さすが年の功といいますか、今まさに八郎が聞きたかった言葉を見事に心へ届け、そしてきっと正しい道へ導いたと思います。
とても感慨深い話で、いつも勉強になります!!
作者からの返信
義親爺様は最初に登場させた時は豪快なばかりの人物で考えていたんです。
ところが回を経るにつれて段々と違う面が出てきて、作者自身が驚いているぐらいです。
年齢が年齢だし、当初は早めに御退場願うつもりが、今ではこの物語に欠かせない人物になってしまいました。
それは実は主人公の八郎についても同様で、いろんな伝承では豪放一辺倒なはずの為朝が、理知的なところを身につけたり、本エピソードにあるように戦のことで悩んだり。
物語を書くって不思議ですね。
話が進むにつれて、登場人物が筆者も予定しなかった成長を遂げたり、いろんな面を見せてくれたりする。
う~ん、面白い😊
義親殿、悪対馬守と呼ばれ恐れられていましたが
戦だけでなく心の強さからでも「悪」と呼ばれていたのかもしれませんね。
作者からの返信
源義平の「悪源太」とか、時代は下がりますが楠木正成を代表とする「悪党」とかと一緒なんでしょうね。
既成の枠にはまらない強者を「悪~」と呼ぶ。
だから「悪対馬」の義親は破天荒で強かったのは間違いないんですが、心の強さはどうでしょう?
なにしろ為朝と一緒で、あまり記録の残ってない人なので……
ですから本作の義親像は9割がた創作です。
八郎にこんなお爺さんいたら面白いな~、とか考えて登場頂いたんですが、最近はどんどん暴走してます (笑)
でも、このキャラを気に入ってくださる方も多いみたいで、私も楽しんで書いてます (^^;)
爺と猛き若い孫。二人が月下で盃を交わし戦いを好むは如何かを問う情景いいです。
決して戦い、争い、人殺しが好きなわけではない。だが業によりてそれから離れられないというのが、源氏に生まれたものの定めなのだなぁと思いました。
作者からの返信
なるほど、「源氏」に生まれた者の定めですか!
実は正直そこまで考えていた訳ではなく、八郎と義親の個人的な情景として書いたのですが、言われてみれば全くそうですね。
このところ、読んで下さった方、特に 千八軒@瞑想中(´-ω-`) 様の感想には逆に教えられることが多くって、感謝しています。
源氏の業かあ。
もしも義経に本作の義親みたいな爺様、父親、傅役的な人がいたら、あんな悲惨な最後は迎えなかったかもですね。
弁慶あたりがそのポジションに近いのかなあ。
あれ? そうすると、その辺をテーマに、この作品の続編が書けるような気がしてきたぞ。
でも、まずはこれを完結させねばですね (^^;)
だって、まだやっと中盤ですから。
編集済
武士や軍人って、過酷な仕事ですね。物事を深掘りしない明るい性質の方が向いてる気がする。
追記: まさに! 私が今書いている長編も、「明るい」軍人が、「深掘りするタイプ」の親友を自分の上司にするために説得した話でした。明るい方の男は本能的にEvelynさまがおっしゃったことをわかっていたという。
作者からの返信
それは「明るい」と言うべきか、それとも「単純」とか「あっけらかん」と言うべきか…… 武士や軍人がそんな人ばっかりになったら危険な気もします。
あ、でも大抵の物語では為朝は典型的なそんな人、勇猛なだけの戦士として描かれてますよね。
だからこそ、この物語ではちょっと違う面を持った人物として八郎や義親爺を描いてみました😊