銀世界 掃除日和と マッサージ
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5人みんなが集まれば、数万秒も退屈じゃない。
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[八葵]「はい私の勝ちィ! なんで負けたか考えてから一昨日来やがれ!」
[小霧]「ぬがー、三連敗……」
[八葵]「私に追いつこうなんて10秒早いんじゃい!」
[悠心]「気合いで追いつけるじゃねーか」
[命]「あはは……」
[絃葉]「悠心たちってホントにスナブラ好きだなあ。コントローラーを操作して画面も見て相手の動きも見て、よく脳みそいっぱいにならないよね」
[悠心]「まあ慣れだよ。絃葉と命もガチりたいなら教えるぞ」
[絃葉]「いや、遠慮しときます……」
[命]「私も遠慮しとく……目が回っちゃいそうで……」
[小霧]「さて、疲れましたなー。一旦ゲーム
[悠心]「自分で剥けよ」
[小霧]「コントローラーをおみかん臭くしたいってのかー」
[悠心]「拭けよ」
[絃葉]「拭きなよ」
[八葵]「お、息ぴったり」
[命]「はい小霧、剥けたよ。あーん」
[小霧]「あーん」
[悠心]「こいつ甘やかすととことん甘えるからなあ……」
[小霧]「おかわりー」
[悠心]「ほらな」
[絃葉]「2個めは自分で剥きなさい」
[小霧]「ちぇー。寝っ転がって口におみかんが運ばれてくるのがいいのnぎゃー!!!」
[絃葉]「あ、果汁が弾けた!」
[悠心]「こら、絨毯に果汁を零すな」
[八葵]「お行儀悪いよさぎ」
[小霧]「わたしのお目目の心配はー!?」
[命]「あはは……」
[小霧]「うー……(目ぇくしくし)」
[悠心]「というか果汁どうこうより、この部屋散らかりすぎてないか……?」
[八葵]「へっ?」
[絃葉]「あっ、わたしも入った時から思ってた。やっちゃん、わたしたちが来る時しかこっちで過ごしてないから、お掃除サボってたでしょ!」
[命]「そっか。やっちゃん
[八葵]「二世帯住宅はありがたいけど、掃除の手間が2倍なんだなあって……」
[命]「もうすぐ年末だし、いい機会かも。やっちゃん、私たちも手伝うから一緒にお掃除しよう?」
[小霧]「えー、嫌だがー?」
[悠心]「拒否権はない。おまえの健康にも繋がる話だぞ? 私たちの談話室であるこの部屋に溜まった埃とカビが何かの拍子に舞ってみろ、たちまち私たちの鼻と喉はおしまいだ」
[小霧]「……それは
[八葵]「ぐっ……仕方ないか。掃除、やりましょう!」
~~~~~~
[絃葉]「やっちゃん、これってまだ要る?」
[八葵]「お、赤
[悠心]「おまえ小学生の頃それ好きだったよな。替え歌とか作ってなかったか?」
[八葵]「またまあ懐かしい話を……」
[小霧]「秋憎ミンは本の虫ー」
[悠心]「雨憎ミンは背が高い〜」
[絃葉]「命憎ミンはほぼ聖母〜」
[命]「えぇと……霧憎ミンは猫みたい〜?」
[八葵]「雲憎ミンは非常に脚が長く、霊長類で最も美脚とされるあのカモシカですら霞んで見えるほどです。さらにカモシカが裸足で逃げるほどにペラが回りますが、言葉の通じないカモシカに飛びついたところで勝てるわけがありません。舌が渇くまでバチクソに喋り倒した後静かに諦め、どこかに連れていかれます」
[悠心]「生身でカモシカと戦おうとするな。曲がりなりにもウシ科だぞ」
[小霧]「カモシカの毛並みってすっご綺麗だよねー」
[絃葉]「分かる! 首周りの毛がいちばん好きかな!」
[八葵]「私のほうが魅力的だろうがよう!」
[悠心]「なぜおまえはカモシカにそこまでの対抗心を燃やすんだ……」
[命]「あはは……」
[絃葉]「あ、脱ぎっぱの
[小霧]「脱ぎっぱのくつ下発見ー」
[悠心]「おまえもしかしてこっちで過ごしてないか? その上で掃除サボってないか???」
[八葵]「ぐっ……きみたちにもあるだろう! 炬燵の中で完結するせいで周囲の掃除が疎かになることが!」
[悠心]「まあな」
[絃葉]「まあね」
[小霧]「まあねー」
[命]「体調悪くなっちゃうから、お掃除はしよう……?」
[悠心]「……はぁ。まあそのうち見つかると思ったが……八葵、こういうのは早めに片付けような」
[八葵]「ぬぉぁっ! ……危ね〜! 誰かに見られるとこだったァ〜!」
[悠心]「私もカウントしろよ、“誰か”に」
[小霧]「んー? なんか見つかったのー?」
[絃葉]「何それ、チラシ? ……えいっ。えぇと、何なに?」
[八葵]「いやこの子腕が長すぎる! ちょっ、見ないで! 見ないでぇ〜!」
[絃葉]「“美容外科医が教える! 豊乳マッサージのコツ”……」
[八葵]「あぁ……見られたァ……」
[悠心]「胸か。……デリケートな悩みだが、まあそんなに気にすることないだろ。まだ成長期だし」
[小霧]「そうだよやっちー。そのうちボンボンボンになるってー」
[悠心]「ぷ〇ちょかよ」
[八葵]「うるさいやい大っきい組! 何試しても全っ然大っきくならないんだよう!」
[小霧]「ゆーみ、わたしって大っきいのー?」
[悠心]「まあ人よりは大っきいんじゃないか?」
[小霧]「へー。まあもうちょっと小さいほうが色々と楽なんd」
[八葵]「絶ッッッ対に言っちゃいけないこと言った! えーん絃葉、命! 二人がひどいんだ!」
[絃葉]「こら悠心、小霧。やっちゃんの努力を笑っちゃダメだよ!」
[悠心]「悪かった」
[小霧]「ごめんなさーい」
[八葵]「いいもんね! もう今ここで巨乳になってやるもんね!」
[命]「やっちゃん!?」
[悠心]「どうして脱ぐ!?」
[八葵]「あっ換気してるし寒ーい……でも寒いほうが脂肪がなんとやら……」
[命]「やっちゃん、風邪ひいちゃうから早く着て!」
[八葵]「嫌だァーい! 私は今日巨乳になるんだい!」
[悠心]「私たちのせいだな」
[小霧]「わたしたちのせいなのー?」
[絃葉]「うん……あ、雪降ってきた」
[八葵]「あっははははァーい! 胸に脂肪が集まっている気がするゥ!」
[絃葉]「今一度謝ろっか」
[悠心]「……悪かった」
[小霧]「……八葵、ごめんね」
[八葵]「ガチ謝罪さぎッチじゃん。へっ、まあいいさ。そのうち見返してや……へっくし!」
[絃葉]「ほら脱ぐから! 一旦窓閉めて掃除しよ!」
~~~~~~
[絃葉]「よし、粗方片付いた!」
[小霧]「うーん、空気が澄んでるねー!」
[八葵]「みんな乙〜。これおじいちゃんから差し入れのみかんジュース。どこぞの園の生搾りだぜ」
[命]「やっちゃん、ありがとう」
[悠心]「いただきます。……おお、濃厚だ」
[絃葉]「美味しい!」
[小霧]「(一瞬で飲み干し)ぷはー」
[八葵]「さて、部屋も片付いたところだし」
[小霧]「そうだねー」
[小霧・八葵]「汚しますか(ー)!」
[悠心]「なぜそうなる?」
[命]「あはは……」
[絃葉]「せっかく片付けたのに……」
[八葵]「え? ボクラトゥーンやるだけだけど……」
[小霧]「なんで綺麗にした部屋を汚すのさー」
[悠心・絃葉]「紛らわしい!」
[命]「あはははは……」
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【ひとこと】
1周年記念の毎日更新、7日目にして最終日です。
なんとか7日分を書き上げることができました……。
語りますね(詠唱開始)。5人のプロポーションについてですが、悠心は色々デカくてハリがあります。小霧はふわふわで柔らかいです。絃葉は身長が高い分霞んでいますが、小さくはありません。命は細すぎてあまり起伏がなくて、八葵は脚が長い(澤構文)。
命は食の細さが祟っていそうな気がしますが、八葵は別に食が細いわけではないので遺伝ですね。顔立ちからプロポーションまで母親そっくりです。
皆様、八葵のイラストを描く際は脚を際立たせてください。八葵ちゃんいちばんの自信の表れですので。命を描く時は袖から覗く腕の細さを、絃葉を描く時は顔とスタイルの良さを、小霧を描く時は猫っぽさを、悠心を描く時はダウナーの中にある色気を前面に押し出した感じでよろしくお願いします。ファンアート待ってます! ずっと待ってます!!!
さて、今日で1周年記念の毎日更新は終わりになります。これからも不定期で更新していきますので、何卒よろしくお願いします。
今回更新したエピソードや以前投稿したのエピソードを読んでいただき、少しでも『良いなコレ……』と思っていただけましたら、是非とも☆、♡、応援コメント、作品フォローをお願いします!
悠絃命霧葵をもっと色んな人に見てもらって、誰かの脳内に5人が居る状態を作りたいんじゃーい!!!
(↑コレ、私の人生のいちばんの目標です。脳内に悠心と絃葉と命と小霧と八葵がいればクオリティ・オブ・ライフがバチ上がるので、ネ♡)
悠々と 絃鳴る心 命の葉 霧中に小さな 葵が八つ とまそぼろ @Tomasovoro
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