キュリアスメーカー

@trex17

第1話  The beginning bell

自宅の一階はカフェだ。

ブラインドを上げると、太陽の光が差し込み観葉植物に反射する。

霧吹きで葉に水をかけてやるとさらにキラキラ輝いた。

まだほんのり香りが残るアロマディフューザーにオイルをたらしスイッチON。

店内を軽く掃除したら、おだやかな音楽をかける。

ここまでが俺のルーティーン。

ふと壁にかかった時計を見つめる。


「現在6:15分…そろそろか。」


カランコロン♪


「おはようございます。」

一緒に住んでいる従姉妹の”すみれ”が降りてきた。

このルーティーンが終わるころに降りてくるのだ。

いつものように挨拶を返す。


「おはよう」


朝食当番のすみれはまだ眠気が残りながらも手際よくキッチンで朝食を作り始めた。


「今日は嫌な依頼がなければいいですね。」

すみれがオムレツをひっくり返しながら言った。


「そうだな」


そう、ここはカフェだがなんでも依頼を受ける”萬屋”でもあるのだ。

萬屋なので受ける依頼は様々なのだが…いや、考えるのをやめよう。

すみれと世間話をしながら朝食を食べ終えると、皿洗いは俺の仕事。

表の看板をOPENにする。


さぁ忙しい一日の始まりだ。











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