第38話 冤罪の可能性

「む…確かにそう言われると冤罪の可能性もあるにはあるな。まぁ可能性は低いが。」


「わかったから。話をするんだったら、私があの弁護士の人に連絡をしようか?」


「…持ってるのか?」


「うん。一応は。連絡用で私とお母さんがメアドのこうかんをしたよ。まぁほとんど連絡をしてないけど。」


「それだったら呼んじゃってくれ。話しはさっさと済ませてしまったほうが良いだろう。あぁ…でも、母さんが今仕事に行ってしまったな。どうするべきか…」


「う〜ん…お母さんなら、むしろ話をしたくないとか言いそう。でもまぁ一応確認はとって置いたほうが良いかも?」


「そうだな。それじゃあ確認してくるから少し待っていてくれ。少し電話してくる。」


お父さんはお母さんに電話をかけている間、私もお母さんにメールを送っておいた。もしかしたら電話に出れないかもしれないし、電話に出れなかったとき用に内容をすぐに確認できるようにしておこう。


しかしその心配は無用だったようだ。お父さんがかけた電話は問題なくお母さんに繋がったようで少し小声で話をしていた。


「…わかった。それじゃあまた後で。」


「お父さん話し終わった?それで結局どうだった?」


「大丈夫だと。でもメールはお母さんが送るそうだ。お前がメッセージを送らなくても何も問題はないそうだ。」


「わかった。それじゃあメッセージは送らなくても良いんだよね?」


「あぁ。お母さんがメールを送ったら、その時点で連絡をしてくれるそうだから安心してくれ。」


「そしたら私は何かすることある?手伝ってほしいこととか、やってほしいこととかあれば言ってくれればやるよ?」


「そうだな…それなら、リビングを掃除してくれないか?ある程度掃除してくれるだけでいいから。流石に完璧にしなくては良いから。」


「わかった。そしたら掃除機かけるだけになるけど大丈夫?」


「大丈夫。ある程度掃除してくれていればいいから。流石に汚い状態で出迎えたりする訳にはいかないから。」


お父さんはそう言い、自分の部屋に戻っていってしまった。そして部屋から掃除機を持ってくると、私の目の前に置いてくれた。


「これを使ってくれ。一応、おわったらここに放置してくれていればいいから。」


「いやそれはしないよ。取り敢えずお父さんの部屋の前においておくから。」


「わかった。それじゃあ父さんの部屋の前においておいてくれ。父さんは部屋の中でちょっとやるないといけないことをするから、少しだけ待っていてくれ。」


「何をするの?」


「いろいろとだ。手続きだっていろいろあるだろうからな。しっかりと準備をして置かなければ、話し合いにならないかもしれない。」


「あ〜確かに言われてみればそうかもね。」


「あぁ。…1つ思ったんだが、何分くらいで来ると思う?」


「う〜ん…多分30分以内には来るんじゃないかな?勿論、30分を超える可能性だってなくはないけど…距離を考えるとね?」


「そうか…30分か。」


「そうだね。何か問題でもあるの?」


「いや特にはない。とは言え、話を聞くだけだから何も問題ない。弁護士もついてくるだろうけど、特に支障はないだろう。もし話に介入しようとしてきても、あの子と話をするために必要なことだ。とでも言えば解決できるだろうし。」


「どうだろうね?弁護士の人がついてくるのは確定だろうけどさ。だってお兄ちゃんはまだ未成年だからね。それに一人で行かせようって考えにはならないでしょ。」


「それはそうだな。確実に一人では来させないだろうな。それに、もしあの弁護士じゃなかったとしても、同じような人間が来るだけだろうし。」


「いや…流石にそれはないんじゃない?」


「…それもそうか。」


それから私はリビングを掃除して、いろいろな所を掃除していった。











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冤罪で家族全員から見捨てられた俺は… 〜リメイクver〜 聖羅  @kce65895

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