愛する為に作られたのに、愛するものが消えていく

胸がキュッと締め付けられるような、切なさに支配されますが、機械である彼女の中に人間の愛を見て、暖かさも感じました。
二つの感情を感じる不思議で複雑な物語です。

愛する為に作られたのに、愛するものが居なくなった世界で、プログラムによる反応をプログラムだけれど、確かに湧き出た情なのだというヒューマノイドが何とも切ないです。彼女が感じたそれが、実際は何なのか、分からない。
いや、分からなくていいのですよね。
SFに縁のない私には、難しいと感じる部分がありますが、それ以上に優しくて悲しい素敵な世界観でした。
是非ご一読頂きたい。

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