詩 あたたかな毛布

夢のなかでやわらかいなにかに触った

それは凄じいほどの幸福感


あったかいと言ったかもしれない

いい匂いがしたような気もする


曖昧にやわらかい線はまるでクレヨンのように境界がない


それも消えたとき

少し固い古い毛布を握る

目はあけない

幸福感だけしぶとく手放すまいともがいている

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詩集 本日はお日柄もよく スズシロハル @suzushiroharu

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