笑えるなら笑えよ。同情なんていらねぇ。男からはそんな叫びが聞こえてくる

狂犬病の恐怖と主人公の心理描写が、とてもリアルで迫力がありました。

そのせいで、妻や娘を見捨てた男の姿には、久しぶりにとんでもない怒りがこみ上げてきた。こいつだけは、許せねぇ!

僕は、ブランコの背後から主人公が乗るブランコの鎖を切って、男の身体を切り刻んで黄泉の国に飛ばしたくなりましたけれど……。ざまあみやがれと。

罪の意識から逃れるためにブランコに乗る男は、自分の幸せな過去を夢見る。それは、彼が死ぬ前の唯一の安らぎだったのだろうか……。
笑えるなら笑えよ。同情なんていらねぇ。男からはそんな叫びが聞こえてくる。


僕は彼が地獄に落ちるまで、許せなかった。