遥か青き星よ

※ボツになったシナリオだった。代わりを用意する前に指定マスに来てしまったのでダイジェスト版でお届け



【遥か青き星よ】※時限

依頼主:研究者ウルク 場所:ガイル海沿岸・オンゴジュ村

目標:犯人を見つける 報酬:一人1000G(戦闘無し)

父の研究データが盗まれてしまいました。普通の盗人ならまだしも、私達5姉妹しか入れない特別な場所に保管されていたもので必然的に5人の誰かが犯人と言う事に…。お互いが疑い合ってもらちが明かないので、どなたか仲裁の出来る方、いらしていただけないでしょうか。

▶ただのマップイベントだったのに筆が乗り過ぎてマダミスに…


クエスト受注後、オンゴジュ村の場所が表示される。依頼主は村にいるようだ。



◆オンゴジュ村


歩いていると、小さな村が見えてきた。自然に囲まれた平和な村のようだが、なにやら人だかりができている。

「だから、オレじゃないってば!エーレの方こそ、お宝欲しくなったんじゃないの!?」

「ウチじゃないし!イーちゃん最近頻繁に出入りしてたじゃん!怪しいし!」

「お、落ち着いて、みんな普段から気にせず入ってたじゃない。」

「そそ、あの部屋夜になると最高にイイコト出来ちゃうからね~」

「えぇ、研究室で何してるの… とにかく、探偵さんが探してくれてるし、きっとすぐ見つかるよ」

5人の女性が揉めているらしく、村の人達も野次馬しているようだ。危険が迫るような状況ではないので、君たちはこれを放ってもいいし、お節介に話しかけても良い。


「あなた達…冒険者?珍しいですね、こんな所に」

「車輪の跡は貴殿らか…は、もしかして貴殿らが研究データを盗んだ者達か!?」

「い、今来た人達がそんな事するはずが…多分ギルドの」

「でも、この人達なんだか怪しい見た目だし、犯人って言われても納得するよ!」

「怪しいなぁ? 犯人じゃないなら、真犯人見つけてよ」

という事で突然犯人扱いされた君達は疑いを晴らすために真犯人を見つけなくてはならないようだ。しかしなんの犯人だろうか。

「ち、父の残したガイル海に関する研究データが、盗まれてしまったんです。孤島に眠る宝物について調べていて。わたしは、父の研究を継いだウルクといいます。」

「私はアトラ。五人姉妹の長女で、この村の守衛をしております。」

「次女、イセリだ。旅してた時もあるけど、今は農家やってるぜ。」

「四女、エーレだよ。近くの森や山で狩りをして、村に肉を届けてるんだ。」

「末っ子、オルロ…そこの白い髪の人、よく見たらカッコ良いねー♡ 今夜ドウ?」

「コホン、私達姉妹、普段は仲良く暮らしてるんです。この研究室は見た目こそ普通ですが、魔動機文明の技術を利用していて指定した人以外は開けられない仕組みになっていて。なので犯人は5人のうちの誰かだろうって。」

「で、たまたま村にいた自称探偵が、"データの場所なら分かるぞ!"ってさっき外に飛び出してったんだよね。村の外に隠してるんなら、とりあえずオレ達は動かずここにいようって今に至るわけだ。」

「部屋内は熊に荒らされていて、ま、まるで襲ってきたような感じで…いなくて良かった。普段は日中私が部屋に籠っているのですが、今日はたまたま、採取のため外に出ていたんです。」

「そ。それでウルちゃんとウチが薬草とか取ってる間に侵入されたみたいなんだ。危なかったよホント。」

「あたしはいつも夜中に使うからお昼寝チュー。アトラ姉さんは村中を見回りチュウー。イセリ姉さんは家の壁ボコボコ殴ってたうるさかったわー。てことで、意外とみんなアリバイあるんだよねー。」


はい、ということでここから探索推理タイム。まずは全員身体チェックと言う事でみんな水着になってますやったね。基本的な聞き取り情報はキャラステータスに乗せてるので、ひとまずご自由にお読みください。

(●の部分は非公開。マダミスよろしく勝利条件を設定してるがGMの会話指針みたいなものなので気にしないでね)


「うふふ、これでいいかしら?」

長女アトラ(おだやか)

・ファイター技能 ・趣味:井戸端会議、日記

・村周辺を適当に歩いてた 目撃者多数

・門番として日々村を守っている。自然に囲まれた場所で蛮族は少ないが、近くの山から狼や熊などの動物がちょくちょく下りてくるため意外と仕事は多い。周辺を歩くと皆から声をかけられるので必然的に雑務も頼まれ、何でも屋になりつつある。

・当然だが両親とも一番長く、父はファイターの師としても敬っていた。当初は研究の手伝いをしていたが、ウルクが才能を発揮してからはほとんど関わっていない。角に見えるのはよく見るとヘアバンドで、ナイトメアだった母の真似をしているとの事。結婚もせず村にいるのは、母親代わりに姉妹達の行く末を気にしているのだと村人達は推測している。

●唯一、父から母を殺害した旨伝えられており、ウルクが母と浮気相手の子というのも聞いている。研究を手伝っていた時点での内容は"孤島調査"であったため盗まれたデータの真相は知らない。研究を優先した父に妹達を丸投げされて去られたため"自分が4人の面倒をみなければ"と強迫観念に囚われている。そのためあまり父の事は良く思っていない。オルロの生まれる前、母の元気が無かったのも父のせいだと思っている(実際は自らの言動に思い悩んでいた事による)。妹達の事は勿論大切。

母の殺害に使用された採掘用魔動機はアトラが本棚奥に隠しており、犯行に利用されたと知って動揺を隠せない。魔動機の使い方はよく分かっていないのでどういった挙動をするか等は理解していない。父から破壊依頼を受けていたが、母が作成した魔動機のため壊す事が出来なかった。

イセリ:互いを切磋琢磨しあう仲だが、父を探しに行きたいと言われ困惑。アトラの中ではもういない事になっており、これ以上不和を生み出したくない気持ち。

ウルク:何か隠している事にも気付いている。ウルクはしっかりしていると思っているので、本人が話したくなるまで見守るスタンス。

エーレ:イセリ家出中&父とウルクは研究熱心でほとんど母親代わり。両親の仲について聞かれるがどう話していいか分からずいつも有耶無耶にしてしまう。

オルロ:一部村人から危ない目線で見られているとオルロから忠告された際、「私はもう年だし大丈夫だから」と言ったら「バカッ!人の気も知らないで!!」と猛烈に咎められてしまい、以降何も口出しできずにいる。結婚するつもりもないが、良い人が寄ってきたらいいなぁなんて考えていたりするため、旅人Aが生きていたら非常に危なかった。オルロファインプレーである。

イロハ:大好きだった母親。子ども想いの良い母だったが、晩年は父と喧嘩したのか不機嫌な事が多く、イセリに手をあげる事もあった。ただイセリは"修行の一環"として面白がっていたので、特に気に留めず。

勝利条件:母が父の用意した魔動機によって亡くなった事を黙り通す+妹全員の無事


「ふっ、この鍛え上げた肉体を見るがいい」

次女イセリ(いじっぱり)

・グラップラー技能 ・趣味:鍛錬

・家壁を殴ってた オルロの証言アリ

・海の近いこの村で農業に勤しんでいる。両親の研究成果でもある農業用魔動機ビニールハウスをフル活用しており、年中様々な野菜が取れると村人達からも好評。暇な時を見つけてはアトラに鍛錬を申し入れお互いに切磋琢磨している。

・戦士の素質も研究への理解もなく、父と喧嘩して村を離れ格闘家に。トラグティでも普通に生き抜ける程度の強さは持っていたが、父がいなくなったと聞き飛んで帰ってきた。今でも父の生存を信じており、準備が整えばすぐにでもガイル海の孤島に行きたいと考え冒険者ギルド等から情報を集めたりしている様子。研究室にも出入りしているが、ウルクに聞かないと全く操作できないため一人では入らない。

●何も知らない子。胃痛枠とも言う。冒険者ギルドで情報を集めるため常にガメルを欲しており、周囲の村人達からも『お宝目当てやろ』と一番怪しまれてたりする。母の事も、オルロの真意も、本当に何も知らない。でも意地っ張りなので聞けない。

父と喧嘩別れしたのは15歳。危険な修業をしていた時に「お前は別に永遠の命があるわけじゃないんだ!」と言われカッとなってしまった。帰ってきたのは22歳。大きくなった妹たちと仲が悪いわけではないが、思春期の空白期間故すこしギクシャクしていたりする。特にエーレとはそりが合わず、あまり会話していない。なのでアトラと絡むことが多いのだが、こちらは父についての考えが合わず微妙な立場にいる。よって村人と話したり、ロックウッドまで情報収集しにいったりと村を離れる事も多い。

アトラ:父を探しに行きたい、と相談したが微妙な顔をされてしまった。いない間に父と何かあったのだろうと思いつつも聞きだせない。

ウルク:父の研究について聞く機会が多いので一番話しているが、詳しい話を聞こうとするとしどろもどろになるため、何か隠しているのだろうと距離を感じてもいる。

エーレ:一番忙しい時期に家出したため若干恨まれている、と感じている。知識ないと言ってたが、この前普通に魔動機いじってた気がする。気のせいかも。

オルロ:何を考えているのか分からないが、向こうは気さくに話してくれるため、とりあえず話を合わせている。夜に研究室に入っていくのは何度か見かけた。

勝利条件:データを盗んだ犯人を見つける+何かを隠す姉妹達の事をよく知る


「は、恥ずかしい・・・というか、辛い・・・」

三女ウルク(ひかえめ)

・マギテック技能 ・趣味:沐浴

・エーレと共に薬草採り

・目下、父の研究を継いでガイル海の孤島について調査している。人族未探索エリアとされ、古代の強力な魔法道具や貴重なお宝が眠ると言われているが、シャケを始めどう猛な動植物が闊歩するエリアであり研究はあまり進んでいない。

・幼少期より魔動機いじりが楽しかったようで、母と一緒に小さな魔動機を組み立ててよく遊んでいた。成長後も姉2人と違い戦う度胸はなく、知識を活かして父の研究を手伝うことに。姉妹の中で唯一背丈や身体の凹凸が少なく、マギテック技能はかなり強力だが自身を持てずにいる。

研究データについては全て閲覧できる立場にあり、唯一動機がない。

●父の研究が本当は"永遠の命の探求"であった事に気付いたが、なぜ父がそれを求めたかについて分からず、また父の残した最後の資料が"眷属を扱う吸血種が孤島にいる"であるため姉妹達にも言えずにいる。普段から姉妹と共に行っているフィールドワークや研究も"父の研究"とは関係がない為、研究データを見られた時に皆からなんて言われるかを想像して恐怖している。ので、正直この研究データが見つからない方が都合は良い。なんとかしてバックアップデータも破損できないかと思っている。

昔から母が自分を見る度悲しい顔をしていたのも自分に自信がない理由の一つ。私は姉妹と比べて戦えないし身体も細いし劣っているから、と思ってしまった。その分父に頼っていたのもあり、研究内容を知った事でよりショックを受けている。

※自分が父の子ではない事は知らない。

アトラ:優しくて強いお姉ちゃん。"わたしが頼りないせいでずっと村にいるんだろう"と勝手に責任を感じている。父の研究に興味無さそうだったので、犯人ではなさそう。

イセリ:父の研究に対し一番熱心に話を聞いてくれる。父が大好きなのが伝わってくるため真相を話せない。そしてそのせいで一番犯行動機はある。わたしのせいだ。

エーレ:趣味の沐浴時も守ってくれる頼もしい妹。フィールドワークも手伝ってくれるが、"父の本当の研究"でもないのに手伝わせているという罪悪感を常に背負う。

オルロ:身体の事についてめちゃいじってくる、正直辛い。可愛いとか自信持てとか、妹に言われたくない。でも悪気が無さそうで言い返せず本当辛い。

勝利条件:データの中身を見られないようにする(破壊も可能)+何故父がこんな研究をしていたのかを突き止める


「いぇい、みんな元気出して!」

四女エーレ(ようき)

・シューター技能 ・趣味:狩り(野生動物)

・ウルクと共に薬草採り

・肉調達担当。豊富な自然にて殺生し過ぎないよう狩猟数を調整しており、自他共に認める一流ハンターである。ただし凶暴性の高い獣や妖魔を一人で倒すのは難しく、そういった存在を目撃次第アトラに報告しているので斥候も兼ねている。

・姉達に勝てる見込みがないと母と同じ射手を選択。父にも褒められ気に入っていたが、3人の強さは超えられないと内心諦めの気持ちも持っていた。母とアトラにべったりだったのであまり父の記憶がない。研究内容についてはあまり理解していないが、なんかお宝を探してるんだなー程度に考えている。

●犯人。魔動機知識も少しあるマギテックシューター。薬草採りに行く前、研究室でウルクと合流時に先に研究データを盗んだ。以前研究室内で見つけた車輪付き採掘用魔動機を操作して入口前に待機させ、ウルクと薬草採りを行っている最中に魔動機でウルクの写真をレンズに近づけ解錠。時間でアリバイを作り少しした後魔動機で施錠するつもりが、たまたま近くにいた熊が研究室に侵入してしまい、部屋が荒らされて大事になってしまった。エーレとしては中身を見た後こっそり返すつもりが、本体が破壊されてバックアップが注目を浴びる事態となってしまい困惑している。研究室の熊にたまたまアトラが気付いてくれたおかげでこの程度の被害で済んだ。犯行に使用した魔動機は隙を見て森にある狩り用の休憩場所に自動で移動させた。車輪の跡はこの時についたもの。

淡い記憶の大好きな母から"父は私のために研究してくれている"と聞かされていたため、その真相が知りたかった。一番知るはずのアトラが母の話をしないため、何か裏があるのではと今回の犯行に及ぶ。バレてもいいと思っており、その際は"魔法文明の遺物を使いこなせれば強い姉2人に勝てるのではないかと思った"と言い訳も用意している。

アトラ:強くてカッコ良くて面倒見が良くて完璧アトラお姉ちゃん。大好き。角のアクセサリとか、母の事が好きだったのかなとその話をよく聞くけど、あまり歯切れよく答えてくれない。これは拗らせてるのでは?エーレは怪しんだ。

イセリ:イーちゃん。途中でいなくなったヒト。こっちは父が好き。拗らせてる。

ウルク:ウルちゃん。1人だけ名前が違う。森行く時、裾を掴んでくる。可愛かよ

オルロ:オーちゃん。何考えてるか分からないけど、皆の事好きなのは伝わってくる。大事な妹。でも操霊術はちょっと怖い。たまに血の臭いもする怖い。

勝利条件:データの中身を確認する+それが何のために行われていたのかを知る


「ちょっと、あたし以外は見ないでよ」

五女オルロ(わんぱく)

・コンジャラー ・趣味:狩り(男)

・家で寝てた

・特になにもせず、ふらふらと毎日を過ごしている。旅人や一部の村人とただならぬ行為を行っているが、天から与えられた見た目を活用して何が悪い、と全肯定している。ガメルは一番持っているので、たまにイセリやエーレに貸していたりする。

・めちゃ可愛がられた結果のやんちゃ嬢。生まれと同時に母が亡くなったためアトラがほぼ母代わりであり、姉達の事はみんな大好きだと公言している。操霊魔法については魔動機の修理に役立つと考えて勉強した。研究についてはさっぱりだが、"外から見えない窓"が気に入り過ぎて研究室に入り浸っている。

●今回の犯人ではないが一番犯人。姉達に性的な目線を持って近づく輩に対し、自分が代わりになる事で守り続けている姉大好き過ぎ末っ子。ただし、暴力的な男は操霊魔法で地獄に落としており、日中昼寝している自室には多くの骸骨が転がってたりする。操霊魔法で使用する事もあるかと集めていた骸骨を眺めるのが趣味になってきており、最近は棚に並べて恍惚としている。なので狩り(男)も物理。この村には他地方で訳アリな住人達が来るため、黒い思考の者も多くオルロもしょっちゅう"仕事"している。特にひ弱ロリボディなウルクに近づく奴は基本的にアウトな存在が多いため、自分が代わりになれないか提案し拒否られたら問答無用で殺害する。外から見えない研究室は相手が興奮するため不意を打つのにとても便利だとか。

やり過ぎな部分も「自分が生まれた事で母を殺した」と思っているせい。特に母が好きだと思われるアトラとエーレには強い罪悪感を持っている。けどそんな事本人達には言えないので、陰で悪い男を殺して彼女達を守る事で発散している。操霊魔法を学んだのも、最初はどうにかして母を蘇らせないかと考えたため。今は魔動機の修理もあるが、姉達に万が一があった時蘇生したいという気持ちが強い。

※母体に植えられた"ツァイデスの呪い"がオルロの思考にも少し影響しているが、その事実を知らないため信仰している事にはなっていない。そーゆー神の存在を知ってしまったら傾く可能性が高い。

・アトラ:頼れるお姉さま系。一番人気。でもそーゆー奴のほとんどは性的にしか見てない。許さない。まぁ姉さんが無防備なのもだいぶ悪いけどそこが良い。姉さんは良い人とくっついて幸せになってほしい。

身代わりになってる話だけはした。自分は大丈夫、とか言ってるけど村のおっさん達からヤバい目で見られている事知ってほしくてつい怒ってしまった。それ以来少し遠い。お母さん好きだったみたいだし、あたしのこと恨んでるかな…

・イセリ:無鉄砲オラオラ系。四番人気。この村は女は控えめにみたいな旧時代男が多い。近付く男はバカばっかりで、殴られたい的な奴?は理解が出来ない。殺す時も途中まで喜んでてキモい。やりすぎ、ってなに、るんだよ。

小さい頃の事は覚えていない。旅から帰ってきた後もなんか距離を感じる。でもたまにデッカイ虫から守ってくれたり優しいの知ってる、なので好き。

・ウルク:守ってもらいたい系。二番人気。多少強引にいけばどうにか出来ると思って近づいてくる輩ばかり。これだから男ってのは…

私も含め、姉さん達のおかげで今も無事と言っていい。無防備すぎる。研究も大事かもしれないけど、もう少し考えてほしい。でもそれが可愛いめっちゃわかる。

・エーレ:元気な友達系。三番人気。まぁこの村も旅人もおっさんばっかだから友達より愛人派的な?キモい死ね。

アトラ姉さんの事好きみたいだし男関係は大丈夫そう。年近くて一番仲がいい。昔は母にべったりだったらしい。ごめんね。あたしのせいで。

勝利条件:ッてる事がばれないこと(ヤッてる事は別に良い)+姉さん達全員の無事


父親セスン

・ファイターマギテックスカウト ・研究

・現在行方不明

・筋骨隆々の人間の男。ガイル海に浮かぶ孤島について長年調査を行っており、その真相に最も近づいているとロックウッドでも噂されていた。5年前、調査のため孤島に行ったきり帰ってこない。

●妻イロハを殺害した(と思っている)

研究の主題は元々"永遠の命"についてであり、孤島にその秘密がある可能性を見出し妻と共にこの地に住み研究を始めた。

"永遠の命"にこだわったのは、ナイトメアである妻と共に永遠を過ごしたかったため。人生をかけていたというのに、母が村を訪れた旅人Aと一夜を過ごしていた事に腹を立て、採掘用魔動機の暴走に見せかけて殺害を計画する事になる。

浮気に気付いたのは旅人Aが再び村を訪れた際で、研究室にて研究中、外からは見えない窓に妻と旅人Aがキスをする姿が見えてしまったから。殺意をもって問い詰めたところ観念しウルクが自分の子でもない事を知ったが、お腹にオルロがいたためすぐには殺害しなかった。その後冷静になり殺害する必要はないだろうと考えるも、以来イロハは支離滅裂な言動や行動を取り始め、娘達へのあたりも強くなりついにはイセリに手を挙げてしまう。反省せずそのような行動を取るイロハに嫌気がさし、オルロが生まれてすぐ魔動機を仕掛け殺害に至った。

だがその後、イロハの様子が明らかにおかしいと思い神官にイロハの死体を確認させたところ、ツァイデスの呪いを受けていた事が発覚。何故先に確認をしなかったのか、強い後悔の念を発散するかのごとく研究に没頭し、いつしか当初の目的を忘れ"孤島のヴァンパイアの眷属となれば永遠の命が手に入る"と理解するや否や娘達を放り出して旅立っていった。旅立ち前にアトラにのみ真相を話しつつ、殺害に利用した魔動機に本音を書いた手紙を仕込み、魔動機の破壊と共に全てを精算する腹積もりだった。


母親イロハ

・マギテックシューター(ブランクあり) ・沐浴

・20年前、オルロを生んだ後に死亡

・細身のナイトメアの女。駆け出し冒険者の頃にセスンと出会い、そのまま結婚。30年以上前、共にラージャハから移り住んだ。研究に没頭する夫を支えつつ、子供たちと平和な生活を送っていた。

●見知らぬ旅人Aと一夜を過ごし、ウルクを授かってしまっている。

それまで夫以外の男には全く興味を持たなかったが、何故かその旅人Aの事は非常に気になってしまい、身体を許してしまった。ウルクの名前だけ「あ行~ら行」になっていないのはイロハの悔恨によるもの。ウルクを産み、エーレを産み、オルロを授かった後もその事についてずっと苦しみ続けていたが、旅人Aが再び訪れた際も何故か身体がうずいてしまい、背中にツァイデスの紋様刺青を入れられてしまう。その後すぐ夫セスンに問い詰められ、泣きながら自白。自身の心の弱さを嘆きつつもオルロだけは無事に産もうと気丈に振る舞っていたが、その後も旅人Aから与えられた快楽と恐怖を忘れる事が出来ず、また"娘達にツァイデスの教えを伝えろ"という命令が永遠と離れる事がなく、自らの意思とは正反対の言動を取ることが多くなってしまった。自分はなんて最低な女なのだろう、絶望と混乱の後に出産時を迎え、それまでのストレスも相まって心身ともに衰弱していた彼女は、近付いてきた採掘用魔動機が(本当に)不調で刃を剥き出しにして止まっていた為、刺青を切り取る様に自身に突き刺し、自らその命を終えた。

身体を許してしまったのはツァイデスの特殊神聖スピリット・ドミネイションによる快楽と恐怖から逃げられなかったため。後にツァイデスの命令が頭から離れなかったのも神聖魔法クエストによるもの。結構ガッツリ呪われていた。


●旅人A

ツァイデスの信仰者を作るためにあらゆる手を使用する存在。この村ではイロハに目を付け、スピリット・ドミネイションや興奮作用のある御香を利用して彼女を半ば洗脳。自身の子であれば信仰の力を受け継ぐだろうと考えていたが、数年後様子を見に来た際にウルクにはその才が見受けられなかったため、同じ手を利用してお腹に子のいるイロハに刺青を描き、直接力を注ぎこんだ。

オルロが15歳になったタイミングで再び来訪。弟子にしようと目論んでいたが、成長したアトラを見て"母体にすればすべて都合が良い"と発案。近づこうとした際に気付いたオルロに誘われ、これも一興と手を出そうとした瞬間に殺害される。オルロ自身はそれがウルクの父とは知らず、身体は自宅近くの地面に埋め骸骨はピンクの装飾と共に棚に飾られている。


〇場所情報

オンゴジュ村

自然に囲まれた平和な村。蛮族より動植物の方が強い環境であり、村は安全地帯のスポット地のような感じになっている。ロックウッドまで危険地帯が少ない道のりのため、村人は20人以上と(旧)クレイ村より多い。魔動機文明時代の住居を活用しており、元々は各地方から事情があって逃げてきた人々がここを見つけ隠れ住み始めたようだ。


研究室

村の外れにある小さな小屋。見た目は普通の石造りな建物だが、中身はトンデモハイテク魔動機。入口は強固なシャッターで塞がれており、壁のガラス(レンズ)に特定の顔が近づくと開く仕組みになっている。中は一部屋であり、研究道具が散乱している。外から見ると窓はない。

村人達の住む住居から少しだけ離れているため、何か起きても基本誰も気付かない。室内でなにがあろうとも外からは石壁しか見えない。見回り中のアトラがたまたま熊の侵入に気付いていなければ、研究室はより荒らされていただろう。


現場の状況

入口のシャッターは力でねじ伏せられている。閉まりきれば強いが、閉まる途中に破損させられたようだ。

部屋内は爪で引っ掻いた跡があるなど荒らされており、書類が散乱している。一部の研究用魔動機も破損しているが、ウルク曰くバックアップに保存したデータがあれば復旧できるとの事。

確認できている時系列としては

誰かがシャッターを開けた→熊が研究室内で暴れた→アトラが駆けつけ熊を撃退→データが無くなっているのを確認 という順


◆調査フェイズⅠ

まずは現場の確認からだ。各々、調査をしてみよう。

以下の5か所から一人1回調査が可能。こんなことしてたらマダミスになった。マダミスみたいにするなら各々非公開情報だけど今回はソドワなのでね、全体公開です。

・本棚①

・本棚②

・デスクトップ魔動機

・マジック窓

・床


・本棚①

本が乱雑に置かれている。

埃がついており、あまり触れられていなかったようだ。

👀"アトラ" "イセリ" "ウルク" "エーレ" "オルロ"とそれぞれ表紙に書かれた本や貝殻の首飾りなどが置かれている。机の上には5姉妹の映った紙(写真)が置かれていた。

アトラ「そのあたり、無事でよかったわ。私達の写真とか父の大切な書物とか、思い出の品が多い棚なのよね」

(ナチュラルに"写真"と言う。魔動機が当たり前の生活を送っている。母の本が無いがアトラは意図的に話さない)


・本棚②

本が乱雑に置かれている。

手前の本棚より激しい散らかり方だ。

👀"ドレイク族生態" "荒原の狼ハーデイン" "不死の怪物ヴァンパイア" "北の竜の存在証明"などと書かれた手記が散らかっている。トラグティについて様々な研究をしていたようだ。

ウルク「ち、父は色々な存在について研究していました。孤島に何がいるか分からないから、備えは必要だ、と。」

(ヴァンパイアの本に目がいかないよう焦るウルク)


・デスクトップ魔動機

周辺の海域MAPだ。

色々な計算式が散りばめられている…

👀ガイル海にある島々について調査していたようだ。標高が高く通常の船では上陸しにくいが、隠れ小島から通路が伸びているらしい、と推定が書かれている。

イセリ「親父、この小島行ってから帰ってきてねぇんだ。何やってんだか。たまに冒険者ギルドでここの情報漁るんだけど、帰ってきた奴はまだいないらしい。」

MAPの道がでるアイコンを指す。君達がどこかで手に入れた情報だ。

(イセリは特に隠す事ないので正直に話す)


・マジック窓

窓は隙間なく閉まっている。外がすこしだけ暗く見える気もする。

👀そもそも開けられる構造ではなく、ただ外が見えるだけの窓のようだ。周囲は非常に綺麗であり、塵一つない。いや、そもそもこの小屋に窓なんてあっただろうか。外は全て石壁に覆われていたはずだが、この窓からはちゃんと外が見えている。

オルロ「これ、外からは中が見えないんだよ。ヤバくない? にしし。」

(この場で数多くの男を殺しているのでオルロがそのたび綺麗に掃除している)


・床

無数の足跡が部屋中に広がっている…

👀侵入者は雑に荒らすだけでほとんどのモノを奪わずに去っていったようだ。

エーレ「まさか、熊に入られちゃうとは。いつもはちゃんと監視してるんだけどさ、この辺動物達強いからおっかないんだよね。」

(エーレにとっても予想外だったので冷静に分析している)



◆調査フェイズⅡ

周辺の状態や村人が何か見てないか、村を調査して確かめてみよう。

・村人の証言

・近くの森

・研究室周辺

・村の出入口


・村人の証言

熊ぁ見つける前、アトラちゃんはオラの頼みでイセリちゃんの畑さいってたべ。前日に置いてきちまったスコップを探してくれてな、いやーあの子はほんとええ子だべ。


・村人の証言②

ちょうど外から帰ってきたタイミングだったから、その日、ウルクさんとエーレさんが仲良く森に向かって行ったのは見たんです。ウルクさんが外に置いた籠を用意してる間に、エーレさんがシャッターを閉めていました。

(最重要証拠コメント。単純明快で特にトリックもない話)


・村人の証言③

この村にゃ、過去に色々あったやつばっか集まってんだ。だからよ、ふらっと流れ着いた旅人が居着く事もあれば、ある日突然いなくなったりもする。そういやこの前いなくなったやつ、最後に見たのはオルロちゃんと一緒にいたな。オルロちゃん、若いのに人生アドバイスとか得意なのかな。

(いなくなった奴は研究室に行ってイって逝って大地に埋められてます)


・研究室周辺

大きな獣の足跡があり過ぎて、直近でだれが出入りしたのかは足跡では分からない。熊を追い返したであろうアトラの足跡は残っている。入口のシャッター部分は大破しているが、再現が難しいであろうレンズ部分は無事なようで修復は可能だろう。


・村の出入口

獣の跡に踏まれてよく見えなかったが、僅かに車輪のような跡が残っている。近くの森へ繋がっているようだ。

とても新しい人型の足跡がある。おそらく、最初に話していた探偵のモノだろう。こちらも森へと向かっている。


・近くの森

沢山の獣たちの足跡がある中、人型の足跡がくっきりと残っている。森の奥の方へと向かっているが、詳しく調べると時間がかかり過ぎてしまう。一回村に戻ろう。



◆調査フェイズⅢ

あと調査できるとしたら、彼女達の自宅だ。姉妹達の部屋に何か証拠があるかもしれない。部屋の調査を申し入れた。

「まぁ、いいですけど…」

「別になんもないぞ。」

「は、恥ずかしい…」

「んー、まいっか。」

「乙女の部屋に上がろうとか、マジで言ってんの?」

オルロだけ明確に拒否反応を示しているが、姉妹の説得を渋々受け入れたようだ。

「あたしの部屋入っていいの、女の子だけね。」

と言う事でオルロの部屋に入れるのは女性だけです。1人しかいねー


・アトラの部屋

机の上にナイトメアの女性の写真が飾られている。本棚には、"イロハ"と書かれた本もある。(研究室で見たものと同じカバーだが少し破損しているようだ。)

「母の、写真です。オルロが生まれてすぐ、母は亡くなったので。…私達姉妹、仲が良いのは本当なのですが、父や母に対して思う事は各々違うんですよね…」

少し伏し目がちになるアトラ。事件と関係なさそうなので追及しなくてもいい。

「その、父が私達を置いて出ていってしまったの、私はあまり、良く思っていないのです。母が亡くなる前、父は母に対してとても当たりが強くて、それもあって…。妹達には言わないでくださいね。」


・イセリの部屋

農業に関する書物が雑に床にある程度で、後はベッドと壁のコルクボードしかない。コルクボードには今まで集めたガイル海の情報が乱雑に書きとめられている。

「なんもないって言っただろ。飯食べて寝る以外使ってないしな。」

「姉妹揃って食べる事はあんまないな。ウルクは籠ってるしオルロは夜型だしで時間が合わないってだけで、たまに5人で食べたりもするけど。」

▷コルクボードについて

「冒険者の話聞きに、たまにロックウッドにいった時に聞いた話まとめてる。あいつら、事ある毎にガメル要求しやがって、とんでもないやつらだぜ。」

そんな冒険者が目の前にいるとも露知らず、イセリは愚痴を吐いている。ガイル海の情報として書かれているのは、「巨大植物の実は美味しい」「ヴァンパイア?人魚?の噂」「魔法文明の聖なる炎」「海のシャケには近づくな」など、真相が定かではないものばかりだ。いやシャケは正しいな。

「みんな乗り気じゃないけど、オレは早く親父を探しに行きたいんだ。親父の実力なら、絶対どっかで生きてるはずだ。そのために情報集めてんだ。…なんだよ、その目は。確かに金は必要だけど、そこに行くために研究が必要なんだからオレが盗むのは本末転倒じゃねぇか。」


・ウルクの部屋

魔動機に関する書物や歴史書、地学書など研究者らしく様々な書物が多くの棚に並べられている。この若さで全てに目を通していたとしたら大したものだ。

「お、女の部屋じゃないって、いつもオルロに言われて。恥ずかしい。」

机の資料には周辺地の採掘計画が書かれており、採掘用と見られる魔動機のイラストが描かれている。車輪がついており、鋭利な刃物を使用して下へと掘り進めるようだ。

「この魔動機、父が使っていたみたいなんですが、見当たらないんですよね。地質が分かれば、地域の動植物が強大な原因とか分かると思うのですが。」


・エーレの部屋

弓矢置き場と作業場の他、机の上にはアトラと別の女性と少女の3ショット写真が置かれている。少女は幼き頃のエーレ、角のある女性は母親だろうか。壁には村周辺の地図も張られており、魔動機で精密に描かれたであろう美しい出来のものに手書きで補足が加えられているものだ。

「とくになんも無かったね、あはは。」


・オルロの部屋

オルロは我先に部屋に入っていった。閉じた扉の中でドタバタと音が聞こえる、片付けている音だろう。暫く待つとようやく扉が開かれた。

「はぁ~、姉さんたちも入れた事ないのにな。」

あからさまな嫌悪感を出しながら、一応中へと案内してくれた。真っピンクの壁紙に紅色の机と本棚、ハート形のクッションなどあまりにもファンシーだ。

「はい、見たね、ほら帰れ帰れ。」

よく見る間もなく、追い出されてしまった。少し怪しい。もう一度確認できるなら、した方がいいかもしれない。



◆調査フェイズⅣ

部屋内をある程度見て回ったところで、外が騒がしい事に気付いた。森の方から、見知らぬ女性が歩いてきたようだ。

「ふふ、見よ!これこそが名探偵たる私にしか出来ない事ぞ!姉妹の依頼、達成じゃーい!!」

「あ、頼んだ探偵さん。」

いかにもな探偵姿をした、茶髪がモフモフの女性が魔動機を抱えている。車輪のついた魔動機はだいぶ土にまみれているようだが破損などはないようだ。

「あ…あれは…どうして…」アトラは魔動機を見て口を押え驚いている。

「おー、すごいな探偵さん」イセリはただただ感心している。

「あ…あの魔動機…絵の…」ウルクは何か気付いた顔をしている。

「うげ、本当に名探偵だよ」エーレは少し顔が強張っている。

「これで解決、終わりだね」オルロは既に別の事を考えている。

「ふふふ、物を探すだけなら任せんしゃい!これが例の、ばっくあっぷでぇたってやつだね!」

探偵が小さなマギスフィアを手に取った。ウルクの様子を見る限り、どうやら本当に見つかったようだ。

「ん? なんだ、この良い匂い。あ、冒険者が…ぁ…」

ビビーン!!

「こ、こんにちは、私の名前は、ハスハと言います。あ、あの、お名前は」

初めて会った君に対して、頬を赤らめて話す自称探偵。

「あ、はい! 無くなった物は見つかったけど、私は犯人を見つけるのはあまり得意ではなくて、もしよければその、お手伝いいただけると…!」

と言う事で探偵からの依頼もありあらためて犯人調査。探偵は誰かさんの後ろについてなにやらハスハスしています。彼女の活躍はこれで終わりなので気にしないでいきましょう。


気になった場所についてもう一度調べることが出来ます。何もない場所は省くので、候補は以下の通りです。


・研究室入口

・森の奥

・アトラの部屋

・イセリの部屋

・ウルクの部屋

・エーレの部屋

・オルロの部屋


マダミスなら1人1回とかにするんですがね、これはソドワなので全員で全部見に行けます。マダミス作る練習かねてそれっぽくしただけなので。


・研究室入口

ウルクの修繕によりレンズ機能が復活したようで、ガラスの奥がチカチカと光っている。室内側の制御装置にはよく見るとたくさんのボタンがあり、魔動機文明語で色々書かれている。その中に、「リレキ」と書かれたボタンを見つけた。

「この魔動機、直近10回まで開けた瞬間の風景を保存することが出来るんです。これで、あの日誰が開けたのか、閉めたのかが分かります。確認しますね。」

そんな物があるならすぐに犯人分かるじゃないか、そう思ってた君たちだったが、中身を見たウルクの反応は残念なものだった。

「そんな、わ、わたし? 私が開けたあと、私が閉めてる。森にいたはずなのに…」

確認した履歴には、ウルクらしき顔が映っていた。現代風に言えば解像度は低いので細かい表情までは見えないが、2枚とも立ち姿が同じものが映っている。どういうことだろうか。


・研究室内

本棚が片方だけ荒らされているのが気になる。そう思い確認してみたら、本棚の奥の壁が動いた。。動かしてみると小さな空間が出てきた。長年置かれていたのであろう、車輪の跡がしっかり残っている。なにかがここに隠されていたようだ。

もう一つ、ボロボロのノートが隙間に挟まっていた。開いてみるとそこには激しい憤りを感じさせる暴力的な字で記入時の感情が綴られていた。

"何故!どうしてだ!どうして俺を裏切った!俺はなんのために研究を続けてきたと!もう何もかも、どうでもよくなった。いっそ、殺してしまおうか…"



・森の奥

「見つかった場所がみたい?じゃあついてきて!」

と言う事で探偵の後をついていく。連れてこられたのは、近くの森の奥だった。

「ここにいた!上手く木の根の下に隠れてたけど、私の鼻は誤魔化せないってね!」

木々の合間、根と根の小さな隙間の中を指さすハスハ。こんなところ、森に詳しいものじゃなければ見つけられないのではないだろうか。


・アトラの部屋

「あ、待って、それは…」

アトラが止めようとしたが、怪しまれるのもと考え手を引っ込めた。イロハと書かれた本だ。表紙がボロボロだが、中の写真は無事残っていた。そしてそれに付随するように、手書きのノートが出てきた。アトラの日記のようだ。綺麗な文字で書かれているが、最終ページだけ明らかに震えている。

"止めるのも聞かず、父さんが孤島に向かった。知りたくなかった、話をして。何故、今頃になって、私にそんな事を言うのか。私にも責任を背負えと言うのか。父が、信じられなくなった。…ウルクが父の子でない事。それで父が…あの魔動機で…母を殺した事…母さん…私、どうしよう…"

「弱い姉なの、私。5年も前の話だし、もう平気になったけど、あの時"壊せ"と言われた魔動機は今も壊せないまま。…お願い。みんなには、内緒に出来ないかしら。この事件とは、関係ないから。」

アトラは懇願しているが、君が内緒にする理由もない。話すべき時が来たと感じたら、別の人に話しても良いだろう。


・イセリの部屋

「いや、ホントに何もないぜ。好きに探してもらって、良いけどさ。」

確かに、特に変化もない。よく調べたら、壁の部分に少し凹みがある。

「あ、それね、そこにマット置いて、よく壁殴ってんだ。外暑い時はつい楽しちゃうんだよな。」

よく見たらベッドに敷いたマットもだいぶボロがきている。事件当日に部屋で殴っていたのもこれのようだ。

「いつか親父に会えた時、今度こそ勝ちてぇからな。いつでも鍛えておかねぇと。」


・ウルクの部屋

机の上にある魔動機のイラスト、先ほど探偵が見つけてきた物だ。ウルクがその魔動機を持ってきていた。

「これ、地質調査用の掘削用魔動機です。この刃物で、しっかり大地を掘るんですよ。…一体、どうしてこれがバックアップデータを持っていたんだろう。」

ウルクが魔動機を気にしているうちに、机の上の資料を更に漁ってみた。1番下に、"永遠の命の探求"と書かれたたくさんの資料がでてくる。文字の質が違う、恐らく男の文字だ。ウルクが気づいたみたいで、気まずそうな顔をしている。

「あ…あ、いや、それは…す、すみません!!」

ウルクは部屋を飛び出して行ってしまった。どうしたのだろうか。

永遠の命に関する資料には様々なものが存在したが、1番多かったのはヴァンパイアに関する資料だ。種族としての不老や眷属化の詳細について調べられている。何の資料なのだろうか。


・エーレの部屋

ここも特に何も無い。…のだが、妙な違和感はあった。壁にある、精密な周辺地図だ。本人が調べたと言うのなら、本人が作成したことになる。エーレは魔動機の知識はないはずだが…

「あ、それならウルクに…ウソ。私が作ったの! ロックウッドいけば、魔動機に関する知識はいくらでも学べるからさ。」

そういいながら、エーレは本棚から魔動機に関する本を出してきた。ここを調べられたらバレると踏んで自ら話したのだろう。

「みんなにはナイショだよ? いつか驚かせたいんだよね〜特にウルちゃん!」

そう言っていると、机の上にみんなの写真がそれぞれあるのが見えた。アトラの着替えの隠し撮り、イセリが農作業に夢中で泥だらけなもの、不意をついて正面からとったウルクの顔、オルロが何かを埋めているシーンだ。エーレが撮ったようだ。

「みんなのアルバム、子どもの頃だけじゃ勿体無いしさ、ウチが魔動機覚えて色々撮ってるんだ。アトラ姉ちゃんには、特にナイショだよ❤️」


・オルロの部屋

「また来んの? 何もなかったじゃん。いい加減にしてよ。」

そう言いつつ部屋に入る君。中は変わらずファンシーな空間だ。…ん?

「はい、終わり終わりー、帰った、ほら帰った!」

オルロは急かしてくるが、不動の君が動かされる事はないだろう。よく見ると、あからさまに沢山のクッションで隠された部分がある。覗くか否か。

「あ、ダメ、そこは!!!」

クッションの一部をどかし、見えてきたのは…骸骨だ。人間のものだろう頭蓋骨が何個も転がっている。他の身体部分はないようだが、本物だろうか。

「なに、あんたもこの一部になりたいの?…嘘だよ、趣味悪くて悪かったね。」

確かに骸骨はそれぞれ不思議な模様やハート柄でデコられており、これもまたファンシーな見た目になっている。しかしそれぞれ個性ある形をしており、持ってみると質量がしっかりある。まさか…

「…姉さん達に言ったら、ホントにここに並べるから。絶対黙っててよね。」

オルロが睨み付けるとともに壁に描かれた色々な模様の一部が光り、魔法円を描き始める。これ、もしかして、操霊魔法では。しかもかなり強大な力を感じる。君の実力をもってして、そう感じさせるものだ。怪我だけでは済まないだろう。

「黙ってくれたらなんもしないから。はい、帰った帰った。」


・みつかった魔動機(最後に全員が見る)

泥に塗れた魔動機と、それが握るマギスフィアがバックアップデータのようだ。

魔動機の方は二対の車輪によって動くもので、左手にはモノをつまむ用のアームが、右手には鋭利な刃物が付いている。ボタンが多く付いており、多少の魔力を注げばしばらく遠隔操作が可能なタイプのようだ。だがかなり不調をきたしており、放っておくと不可解な動きをするかもしれない。

マギスフィアは単体では中身を確認できないが、大型の魔動機と組み合わせる事で大量の魔動機文明語を保存できるもののようだ。作業可能な大型魔動機に何かあった時に使える、まさにバックアップ用のアイテムといったところだ。少しでも魔動機の知識があるものなら、簡単に扱えるだろう。



◆会話フェイズ

大体の調べはついたので、あとは犯人を見つけるだけだ。5人から話を聞こう。

(下の文は一例。ここになければアドリブ)


・アトラ

▷魔動機について

「あ、あれは、父の魔動機で間違いないわ。」

▷あれは母を殺したものか

「…っ!! そ、そうよ。あれは、母さんの背中を刺した、父の魔動機…」

▷なぜ知っているのか

「父が村を離れる時、私に話したの。父は、全てを投げ捨てて、自分の研究を優先したんだわ…」


・イセリ

▷魔動機について

「昔見た事ある気がする。どっから出てきたんだろうな。」

▷森へ行っていたか、魔動機知識あるか等

「ええ? 全然知らねぇよ、何言ってんだ?」


・ウルク

▷魔動機について

「見つかって良かった、これでまた地質調査用ができます」

▷バックアップについて

「み、見つかって良かった。うん。」

▷バックアップの中身を見せて

「え! それは、その、すみません。」

▷なんで永遠の命について研究しているの?

「!!!! ぃ、いや、違うんです、それは…ごめんなさい、言えません…」


・エーレ

▷魔動機について

「こんなカックイー魔動機が泥だらけ、綺麗にしてあげなきゃね。」

▷魔動機弄れるんだ

「え、あ、うん。多少はね、多少。」

▷写真でシャッター開けたね?

「え、あはは、何言ってんの、ウチはウルちゃんと森にいたんだよ? 無理だって」

▷その魔動機を操作して開けたね?(上質問と重ねて質問時)

「え、あー、あはは、バレちゃったかー」


・オルロ

▷研究室でなにしてるの・何埋めたの

「そんなん、あんたらに言わなくていい事だし。」

▷あの頭蓋骨、何?

「…オマエ、いい度胸だね。別にただの飾りだけど、文句ある?」



◆投票フェイズ


さて犯人を名指ししましょう。また、危険人物がいると思ったら、その人を捕縛してもいいかもしれない。


エーレ

「そう、ウチが盗んだ。だってー、秘宝手に入れてアトラ姉ちゃんとイーちゃんに勝ちたかったんだもん!2人とも強くて、いつか越えたいなって!」

開き直った。そして理由は至極単純だった。他の4人も唖然としている。

「てことで、これ、見ていいよね!ウルちゃん、お願いしても全然見せてくれないんだもん。」

「だ、だめ! エーレ、やめて!」

エーレが大型魔動機にバックアップをセットしようとしている。セットしたら全員が見ることができてしまう。残り3人はどう動くだろうか。そんな事を僅かに考えながら、君達はエーレを止めてもいいし、止めずに放置してもいい。

▷止めた

「ええ、何でヨォ!見せてヨォ!」

我儘いうエーレだが、あの動機にしては少し必死に抵抗しているように見える。エーレは続けて声を出す。

「見せてくれないなら、アトラ姉ちゃん、教えてよ!父さん、なにを研究してたの!?母さんのためなんじゃないの!?」

「え、そんな、そんな話、知らないわ…」

アトラは戸惑っている。本当に知らないようだ。

▷放っといた

バックアップデータが起動し、魔動機に中身が映し出される。ナイトメアの不老性やヴァンパイアに連なる眷属の事など、入っていた資料のほとんどが、"永遠の命"に関する調査資料だった。

「あ、あ、」

ウルクは顔を隠しうずくまる。そんな事は気にせず、エーレはここぞとばかりに質問をする。

「なに、これ。ねえ、父さんはなんのためにこんな事を?アトラ姉ちゃんなら、知ってるんでしょ!?」

「え、そんな、そんな話、知らないわ…」

アトラは戸惑っている。本当に知らないようだ。

▶︎どちらを選んでも共通

エーレの問いに対し、答えるものはない。彼女も観念したのか、本音を話し始めた。

「父さんの研究、母さんのためにしてるんだって、小さい頃、母さんに言われたの。それが、どうしても気になって、でもアトラ姉ちゃんもウルちゃんも話してくれないから、隙を見て盗み見ようと思って。」

「エーレ…」

「ホントはさ、こっそり見たらすぐ返そうと思ったんだ。なのにまさか、魔動機が扉を開けてるタイミングで熊が入ってきて、研究室荒らしちゃうなんて思わなくて。こんな大事になって…ごめんなさい…」

周囲は静寂に包まれた。この空気の中、声を出せる者などいないだろう。と、突然、確保した魔動機が動き出す。明らかに不調をきたした音を出しながら、車輪を動かし、左手の刃物を真っ直ぐに構え、右手のアームで近くにいたウルクを掴む。

「え……」

▷魔動機が拘束されている

だが、万が一に備え魔動機は拘束しておいた。何も起きず一安心だ。

▷オルロが捕縛されている

血飛沫とともに、音もなく刃物が皮膚に差し込まれる。背中で受け負い、倒れたのはウルクを庇ったアトラだ。

「…ゴフッ」

「「「「姉さんちゃん!!!!」」」」

イセリが魔動機を弾き飛ばし、すぐさまアトラを抱き抱える。アトラに抱えられていたウルクは何が起きたか分からず、エーレは呆然、オルロは泣き叫んだ。

「なんっで!なんでなんでなんで!!いや、いやあーーーーー!!!!!!」

→END2へ


▷オルロが自由(アトラ拘束時は一部スキップ)

刃物がまさにウルクの背を突こうとした瞬間、魔動機が時を止めたかのようにフリーズした。オルロが操霊魔法を使ったようだ。間一髪、間に合っていた。(アトラが庇いに動いていたが、オルロの動きを察知して足を止めていた。)

「っはぁ、はぁ、姉さん達に、傷なんてつけさせないんだから。」

その隙に、イセリが魔動機に蹴りをいれ吹き飛ばす。魔動機は衝撃に耐えきれず破壊され、中身が飛び出していた。

「あ、採掘用魔動機が…」

「何言ってんの、今殺されかけたんだよ!? ウルク姉さん、ホントそーゆーとこしっかりしてよ!」

「お、オルロ、落ち着いて…」

「アトラ姉さんも、てか姉さん達みんな!もっと自分の事守ってよ!あたしがどんだけ、どんだけ苦労してると…うわーん、ウルク姉さん無事で、良かったぁ!!」

オルロがウルクに抱きつき泣いている。ウルクはずっと戸惑っているが、オルロの事を嫌がってはいないようだ。もし君達が気にするというのなら、ここで彼女の部屋にあったものについて訪ねてみてもいい。蛇足だと思うのなら黙っていてもいい。

▷髑髏について聞いた

「そうだよ、あれはあたしがやったんだよ。この村に来る奴ら、フダツキばっかなんだよ? そんなとこに無防備な姉さん達がいて、無事でいられるわけないじゃん! だからあたしが代わりになってるんだよ、それでいいでしょ!?」

「代わりって…?」

「バカ!そんなだから、そんなだから…!!」

理解してないウルクを、ポコポコと殴るオルロ。アトラは知っていたようで、「ごめんなさい…」と涙を流した。イセリは気まずそうに散った魔動機のカケラを集めている。と、何かに気付いたようだ。

「あん?なんだ、これ。」

拾い上げたそれは手紙であった。魔動機の中に仕込まれていたようで、その場の全員が存在を知らなかったと見える。

「文字が書いてある。…親父の字だ!えっと、"アトラへ"だって。…アトラ、読むか?」

「私…?」

疑問に思いつつ、手紙を手に取り、読み始めるアトラ。読んですぐ口を手で押さえ、嗚咽を漏らし始める。すでに流していた涙の粒が、ひと際大きくなっていった。

「…馬鹿…父さん…!!」

「アトラ、大丈夫か、無理すんな。」

「ええ、ごめんなさい、みんなも、これ…」

手紙を差し出してきた。

「"アトラへ。このような形ですまない。母さんは呪われていた。不死の女王の呪いだ。恐らくウルクの父親が、女王の神官だったのだろう。私はそうとは気付けないまま、様子がおかしい母さんを信じる事が出来ず、イセリに手を挙げる事が耐えきれず殺害してしまった。あの時、ちゃんとロックウッドへ行き母さんの容態を見てもらえれば、こんな後悔を持たず7人で幸せに生きていく事が出来たのだろう。本当の事を娘たちに言うかは、母さんの死後もずっと娘達を見てくれたアトラに任せたい。私の子ではないウルクや、悪神の力を引き継いでしまったオルロは特に辛いかもしれない。すまない。人を殺した父さんはもう、皆の近くにはいられない。こんな父で、本当にすまない。"」

「殺…害…?」

4人の妹達は戸惑いを隠せずにいる。この空気で話せるのはアトラしかいない。涙を抑えながら話す。

「父から、聞いていたの。母を殺したと。その、採掘用魔動機で。母が、旅人と関係をもって、それが許せなかったと言ってたけど、そんな、そんな・・・」

「…確かに、オレの記憶じゃ母は怖い存在だった。つっても、ホントに最後の方だけだ。恨む様なレベルじゃなかったけどな。親父、バカだな…」

「わたし、父さんの子どもじゃないの…? じゃあ、母さんが私をみるたび悲しい顔をしていたのは…」

「不死の女王って、呪って何? アタシ何か、変なの…?」

4人が各々の悔恨に項垂れる中、1人だけ場違いな笑い声を発した。

「あ、あはは、おかしいな、今日はウチが皆に怒られると思ってたのに、なんでみんな、辛くなってんだろ。」


(以降、会話の合間にPL側で話したい事があれば自由に話してもらう。適宜アドリブを踏まえながら全体の流れを作っていく)

エーレは立ち上がり、からっからな笑顔を浮かべみんなに話し始める。

「まったくみんな、隠し事ばかり! でもさ、今回の件でみんながみんなのために色々やってたって事はめっちゃ伝わってきた。ウチはみんなの事大好きだし、みんなもみんなの事大好きだもんね! ならなにも問題ない!いつもどおり、みんなで仲良く暮らそ? それで、いいんじゃないかな。」

「…そうだな。色々頭ン中ぐちゃぐちゃだけど、少なくともオレは、みんなに対してイヤな気持ちを持つ事はなかったぜ。だからアトラもウルクも、もう泣くなって。」

「だって、私今までずっと、父が私達を捨てたんだと、っひくっ、私は父の事を、ずっと恨んで、っ、」

「わたじ、父さんの子じゃない、だから身体も、似てないんだ、うぐっ」

「んもう、いつも言ってるよ!気にするなって、てか需要あるからそれでいいんだって!あたしなんか、"呪いの子"だよ!ヒドイ言われようだよ。でもいいの、この力で姉さん達守れるならいいの。あたし姉さん達の事、だいすきなんだから。」

「オルロ…」

「そうそう!ね、とりあえずさ、みんなで小島の研究、進めようよ。一緒に居れなくなった、ってことは死にに行った訳じゃないし、父さん、生きてるかもしれないよ。会って話したい事、みんないっぱいできたわけだし。」

「お、そうだそうだ!オレは最初からそのつもりだぜ。…アトラ、どうだ?」

「…そう、ね。私が、言われた通り魔動機を壊していれば、5年も待たせる事なかったのだから、早く迎えにいかなくちゃ。」

「そうそう、母さんと違って老化しちゃうからね。…ウルク姉さん、どうしたの?」

「そうか、だから永遠の命の研究を…。だから、吸血種の資料をまとめてたんだ。父さんは、わたしにそれを継いでほしかったんだ。わたし、頑張らなきゃ。」

「おっしゃ、ウルク姉さんも元気になった! ウチら、こうじゃなくっちゃ。」


と言う事で各々立ち直り始めた5人姉妹。最初は5人がそれぞれを見て話していたが、ふと気づいたのか一斉に君達の方を振り向いた。

「この度は、本当にありがとうございました。些細な話だったはずが、このような事態になるとは思いもせず…皆様のお力添えが無ければ、ずっと持っていたわだかまりが解けることはありませんでした。」

「あんたらみたいに1人ひとりが強くて頭いい奴らになれないかもしれないが、オレ達5人で力合わせれば、いい線いきそうだと思うんだ。また会ったら、よろしくな。」

「研究のために色々必要になるかもしれないので、冒険者ギルドを通じてまた依頼をかけさせていただくかと思います。強力な素材等は入手難度も品質も難しいと思うのですが、皆様なら信頼できます。」

「うんうん、もしよければ小島まで行ってくれちゃったりしてもいいんだよ!いつでも吉報、待ってるね!」

「調子乗って姉さん達に手ェ出したら許さないけど。まぁ、蘇生でも吸精でも、手伝えることがあったら協力してあげる。そこの白い人ならそれ以上でもいいよー♡」

みな君達に感謝しているようだ。長い姉妹喧嘩であったが、無事解決に導けたようだ。


「ハスハス、うん!ハッピーエンドの香り!これにて一件落着です!この名探偵ハスハにかかればこんなものですね!はーっはっはっはっ!」

なんだか喜んでいる少女がいる。彼女は何者なのだろうか。放置してもいいが、何か感じるものがあるなら引き続き話しかけても構わない。(適宜アドリブ)

「えっ、あ、あなたは一生嗅いでいたいにおいの人っ…」

「え、あ、はい、旅をしています。口減らしで地元の村を追い出されて、色々な地方を回って。旅先で、探し物とか見つけてたら、いつしか名探偵と呼ばれるようになりまして…。あ、あの…」

「す、好きなんです!あなたの事が!結婚したいくらい好きなにおいで!」

「既に31人の女の人のにおいがするのですが構いません!遊び人でもいいので私でも遊んでください~♥♥♥!!!!」

「……じゃあ…… まずは…… 脇の下から……!!」

と言う事で、晴れて32人目の彼女が出来ました。原作通り彼女側から告白ですね。というかゼツメルちゃんが珍しくレンタローからいったせいで初手から難しかったぜ。


不和を越え、新たな絆を生み出した5つ星は、多くの障害に直面しつつ、遥か小島に消えた父を追い続けていく。その先に待つのは如何に。


~ 遥か青き星よ 終 ~


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経験点1000 gr1+知力1(やってないので無し)


探偵を登場させるためだけのマップイベントだったはずなんだ。いつの間にか20,000字超えていた時はどうしようかと。

しかも結局自分で納得できずお蔵入りというね。まぁよくあるので気にしないでほしい。


マダミスとしてやるのであればスクリーンパネル用意したりなんなりあるし別でココフォリアの部屋作るかーとか考えてた。ただその間に他のちゃんとしたマダミスやったりして、このシナリオには感動とかないな、犯人分かりやすい割にその後の展開(第二ステージ?)がないな、そもそもビターエンドやもんな、と色々考えボツに。キャラ設定は結構良かったと思うんだけど、、、データを巡る内輪喧嘩⇒母の殺害を巡る謎的な流れにしたかった。オルロは特にいいキャラだと思うんだけどなー うーん難しい。



あ32 い29 う27 え25 お20才

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時空の調べ・救いの賛歌 @oceanfe0

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