戦国しりとり!
毛根死滅丸
第1話 戦国『しりとり』しようぜ!
ある日の学校帰り友人と一緒に帰っていた時に
「なぁ…ノブ!『しりとり』しようぜ!」
「はぁ?いきなりなんだよ…」
友人の言葉に戸惑うノブ
「別にいいだろ?暇なんだしさぁ」
「だからって『しりとり』かよ!」
「じゃあお前!なんかあるのかよ?」
そう言われると何もないノブである。
結局考えるも、金がない俺たち二人が金を掛けずに遊ぶことは限られていた。
「カズ一回だけだぞ?負けた方がコンビニでアイスを『おごる』それならしてやるよ!」
「ああ、いいよーだけど普通にやるのは『詰まらない』から特別ルールでやろうよ」
カズの言葉に少し興味が沸いたノブ
「なんやねん特別ルールって?」
「特定のワードに絞ってやろうよ」
「ええよ。言いだしっぺのカズがワードを決めなよ」
ノブはそう言いながらも、どうせ俺の勝ちやと心の中で思っていたのだ。
「じゃあワードは、戦国しりとりって事で始めよう!」
「ええよ。ほなオレからな。織田信長。カズ次は『が』か『か』だぜ。」
「いきなり信長かよ!」
「別にええやろ?」
カズのツッコミ?に気怠そうに答えるノブである。
「じゃあ…ぼくは蒲生氏郷ねぇ」
「へぇ~うじさとねぇ~信長関連で返して来るとはカズやるねぇ!」
蒲生氏郷は信長の娘婿である。
「じゃあオレも信長関連で返したるわ~豊臣秀吉。カズ。次は【し】だぜ」
豊臣秀吉は信長の家臣である。
「まだまだ余裕だよ?ノブ。島津義弘」
「ほぉ…鬼島津やな。ほなオレは六角義治なぁ!もうないやろ?オレの勝ちな!
アイスはハーゲンダッツの苺のヤツな!」
勝利を確信したノブ。
「ノブ。あ・ま・い・ね」
カズは人差し指を立て、指を左右に振りながらチッチッチッと言ってきたのだ。
「戦国時代の有名武将の叔父さんに留守政景って人がいるんだよね」
「ほぉ~伊達政宗の叔父さんだよな。よく知ってたな…次は『け』か『げ』かぁ・・・・・。」
焦るノブ
「ノブ。ぼくの勝ちだね。ぼくはハーゲンダッツのバニラでいいよ~」
カズはニャーとほほ笑んでいた。
「けけけ、げげげ、毛?け・・・け藤清正。カズ。次は『さ』だぜ!」
「誰だよ!!!け藤清正って」
「はぁ?カズ・・・お前、け藤清正も知らんのか?」
マジ顔でカズを見つめるノブ。
「いねぇーよ!加藤清正だろ!!!」
とある日の男子高校生のどーでもいい一コマでした。
おわり。
戦国しりとり! 毛根死滅丸 @akiaki0708
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