エピローグ
エピローグ
「お兄ちゃん帰るよ・・・」妹の声で、オレはふと目を覚ました。ベンチでは、あの黒猫が静かに寝ていた。
「アレ?クロちゃんもいたの?」妹はその猫を知っているようで、優しく声をかけながら撫でていた。
俺は混乱していた。さっきまでのは夢だったのか?
「クロちゃん。またね~」
「またな」俺は妹といっしょに黒猫に声を掛けた。
「また、いつでも来なさい。遊んであげよう」と、黒猫は俺に言った。
俺は首をかしげながら、妹と一緒に家路についた。神社の木々がそよぐ中、俺たちは家に向かって歩いていく。
桜の木々は静かに春の終わりを告げ、新緑が彩りを増していた。俺たちはそんな風景の中を進んでいく。
現実と夢の境界線が曖昧になる、不思議で楽しい1日だった。
オレは夢の中 森野正 @morinoma
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