである程度の秩序は保たれているという感じですね。そういえば無法島という漫画があって、あれも死刑囚を一つの島に送り込むと言う思考実験みたいな作品でしたがあれでは完全に無法地帯になっていましたね。そちらのほうがリアリティはある気がします。
クイ自身迷走しているところがあります。
彼が具体的に幸せの形に気づくシーンが3話先ほどに出てきますが、この時点では漠然と世界を自由に、そして幸せをもたらそうなどと掲げています。こうしてアサとケンに対面することで考えの甘さに気づき始めているようです。
漠然とした自由で人を幸せにできるのか?それを問うようなアサのお話しが次回語られます。
クイさんの口から委細の計画が語られます。
その中心にあるのはユミさん、そしてアイさん。
ケンさんはソラさんのためならアイさんをどうこうすることは構わないようです。しかし、その扱いはともすればアイさんを…。
そのことをカラさんは良しとするのか、そしてカラさんに対してしても良いことなのかと仰います。
縛めの名において、罪人は罰を受ける。もうケンさんは苦しんだのだと…。
その一言の後にアイさんがナガレの希望になるとアサさんは告げました。
人々の幸せを願う気持ちはあるでしょう。でも、アサさんの言うとおり…幸せのみが待ち受けているとは限りません。寧ろ、同時に襲い来る可能性も…。
アサさんが烙印を受けることになった経緯。凄く重要そうです!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
毒親をなんとかしたいという思いがあっても、そんな人を愛する人もいるとなると難しいですね。
アサの話は鳩の縛めの存在意義を示すエピソードになります。
束縛のある生き方を強いられていることにも意味があるということですね。鳩の縛めをぶっ壊そうとしているクイにとって抑止力ともなり得ます。
お邪魔しています。
とうとうナガレでも、ユミのことなど、真相に関することを伝えたんですね。ここまでもって行くには、クイさんの並々ならぬ考え抜いた苦労も分かります。すべてがうまくおさまることを考えてのことだと思いますが、アサさんの最後の言葉がとても気になります。
また、新たな情報が飛び出すのか、それともすべての流れをうまい事推し進める無いようなのか、とっても気になるところです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
クイは正直に話すと決意したので隠しきれないのですね。ユミとケンの関係は本人らの問題だと口をつぐみましたが。
クイは色々考えてはいますが所詮は1人の人間なので、こうして議論を交わせることは彼に新たな視点を与えることでしょう。
アサのお話はストーリーの筋にはあまり影響を与えませんが、鳩の縛めの存在意義を語るうえでは重要なエピソードになります。
この作品の奥深い世界観を使って、描いているものが親子の感情だったりするのが、とても良いと思います。
お前は十分苦しんだという台詞が、ケンにとって救いになるような結末になれば良いのですが……。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
生き別れた親子が多くでてきますが、お互いを思い合うのは共通のようですね。
犯罪者の救済は難しいところですが、カラはケンをそこまで恨んで無いのでケンも少し自身に寛容になっても良いかもしれません。
本音でなければならない、そんな言葉を何かで読んだ覚えがあります。
まさにクイのこの場での状態に当てはまる気がしました。
ただ考えさせられますね。
自由を掲げるクイではありますが、誰の何のための目標か。ナガレを自由の拠点にするのはやはり危険を伴いますものね。決まりごとに対して罰を受ける場所としての縛めの地ですからね。
目標を掲げて行動に移し、結果を求めようとする。でも人も状況も思うようにはいかないものですよね。手段を選ばず情を挟まなかったとしてもスムーズにはなかなかいかない。反発はやっぱりありますよね。
クイが描く自由は決して悪い意味での自由ではないのでしょうが、少しだけ急いでいる印象を受けました。むしろ一つ一つの自由を獲得していき、その過程でトミサ側の身内以外の理解者、協力者をもっと増やしたほうが良いんじゃないかな、なんて思いました。目標が大きいからやっぱり時間がかかるでしょうし。
手始めはやはりミズやコナの不遇の解消、ユミとキリの不遇の解消と。その流れに続くのがユミ達なんじゃないかな。
色々と勝手なことを言っていますが(^^;
クイ、頑張って。
やっとアサ達の話が出てくるのですね。どんな事情があの家族にあったのか、ずっと気になっていました。そもそもアサ自身がナガレにいる感じの人には思えないので、もしかしたら誰かの為に罪を被ってしまったのだろうか、などと考えたりします。アサの態度や言葉は達観、というのか何か経験の深さや視野の広さを感じる気がしてなりません。
そしてケンとユミの対面が気になって仕方がないな、というところで49話を読み終えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
悪いことをしようとしている時ほど、正直になるべきなのかなと思います。ましてやケンはクイのたくらみを見透かしている訳で。
今回はクイの計画が言語化されることで真っ黒だと感じられた方が多いようです。クイ自身もそれは自覚しており、それを口に出すと言うのはなかなか勇気がいることかもしれませんね。彼の中で考えを改めるきっかけと言えるかもしれません。
クイにとってはこのナガレに来たことは大きな収穫と言えるでしょう。しっかりと諫めてくれる人に会えたわけで。
ご指摘の通り急いでいる印象を受けるのは当然だと思います。後の話にはなりますが、アサの話を聞いてクイは欲張りすぎたと反省します。こそこそと物事を進めようとした結果、彼を止めてくれる人もいなかったんですね。
そしてまさに具体例を出していただきましたが、ミズとコナなど、眼の前にある問題を解決する。これが本来人のやるべきことだと思います。あれもこれもとやっていたら何も解決しませんよね。
毎話のコメントでここまで考えて頂けて本当にうれしいです。
考えて頂けるだけの文章を書けているとも自賛したくもなるんですけどね。
アサに関するエピソードは、最終話まで書いてから考えたお話になります。どうすれば違和感なくアサの境遇を説明できるか、またタイトルである鳩の縛めの意義を伝えるか、それが次回のお話に求められた課題でした。
彼の葛藤を伝えられたらうれしいです。
しばらくおっさんたちの会話が続き、ユミとケンがなかなか出会えませんね。ケンの過去も知った読者様にはじれったい感じがするかもしれません。最終話までには決着を付けますのでお付き合いいただけると幸いです。