アカウント削除という表現技法について
気の言
アカウント削除という表現技法について
いつもご愛読ありがとうございます。
どうも、気の言です。
まずは、これまで「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」をお読み頂き、そして応援して頂き本当にありがとうございました。
並びに、突然のアカウント削除ということで皆様にご迷惑、ご心配をお掛けましたことを深くお詫び申し上げます。
また、実験的な表現技法のためとはいえ敢えてカクヨムサービス利用規約に抵触するような行為を行ったことをカクヨム運営様に深くお詫び申し上げます。
紹介文で申し上げた通り、本書は決して、複数アカウントの所持やカクヨムの利用規約 に抵触することを推奨するものではありません。賛否両論はあるとは思いますが、あくまで紙媒体では表現できないネット媒体ならではの表現技法の提唱と複数アカウントを持つことの禁止性を警鐘する内容となっています。ご了承下さい。
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さて、お気づきの方も多いと思いますが数日前に私のアカウントを削除致しました。(正確には削除されました)なぜ、そのようなことを行ったのかを経緯、結果、反省点、今後の展望とともに書いていきます。少々長くなるかもしれませんがお付き合いください。
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最初に経緯の方から説明させて頂きます。
私がネット小説というものを書いてみようと思ったのが、今から約一年程前の高校3年生の頃でした。
「マイグレーション」の構想はもっと前からあったのですが、それを文字として起こそうと思ったのが大学受験が一段落着いた時でした。
ネット小説ですから媒体となるのはネットです。
本という紙媒体とネット小説というネット媒体は似て非なるものがあります。
そこで私は、本ではできないネット小説だからこそできることに大きな意味を与えてみたいと考えました。
そして、それはまだ誰もやったことがない新しい表現技法になるのではないかと思いました。
では、本にはできずネット小説だけにできることとは何なのか。
それは本とネット小説に、紙情報とデータ情報という文字の記録方法の違いにあります。
本は紙情報として文字が記録されているため、本の発行数が極少数でない限り簡単には紙に書かれた文字情報を消すことができません。
一方で、ネット小説はデータとして文字が記録されているため、簡単に書かれた文字情報をほぼ完全に消すことができます。(誰かがバックアップを取っていた場合は別ですが)
さらに、運営という抗えない大きな力に消されることもあります。
そこに私は「マイグレーション」という物語において重要な意味を与えたいと考えました。
つまり、このことが「マイグレーション」という物語において最も重要で、最も大きな伏線であり、最大のヒントになっています。
「マイグレーション」のキャッチコピーであった「全てを疑ってください」はこういった意味も含まれているものでした。
私は物語の途中で運営からアカウントを削除されることを目標にしました。
まず、「マイグレーション」の投稿を「カクヨム」、「小説家になろう」、「アルファポリス」の三つのサイトを主軸に投稿していきました。
その中で最も読者と評価を得られたサイトから、この表現技法を実験的に行うことに決めました。
そして、有り難いことに「カクヨム」で読者の皆様から多くの評価を獲得することができました。
本当にありがとうございます。
せっかく頂いた評価を台無しにするのは、やはり躊躇するものでしたが自分で決めたことはやり通すと決めているので、今回このような運びとなりました。
私は初めて会員登録(以降こちらを本垢と表記します)したのと同時にサブ機でも会員登録(以降こちらをサブ垢と表記します)を行いました。
この時点で私は二つのアカウントを所持していることになります。
早速、私はサブ機の方で本垢のフォロー、評価をしました。
やり方としては複数アカウントの運用方法を調べ、一つの作品だけでなく複数の作品を評価することでサブ垢だとバレないようにカモフラージュするというものでした。(正直、このやり方はあまり良くなかったと反省しています)
なぜこのやり方を採用したのかというと、ネット小説では度々複数アカウントによる不正が問題となっています。
そのため、私は複数アカウントを持つことの実態や禁止性を調査しようと思いました。
話を戻しますと、本垢を取得してすぐにサブ垢でフォロー、評価した理由としてはサブ垢を取得して何日程度でアカウントが削除されるかを調べるためです。
結果と致しましては、一週間を過ぎてもアカウントが削除されるような動きは見られず、どちらも何の問題もなく利用できました。
悪い言い方をするとサブ垢の一つぐらいはバレない、もしくはアカウントを削除されるようなことは無いということです。
なるほど、これは始めたての人が評価が少ないからと複数アカウントを持ちたくなる気持ちがよくわかりました。
何の問題もなく利用を続けられたため本垢の方で私は「マイグレーション」の更新を続けることにしました。
更新を続けることで徐々に評価が上がっていくのは、やはり嬉しいものでした。(これで何度この表現技法の試みをやめたいと思ったことか……)
更新を続けて「Layer26」あたりまで更新した時に私はさらにもう一つサブ垢を入手しました。
私としては、ここでアカウントが削除される予定だったのですが、驚いたことにまた一週間を過ぎてもアカウントが削除されるような動きは見られませんでした。
これには私も、「運営はサブ垢の一つや二つは何とも思っていないのか!」と思ってしまいました。
これでは調子に乗って複数アカウントを所持する人が増えるのではないのかと懸念すらしました。
結局、また何の問題もなく利用を続けられたため本垢の方で「マイグレーション」の更新を続けました。
物語の進行がちょうど佳境に入ったころに、カクヨムコンが開催されることになりました。
そこで私は、カクヨムコンには読者選考期間というものがあるため、それに乗じて複数アカウントを所持する方が増えるため運営が取り締まりを厳しくするという話が耳に入ってきました。
物語もちょうど佳境に入っており、アカウントを削除されるにはベストタイミングと思った私は、カクヨムコンが始まった12月1日にさらに二つサブ垢を入手しました。 (あとは、新作小説の方が読者選考で通りやすいという噂を聞いたのもあります)
ここまでしたら、さすがにアカウントを削除されるだろうと思っていたのですが、またしても一週間を過ぎてもアカウントが削除されるような動きは見られませんでした。
今までの経験から一週間を過ぎてもアカウントが削除されないってことは、このまま利用を続けられると思った私は「Layer45」を書きあげてしまいました。
いい加減、この状態をだらだら続けるのは良くないと思い「Layer45」を公開した後に自らアカウントを削除することを私は決心しました。
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次に結果の方を説明させて頂きます。
私がアカウントを削除する決心をした矢先に、一週間を少し過ぎてからカクヨム運営の方からアカウントを削除したという通知が来ました。
自分からアカウントを削除されるように促していたくせに、私は少し驚いてしまいました(笑)
てっきり、アカウントを削除するという警告文が来てからアカウントを削除されると思っていたのでびっくりです。
これがもし、本気で複数アカウントを運用していたと思うとゾッとしました。
ある日突然、複数アカウントを使いながらも積み上げてきたものが一瞬にしてなくなるわけですから。
このことから私が言いたいことは複数アカウントの所持は必ずバレるし、今まで積み上げてきたものが一瞬で無に帰するということです。
だからこそ、正々堂々一つのアカウントで勝負していくことが大事だということです。
そんなこと言っても一つや二つだったらバレないんだろと思う方もいらっしゃるかと思います。
確証があるわけではありませんが、カクヨム運営の方は一つでもサブ垢が作られた時点でそれを把握していると私は考えています。
おそらくですが、サブ垢を取得したユーザーはブラックリストのようなものに載るのではないでしょうか。
要は、遅かれ早かれアカウントは削除されるということです。
警告文の通知が来たらサブ垢を消せばいいなどの甘い考えはやめた方が良いと思います。
何の予告もなくアカウントは削除されます。
そうならないようにするためには、利用規約を守ることが大切なのです。
〈補足〉
複数所持が禁止される理由や危険性は、単純にレビューの価値が下がる(他者が付けたレビューでさえ自演レビューだと疑われ、レビューの信憑性が無くなってしまう)
あばらさんの意見です。
私よりもわかりやすく的を射ている説明だっただめ一部抜粋させて頂きました。
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次に反省点の方を説明させて頂きます。
一つ目は、実験的な新しい表現技法の試みのためとはいえ利用規約のギリギリなグレーゾーンなことを(実質的にアウトかもしれませんが……)してしまったことです。
もちろん、現在は取得した複数のアカウントは削除された分も含め全て消去しております。
ご安心ください。
二つ目は、今まで頂いた応援や評価、コメントが全て消えてしまったことです。
このことを考えて何度この表現技法の試みをやめようと思ったか……(涙)
今までの成果を全て自らの手でゼロにすることは、かなり勇気のいることでした。
そこまでやる必要があるのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私としてはそこまでするからこそ読者の皆様が楽しめるような作品が作れると思っています。
この表現技法が吉と出るか、凶と出るかはわかりませんが……(笑)
三つ目は、短編小説「人豚」についてです。
これについては、12月1日にサブ垢を入手してから気付いてとても後悔しました。
「マイグレーション」と同じように「人豚」の応援、評価までが消えてしまうのです。
「人豚」はカクヨムコンの短編の方に応募していたので、かなり痛いです。
それに、アカウントを削除したユーザーの作品を運営の方は許してくれるのでしょうか?
「人豚」については再投稿して再応募するのかは、考え中です。
できれば、再投稿、再応募したいと思っています。
四つ目は、今から書いてカクヨムコンに間に合うのかということです。
今後の展望の方でも詳しく書きますが、「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」の再投稿は今の段階ではするつもりはありません。
そのため、新作を書かなければいけないということです。(新作の内容は「マイグレーション」の続きに話となっています)
カクヨムコンの応募条件の一つに10万字以上を超えることというものがあります。
正直、応募期限までに10万字は厳しいかもしれませんが、間に合うように頑張ろうと思います。
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最後に今後の展望の方を設定させて頂きます。
「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」についてですが、再投稿する予定は今の段階でらございません。
突如として「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」の全ての情報が抗えない大きな力(今回の場合だとカクヨム運営がこれに当てはまります)によって消されてしまう。
このことこそが「マイグレーション」という物語において最も重要な意味を持ち、最大の伏線、ヒントとなっています。
そうは言っても、「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」をもっとたくさんの方に読んで頂きたいという思いも強くあります。
ですので、カクヨムでは読むことはできませんが「小説家になろう」、「アルファポリス」の方では今までの全話が読めるようになっております。
カクヨムでは幻となってしまった「Layer45」もそちらの方で公開されております。
下にリンクの方を貼っておきました。
元々、この作品を読んで頂いていた方も、「アカウント削除という表現技法について」を読んでこの作品を知った方も、ぜひお読み頂ければと思います!
「小説家になろう」
https://ncode.syosetu.com/n0818ic/
「アルファポリス」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/175308931/230736390
また、「マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~」の削除にともないまして新作を投稿することとなりました。
先程、記述しました通り新作の内容は「マイグレーション」の続きになる話となっています。
新作の最初の方の内容は疑問でいっぱいになると思います。
しかし、徐々にその疑問は解消されていくかと思います。
同時に新たな疑問も生まれてきますが……(笑)
新作のタイトルは「マイグレーション ~警視庁公安部第六課 突発性脳死現象対策室」です!
少しでも気になった方は、ぜひ下のリンクよりお読み下さい!
「マイグレーション ~警視庁公安部第六課 突発性脳死現象対策室」
https://kakuyomu.jp/works/16817330668187679404
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最後までお読み頂きありがとうございました。
実験的な新しい表現技法の試みのためとはいえ複数のアカウントを所持したこと、ここに改めて深くお詫び申し上げます。
また、複数のアカウントを持つことがいかにしてはいけない行為なのか、ここに改めて警鐘致します。
正直、この表現技法については賛否両論あるかと思います。
私も皆様の意見を知りたいと思っていますので、「私はこう思う!」という意見のある方はぜひコメントの方にお願いします。(誹謗中傷のようなものがあった場合はこちらで削除させて頂くことがあります)
コメントに寄せられた意見に対しては真摯に受け止め、今後の創作活動の参考にしていこうと思います。
長くなりましたが、以上で締めくくらせて頂きます。
宜しければ、これからも応援よろしくお願いします!
アカウント削除という表現技法について 気の言 @mygreter
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