第5話 あなたが見ている画面は……
やあ、みなさん。オハンコンバンチハ!
アクセスありがとうございます。
元気にカクヨムワールドに浸ってますか?
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余白の美(その3)のお話をする前にこのことを。
以前、「あたしもホームページを作ってみようかしら」とか「ネットショップでもはじめてみようかしら」とか考える初めての方を対象に、レクチャーをしたことがあります。
そのとき、そのときで教えることは違っているのですが、そのなかでも、必ず、みなさんに伝えることがいくつかありました。
そのひとつが……
「あなたが見ている画面は、お客様が見ている画面と同じではありませんよ。それを絶対に忘れないでください」
です。
その話をすると、みなさん、不思議そうな顔をされます。
私の言っていることがわからないようです。
なので、その言葉の後に、
「この講座が終了した後、家電量販店のテレビコーナーに行ってください。そこには、たくさんのメーカーさんのテレビ画面があって、同じ番組を同時放映しています。それを見比べてください」
そこで、「ああ……」とわかったような顔になる受講生さんもちらほら。
「モニターによって、同じ番組なのに、色の見え方が違ってきます。微妙なものもあれば、ものすごく色の違いがある画面もあります」
と一気にまくしたてます。
ようは、画像をアップするときに、自分のパソコンのモニタで見えている『色』と、別の人が別のモニタで見ている『色』は違うということを伝えたかったのです。
また、やっかいなことに、スマホという使用する場所を選ばない機械もありますので、部屋の照明や太陽光の下、暗い場所で見る場合も色が違ってきます。
だから、
――色物の製品を公開するときは気をつけよう。
――お客様から思っていた色と違う! というクレームがくることも覚悟しよう。
――画面で見えている色と実際の商品とでは色の差が発生するという注釈を必ずつけよう。
ということを教えるようにしていました。
おや?
……今日の「お題」は、
『あなたが見ている画面は……』
でしたね。
カクヨムで画像の色の見え方の話をしているのではありません……。
――一行の見え方の話になります。
今はずいぶんと境界がなくなって、フラットな感じになってきましたが、昔はねぇ……。
WindowsとMacで見え方が違う。
スマホも機種によって違う。
ブラウザ(Gとかeとか、キツネとか方位磁石とかOとかいろんなの)ごとで見え方が違うからチェックしろとか、タイヘンだったのよ。
今でもちょこっとありますが……。
カクヨムの仕様を調べてみますと(2024年1月13日時点)
パソコン画面で見た場合……
便宜上、Web用語ではなく、版面(はんずら)(※1)と言いましょうか。
版面の最大横幅は665px(ピクセル)に固定されており、ブラウザの幅がそれ以上の場合は左右に余白が均等にできるようになっています。
文字のサイズは一文字あたり17.5pxに設定されているので、行あたりの文字数は665÷17.5=38文字……になるんじゃないのかな? みなさんのパソコンではどうでしょうか?
(設定をなにもいじっていない場合)
ただし、パソコンで見る場合、ブラウザの画面幅が705px以下になると、左右の余白がほんのちょびっとになって(実際は690pxくらい)から一行当たりの文字数が画面幅にあわせて徐々に減っていく仕様になっているみたいですね。
(右横にメニューある場合とない場合は検証していないので不明)
……と、ちょいと難しいことを言ってしまいましたが、一行38文字で計算して、あなたのパソコン上で、行の終了やら改行されて表示される字の並び(文末部分)を調整していたとしても、画面幅を小さくさせて見ている人は、あなたの改行調整した状態(見せたい状態)で見ているとは限らない……ということです。
スマホの方は……機種によってどう見えるのか検証していないので(こういうのを読み解くのは苦手なので)パスです。
さらに、カクヨムでは文字の大小を調整できるので、文字の大きさを変えられたらアウトですよ?
それは、スマホ版のビューアーでも文字の大きさを変更できるので、アウトになります。
それは断言できます。
つまり
1……33、34、35、36、37、38(改行)
1……33、34、35、36、37、38(改行)
1……33、34、35、36、37、38(改行)
なんてやっていると、
別の人が見た場合、
1……33、34、35、36、37、
38(改行)
1……33、34、35、36、37、
38(改行)
1……33、34、35、36、37、
38(改行)
ってなっている場合もありますよ。
ってことです。
一行で収まっていると思っていても、実は、別の人が見ている環境では二行で見えている……場合もあるということです。
話の区切りに、ダーシや飾り文字を入れる場合がありますが、あれ、心理的に、中央に配置したり、端から端までびっちり埋めたくなりますよね。
パソコン上では端から端までびっちり綺麗におさまっていても、スマホ(私はアプリを通して見ていますが)で見ると、2行とちょっとばかり(ようは、3行分)飾り文字が続いていことになります。
印刷物と違って、Webは文字を固定させるのがまだまだ大変難しい世界なのです。(正確にいえば、できなくもないのですが)
文字だけで説明するって難しいですね。
これは極端な例になりますが。
詩でも短歌や俳句でもなく、エッセイで中央あたりにちまっと文字が配置されていたのを見たときには驚きました。
すごく手間暇がかかっています(全ての行に改行がはいっている)し、あれだけちまっとしていたら、多少文字を大きく表示してもレイアウトは崩れないでしょう。
スマホで見たときも……たぶん、大丈夫……なのかな?
次は、リンクの話です。
私の環境だけなのかもしれませんが、本文中に記載したURL(httpsまたは、httpからはじまる英数字の羅列)。
パソコンで確認すると、自動的にリンクが設定されて、クリックすると、そのリンク先のページに飛んでくれるんです。(なんて便利で楽なんだ――)
でも、スマホアプリからの場合、URLはただの文字列でタップしても何も起こりません……。
スマホにインストールしているGoogle Chromeからアクセスすると、リンクは生きています!(Safariでもできたわ……)
なんてこったい!
どうしたらスマホアプリでも本文中のリンクが設定できるのか? 謎ですね――。
気が向いたら調べてみてもいいですし、そのうちアプリがアップデートされたら、その問題は解消されているかもしれません。
なんか、アプリとパソコンとでは、勝手が違うのでとまどってしまいます。
何か所か、パソコンではリンク設定されている部分が、アプリではただの文字列で、タップしても反応してくれません。
本文に作品へのリンクをコピペしてるのに、なぜ、やってくる人が少ないんだ――って思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それはもしかしたら……私と同じような環境下(林檎スマホのカクヨムアプリ)で読んでいるからかもしれません。
タップしてもなにも起こりませんから……。
話は、びゅんと、飛んでしまいますが……。
なろうでは、色々なリーダーアプリがあって、端末に小説をダウンロードして自分の好きなように環境設定をして読めるそうですね。(利用したことがないので、画面がどうなっているのかよくはわかりませんが)
で、なにが言いたいかというと、
画面での見た目調整はホドホドに。
読者さん側でもある程度、自分好みに調整できるのですよ。
そこそこリスクがありますよ。
別の人が見たらその通りに見えるとは限りませんよ。
作業量の割には報われない効果だと思うんだけどな……。
ってことです。
ちょいと、私にしては長くなってしまいましたが。
……今後、カクヨムの仕様がどのように変化していくのかわかりませんし、ビューアーなどで文字の大きさを調整される人とかもいるってことを忘れずに、改行は自然な場所に入れたほうがいいよ……
ってことでした!
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『あなたが見ている画面は……』
意味をちゃんと理解して『こんなはずじゃなかったのに』を回避しような!
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(※1)版面
印刷用語(だと思う)。柱(※2)とかノンブル(ページ番号)とかを除いた本文部分のこと。『はんずら』『はんめん』とかいう。そうずら? って言ってはダメ。周囲が冷たくなる。
(※2)柱
印刷用語(だと思う)。本などの版面の外(余白部分)に、ちっちゃくタイトル名であったり、章名などを統一フォーマットで記載している。
……と書けば書くほど、なんのこっちゃとなるので、知りたい人はGoogle先生に質問してみよう。そのときは、柱、印刷とキーワードを組み合わせて入力しないとダメ。
決して、刀を持ってオニを退治している強いひとたちのことではない。
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画面幅が変わったらどうなるんだ? チェックをしたくなったよね?
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