第4話 余白の美(その2)
やあ、みなさん。オハンコンバンチハ!
アクセスありがとうございます。
元気にカクヨムワールドに浸ってますか?
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タイトルで「その1」とやってしまったので「その2」をば……。
なぜ、私は余白にこだわるのか。
……それは、私が底辺作家だからだ!
エッヘン!
カクヨムは、ブログのように小説本文中に画像を挿入できません。(2024年1月14日現在)
太文字や文字色を変えることもできません。
(参照出典の斜体だけでも使えるようにして欲しいのですが)
絵文字? は使えるみたいですが……ワープロ、ガラケー、Windows VS Mac時代の文字化け恐怖を知る私としては、プレーンなテキスト状態での投稿をオススメします。
つまるところ、文字(記号の羅列)で勝負なのです!
文才がものをいう、ガチンコ勝負です。
才能と才能のぶつかり合いに、画像だの、色付き文字だの、そんなビジュアル効果の誤魔化しやまやかしは通用しません。
そう、素材!
素材そのものの素晴らしさを競い合う世界なのです。
――上手い話が書けたらそれで十分――
そうです。
全くもってそのとおりです。
では、初めて見る文字だけの画面で、この画面に表示されているお話が面白いものなのか――あえて自分の首を絞める言い方をするのであれば――読むに値する物語りだと、人はどうやって判断するのでしょうか?
1)知人(他人)に面白い話だと勧められた(レビュー等も含む)
2)トップに表示されている(運営がオススメしている)、ランキングに入っているから面白いに決まっている
3)タイトル(キャッチコピー)からして面白い
4)作家さんのファン。作家さんの他の作品が面白かったので、これも面白いに決まっている
5)書籍化作品だから
6)★や♥がたくさんついているのは面白い作品に決まっている
思いつくままに順不同で書き連ねてみましたが、他になにかありますかね?
あったら教えてください。本文に付け足します。お願いします。
そして……。
7)実際に読んでみて、面白いか面白くないかを判断する
になります。
過去のことすぎてどなたかお名前というか、出典も正確な言葉も思い出せないのですが……
――――――
商業誌(お金を払って購入したお話)は、読者は読み続ける理由を探しながら読むけど、Web小説で投稿されている(無料で読めるお話)では、読者は読むのを止める理由を探しながら読んいる
――――――
……といった内容の文章をみかけました。
(おそらく、そういう解釈で間違っていないと思います)
(いやほんと、もう、正確な言葉は忘れてしまって、こんな意味だったよな〜という程度しか覚えていません。曲解しているかもしれません。でも、あちこちのページでこの表現、これに類する言葉を見かけたので、これを読まれている方の方が正確な言葉を知ってらっしゃるかもしれません……)
なるほどですね。
もっともです。
そのとおりだと思いました。というか、めちゃくちゃ感銘を受けました。
なので、なにも持たない、評価もされていない底辺作家としては、精進しつつ、読者様が読むのをやめる理由をひとつでも減らしていく……という、ある意味、涙ぐましい姑息な手段を試行錯誤していかねばならないのです。
これはなにも投稿小説に限った話ではありません。
Webでは企業様はもちろん、ブロガーさん、アフィリエイターさん、色々と工夫されています。そういうノウハウがそこかしこに転がっています。(くれぐれも情報商材には気を付けてください)
私もちょいと(普通に)勉強しましたし、そこには気を使っています。
これで勘弁してもらおう……と思って提出しても、マーケティング会社さんから、重箱のスミをつつくような、厳しい余白修正につい最近も苦しめられました。
マーケティング会社さんにしてみれば「ここの余白があるかないかで、来訪者の離脱率(※1)が変化する、成約率にかかわってくる」となれば、(ホントかどうかはわかりませんが)あちらも必死にチェックして指示をだしてきます。
まあ、あの世界にはABテスト(※2) というものがありますので、思いつきで私をいじめているのではなく、根拠のある指示だと(信じております)。
それくらい、余白は大事だ。ということです。
とまあ、余白の大切さは先輩や取引先に叩き込まれましたし、後輩にも叩き込んでやろうと思っています。
Webだけでなく、チラシや書籍の紙媒体。パッケージやポスター、広告。建築や庭などなどなど……まあ、ホニャララデザインと名のつくものは、余白がつきまとっているといってもいいと思います。
歌とか演劇、朗読などにも、間であったり、息継ぎや余韻というものがあります。それも一種の余白でしょう。
……今日の「お題」は、
『余白の美』
でしたね。
前の「その1」でも述べたことですが、
――作業画面がびっちり黒(文字)で埋め尽くされたデータを見たときは、死にそうになります。――
矢武三様の近況ノートで「ロゼッタストーンやないかーい」【著作者使用了承済】と言われましたが、まさにそんな感じの画面ですね。
あと、中国の昔の石碑のような漢字がびっちり埋まっているやつとか……。
(偶然か、両方とも石のようですが)
どんなに素晴らしい話でも、どんなに凄い文章でも、(前述の1〜6の理由があればべつですが)、余白の隙間もないびっちり画面にでくわすと、息が詰まって思わず画面を閉じたくなります。
日頃から論文や昔の書籍を読んで慣れているかたは平気かもしれませんが、今の時代の流れ、デザインの流行を鑑みると、『びっちりぎちぎちの画面』よりも、『余裕(余白)がある画面』の支持率が高いように感じます。
もちろん、なにごとにも『程度』というものがあります。
余白がありすぎるのもそれはそれで逆効果なのですが……。
なにごとにもやりすぎはいけません。
余白とは、情報を整理したり、可読性や視認性をあげるために、計算されつくされたスペースだと思います。
余白を上手に使えば、情報をグループごとにまとめ、より、伝えたい相手に伝えることができますし、相手の動線、目線、心理も誘導できるものだと私は思います。
詩を書かれる方は、特に、余白に敏感なのではないでしょうか?
小説での余白は、場面・話題などの転換を前もって予告し、読者の混乱を抑え、思考の切り替えと、これから始まるなにかに対しての期待を刺激します。(と、私は思うのです)
沈黙、間、あるいは……緊迫や緊張。
息継ぎする瞬間、小休止、余裕をもたらす。
読者に考える時間を与える。
余白の行を前後に挟むことによって、余白の中にある文章を引き立たせることもできます。
スキマ時間で、場所を選ばずスマホで小説を読むという生活スタイルはますます無視できません。
通勤電車のギュウギュウとした苦しい中で読む場合もあるでしょう。
薄暗い部屋で読む場合もあるでしょう。
生理的な意味合いで、目を休ませる、という意味もあるでしょう。
今はそれ前提で、Webページは作られています。
そういう「ぎゅーっ」っとなっている状態で、余白のない「ぎゅーっ」っと埋まった文字画面を見て最後まで読みたいと思うでしょうか?
でも、不思議なことに、横書きでは辛くても、縦書きだと余白がそれほどなくても読めたりするんですよね……。
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『余白の美』
どれだけ大事かわかってくれたかな?
意味をちゃんと理解してないと、オイラみたいなことになっちゃうぜ!
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(※1)離脱率
Webページにやってきたひとが、そのページを離れる確率。どれだけそのページに滞在していたかとか、ページの最後まで読んでくれたかとか、次のページをクリックしてくれたかとかわかる……らしいが、私は専門外なので、そういう胃がいたくなるような案件にはかかわりたくない。レポートの読み方わかりません。相談もしないでほしいと思っている。
(※2)ABテスト
Aのパターン、Bのパターンをランダムに表示させ、どちらがユーザーのウケがいいかを集計していくテスト。
なのでこういうキャッチコピーにした方が反応よかった、こういうデザインにした方が反応よかった、購入するボタンはこの色の方がよかった、という、ノウハウが蓄積されていく。
決して、あなたの落とした斧は金の斧ですか? それとも銀の斧ですか? を選ばせるテストではない。
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スペシャルサンクス
矢武三様
https://kakuyomu.jp/users/andenverden
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偉そうなこと言っているけど、そんな立派な余白あったかな? チェックをしたくなったよね?
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https://kakuyomu.jp/works/16817330660778992634
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