あまり晴れ間のある中学時代を過ごさなかったとまそぼろです。
悠絃命霧葵の中学時代をしたためるにあたって、私の中学時代を参考にしようと思いました。
……参考になる思い出がひとつもない!
つらさや悲しさの感情だけは頻繁にフラッシュバックするのに、そのどれもが本質的には薄っぺらい……。
いや、待てよ。使えるんじゃないか。薄っぺらくても、捏造すればいいんじゃないか? そもそも書きたいのは鬱屈とした話だし、暗さや陰湿さだけを抽出すれば、エピソードとしてまとまるんじゃないか?
そう思い立ち、過去のトラウマと鬱に侵されながらどうにか書き上げました。いのちの籠ったお話です。悠絃命霧葵中学生編、どうぞお楽しみください(本エピソードには“同性愛”、“ガールズラブ”の要素が含まれます)。