これ、子ども用だから。

今日、とあるツイートを見ました。

内容としては、

「大人気ジャンルのグッズを身に着けて公共交通機関を利用していたところ、ほかの利用者親子が『子ども向けジャンルなのに大人がみっともない』という趣旨の言葉を、(おそらくこちらに聞こえるように)話していた」

というものでした。


グッズを身に着けて外に出歩く人には、大きく分けて二種類の目的がある人がいると勝手に思っています。

一種類目は、私はこれが好きだ、と主張している人。布教したいと思っている人。

こちらだと、痛バッグだったり一目見ただけでわかるよう、グッズを外に向けてつけている人が多いと思っています(※個人の主観です。もちろんそうじゃない人もいると思います)

二種類目は、あくまで自分自身の気分を上げるために持ち歩いている人。


ちなみに私は、たくさんのグッズは持ち歩きませんが、カバンの中に忍ばせたりしてグッズを持ち歩いていたりします。それは、あくまで落ち込んだときなどにカバンの中にあるそのグッズを見て、心を静め、また新たに頑張るためです。


某作品は、見た目は子どもウケしそうなビジュアルですが、中身は大人と子どもで、見たときの感想が変わりそうな、大人も子どももどちらでも楽しめるものです。


本屋で働いていても、同じような場面に遭遇することがあります。


買ってもらいたい本を手に取った子どもに対し、親が

「それは○○(名前)よりもっと、ちっちゃい子が見る本だよ」

「そんな本、読まなくていい。こっちを読みなよ」


とか、「そんな気持ち悪い本やめて」「そんなの、女の子(男の子)が読む本だよ」などなど、たくさんあります。


私は、自分で選ぶ機会を与えることは、とても重要だと思っています。

そしてそれと同時に、選んだ選択肢を認めてもらう機会も同様に大切であるとも思います。

学校では、先生の指示通りに動いていれば「真面目」「いい子」だと思ってもらえて評価が高くなりますが、社会人になると、自分自身で考え行動しなければ「役に立たないやつ」と思われてしまいます。

今まで親や先生などの大人に指示をもらい、それ通りに動いてきた真面目な子は、急に指示をもらえず自分で考えなさいと言われ、どうすればよいのかわからなくなります。


そういった真面目な子全員がそう、とは言いませんが、もしかしたら指示をもらって動くのは、指示をもらわずに自分で決めた選択肢を拒否されて、別なものを提案といいう名の圧力で提示され、従わされて、もう自分で決めても拒否されるだけなら、周りの指示に従っておこうと思った結果でそうなった人もいるのでは、と考えてしまいます。


だから、自分の好きなものを好き、と周りを気にすることなくいえること、自分の選んだ選択肢を自分自身で認められること、自信を持つことができるのは、とても大事だし、人に否定されても、好きだと思い続けていいんだ、なんて思った今日この頃でした。


うまくまとめられなくて申し訳ないのですが、結局のところ

「子ども向け(対象年齢対象外)だから」

「女性向け(男性向け)だから」

なんて、あくまで多数派の意見であり、それ以外の人がいたっていいし、その中から、そのジャンルにおいてのすごい視野を持った人間が生まれるかもしれないし、たとえ、それが仕事や社会に訳に立たなかったとしても、その人の人生に大きな影響をもたらすものになるかもしれない、そんな大切なものを、身内であれ、他人であれ、奪ったり否定してはいけないな、と再確認した、というお話です。

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作家志望のアルバイト書店員のハナシ。 工藤 流優空 @ruku_sousaku

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