第2話 Mysterious request
依頼の方法はシンプルだ。
自分で書くカフェの注文票に、依頼内容と対面相談が必要かどうかも一緒に書いてもらう。
ほとんどの人は対面相談は必要ないと答えるが、注文を受け取る時に相談してくるので、本末転倒だ。
しかし、注文票に書いてくれるならまだいい。問題は…
「さ~ぐるくん!」
…来たぁ
「依頼持ってきたよ~!」
こいつはクリス。
オフホワイトの髪に、青い目。整った顔立ちで…性格が悪い。
顔が良いことを自覚していて毎日のように女性をナンパする。
俺への嫌がらせに妙な依頼を持ってくる。
すみれの相棒だし…
とにかく上げ始めたらきりがないほどの嫌な奴だ。
だから、追い返す。
「帰r」
「いらっしゃいませ!クリス!」
すみれぇぇぇぇ!
心は様々な気持ちでいっぱいだが努めてポーカーフェイスを続ける。
すみれは何故かクリスにあまい。
カウンターに座ったクリスから渋々依頼の書類を受け取る。
「コーヒーにしますか?」
すみれが注文を取る。
「水でいいだろ。」
こいつにコーヒーはもったいない。豆がかわいそうだ。
「え~ひど~い。」
クリスは不平をたれるが知ったこっちゃない。
そう思いながら依頼内容を見た。
「おばけたいじぃ?小学生からの依頼か?」
あきれてそう言った。
「さぁ?俺は近所の人たちがうわさしているのをまとめただけ。その中には大人もい たから、ただの噂とも限らない。」
クリスが答える。
依頼を受けた以上無下にするわけにいかない。
「…さてどうしたもんか。」
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